中村俊清
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中村 俊清(なかむら としきよ、1866年6月18日(慶応2年5月6日)[1][2] - 没年不詳[2])は、日本の政治家。初代室蘭市長。
経歴
[編集]近江国滋賀郡堅田(のち滋賀県滋賀郡堅田村→堅田町、現・大津市)出身[1]。山梨県警部から北海道庁に転じ、室蘭、釧路の各警察署長となる[1]。その後、警視となるが、1906年に官職を辞任。室蘭に移る。1910年室蘭支庁選出の道会議員となる[1]。1915年室蘭町長に当選。1918年区制施行により、室蘭区長となる[1]。1922年市制施行により、市長臨時代理者を経て、初代室蘭市長となる[1]。市長は1929年まで務め、病気のため退任した[1]。
市長在職中はワシントン海軍軍縮条約により、造船の発注の減少や製鋼所の事業縮小、製鉄所の減産など市況の低迷により、失業者が続出した[1]。中村は市長として失業者の救済や社会事業などを実施、市内には公設市場、職業紹介所、公益質屋などが開設された[1]。また教育面にも力を入れ、北海道庁立室蘭中学校、同室蘭商業学校、区立実科女学校の開校に奔走した[1]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。
- 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年。