三村征雄
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三村 征雄(みむら ゆきお、1904年11月22日 - 1984年10月16日)は、日本の数学者。東京大学名誉教授。専門は解析学、関数解析。師は高木貞治。
来歴
[編集]東京都出身。陸軍大将・島川文八郎の三男として産まれ、三村家の養子となる。麹町小学校、府立四中、一高を経て、1931年東京帝国大学理学部数学科卒業。[1][2]。同年 旧制第一高等学校教授、1930年から1933年 ドイツ・オーストリアに留学。ベルリンのフォン・ノイマン、ウィーンのハーン、メンガーの下で関数解析を学ぶ。欧州留学中の1932年にチューリッヒで開催された国際数学者会議で招待講演[3]を行っている。 1934年 大阪大学助教授(解析学)、1946年 東京文理科大学教授、1949年 東京大学教養部教授、1962年 理学博士[4]、1965年 定年退官、東京大学名誉教授。
人物
[編集]戦後の日本数学界において、指導的立場にあった人物の一人と言われる。著作はそれぞれの分野の代表的文献とされるものが多い。特に岩波全書の『微分積分学I、II』は、掛谷宗一の同全書『微分学』『積分学』を継承する本として有名である。
著書
[編集]- 『位相解析』(共立出版)
- 『現代数学概説II』(河田敬義と共著、岩波書店)
- 『微分積分学I、II』(岩波書店)
- 『大学演習微分積分学』(編、裳華房)
- 『大学演習代数学と幾何学』(編、裳華房)
- 『ヒルベルト空間論』(春日書房)
他。
脚注
[編集]- ^ 『日本の数学100年史(下)』(1984年、岩波書店)
- ^ 以下、別注のない部分は100年史の記述から
- ^ ICM Plenary and Invited Speakers 国際数学者連合公式サイト(英文)
- ^ 『ヒルベルト空間の作用素の凾数について』、東京大学、1961年。理学博士。NAID 500000321538