ヴァイオリン協奏曲 (小倉朗)

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小倉朗『ヴァイオリン協奏曲』 (ヴァイオリンきょうそうきょく、: Concerto for violin and orchestra) は、1971年に作曲されたヴァイオリン管弦楽のための協奏曲である[1]

作曲の経緯[編集]

NHKからの委嘱により、1971年1月から6月にわたり作曲[2]

編成[編集]

フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン3、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニシンバル (大小)、小太鼓大太鼓ヴィブラフォンハープピアノ、独奏ヴァイオリン弦楽5部[2]

楽曲構成[編集]

3楽章構成。演奏時間は約25分[2]

第1楽章 モデラート[編集]

主題提示部、主題の変型、カデンツァ、再現部からなる[2]

第2楽章 アンダンテ・トランクィロ[編集]

第1ヴァイオリンによる荘重な主題が独奏ヴァイオリンに引き継がれ、オーケストラへ展開していく[2]

第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ[編集]

活き活きとしたアレグロ。活気ある独奏ヴァイオリンとオーケストラの協奏[2]

初演[編集]

作品は1971年11月4日、小栗まち絵のヴァイオリン独奏、森正指揮、NHK交響楽団によりNHK-FM「音楽のおくりもの」で放送初演され[2][3]、同じ独奏者、指揮者により同月26日に東京文化会館で開催された東京都交響楽団第37回定期演奏会において、舞台初演された[4]

楽譜[編集]

スコア、ピアノリダクション譜、ヴァイオリンソロ譜が1973年に日本放送出版協会より出版されている[5]

録音[編集]

1971年11月4日 NHK-FM「音楽のおくりもの」にて放送初演された音源が、2016年10月29日NHK-FM「クラシックの迷宮」で放送されている[3]

脚注[編集]

関連項目[編集]