ヴァイオリン協奏曲第4番 (モーツァルト)

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ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調『シュトラスブルガー』K.218は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した4番目のヴァイオリン協奏曲。タイトルは『シュトラスブルク協奏曲』や『軍隊』などと呼ばれることがある。しかし、『シュトラスブルガー』のタイトルがつくのは今日ではヴァイオリン協奏曲第4番ではなく第3番 K.216というのが有力な説である。

概要[編集]

5曲あるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲は1775年ザルツブルクで作曲されており、現在は偽作と断定されている残りの第6番第7番はその後に書かれている。この第4番は10月24日に作曲されていて、他の5曲と同様に作曲の動機などは不明であるが、おそらくこの第4番はザルツブルクの宮廷ヴァイオリニストであったアントニオ・ブルネッティのために作られたと言われているが定かではない。 タイトルの「軍隊」は、第1楽章の主題の性格からとられていると言われているが、それ以上の根拠はないという。

楽器編成[編集]

ヴァイオリン独奏、オーボエ2、ホルン2、弦五部

構成[編集]

3楽章からなり、演奏時間は約22分である。

  • 第1楽章 アレグロ
    ノットゥルノのような主題で開始されるが、展開部はおろか、再現部でもその形を現してこない。しばしばヨーゼフ・ヨアヒム作の技巧的なカデンツァが用いられる。
  • 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ
    属調のロマンツェ。
  • 第3楽章 ロンドー、アレグレット・グラツィオーソ - アレグロ・マ・ノン・トロッポ
    ロンド主題であり、アンダンテ2拍子の導入部とアレグロの8分の6拍子の主部で構成される。後者はロンド・ソナタ形式のソナタ主題に対応するものという見方もある。