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ロールス・ロイス・カリナン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カリナンCullinan)は、イギリスの自動車メーカーであるロールス・ロイス・モーター・カーズが製造・販売するクロスオーバーSUVである。

概要

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ロールス・ロイス・カリナン
ABA-689X型
フロント
リア
概要
製造国 イギリスの旗 イギリス
販売期間 2018年 -
ボディ
乗車定員 4/5名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
駆動方式 四輪駆動
プラットフォーム アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー(Architecture of Luxury)
パワートレイン
エンジン 6,748cc V型12気筒DOHC ツインターボ
最高出力

420 kW(571 PS)/5,000 rpm

600 PS(ブラックバッジ)
最大トルク

850 N・m/1,600 rpm

900 N・m(ブラックバッジ)
変速機 8速AT
サスペンション
ダブルウイッシュボーン
5リンク自動レベリング式エアサスペンションシステム
車両寸法
ホイールベース 3,295 mm
全長 5,340 mm
全幅 2,000 mm
全高 1,835 mm
車両重量 2,750 - 2,850 kg
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2018年5月10日、同社の歴史112年においてのSUVとして発表された[1][2]。また、全輪駆動,4輪操舵を採用した初めてのロールスロイスの車種でもある[注釈 1][2]

エンジンはBMWが開発した6.7L V12ツインターボエンジン「N74B68」が搭載される。最高出力・最大トルクは、571ps/5000rpm(420kW)・850Nm/1600rpmである[1][3]。また、最高速度は、250km/hである。

シャシーはファントムVIIIで初めて採用された「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」が使用されている。

車名は、南アフリカで産出された世界最大級のダイヤモンド原石で、現在はイギリス王室が所有するカリナンに由来する。同社の公式発表によると、どこへ行っても妥協のないラグジュアリーを提供できる車を求める顧客に応えるため"Effortless, Everywhere"というテーマをもとに開発がなされた[4]

また、カリナンは、同社としては初めてテールゲートを装備しており、後席と荷室を区切るパーティションを設ければ3ボックスカーになる[注釈 2][1]。後席は、3人掛けの「ラウンジシート」と2人掛けの独立シートの「個人シート」の2つから選択ができ、前者は完全に折り畳みフラットにすることができたり、2/3など個別に折り畳んだりすることができ荷室を状況に応じて広げることが可能となっている[1][4]

日本での販売

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2018年6月11日、日本市場で発表[5]。日本市場での価格は3800万円。

ブラックバッジ

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2019年11月13日、スポーティモデルとなる「ブラックバッジ」を導入[6]。パフォーマンスが向上し、エンジンは最高出力が29psアップの600psに、最大トルクが50N・mアップの900N・mに強化されている。日本での価格は、4530万円[6][7]

カリナン・シリーズⅡ

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Cullinan Series II

2024年5月7日、マイナーチェンジモデルである「カリナン・シリーズII」を発表した。内装・外装のみの変更である。パワートレインの変更はなく、6.75リッターV12エンジンを搭載し、最高出力571PS、最大トルク850N・mを発揮する[8]。日本では同年8月29日に発表され、価格は4645万4040円となっている[8]。納車の開始は2024年の第4四半期となっている[8]

外装では、「垂直性」がテーマとなっており、主な変更点は、ヘッドライト上部から両側の端から垂直に降りるデイタイム・ランニング・ライトの採用や「V」を描くバンパー、新たにデザインされたエアインテークなどである。また、カリナン初装備となるイルミネーテッド・パンテオン・グリルも大きな変更点のうちの一つである。[8][9]さらに、ホイールは、従来よりも1インチ大きくなった23インチとなった[10]

内装は、助手席側のガラスパネルであるイルミネーテッドフェイシアパネル、アナログ時計とスピリット・オブ・エクスタシー像で構成されるスピリット・オブ・エクスタシー・クロック・キャビネット、セントラル・インフォメーション・ディスプレイ(設計変更)などが変更点となっている[8][10]

ブラックバッジ

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シリーズⅡの発表と同時に「ブラック・バッジ・カリナン・シリーズII」も併せてデビューした[8][11]。パワートレインは先代のブラックバッジと同様に、エンジンは600PS、900Nmを発揮する。ブラックバッジ専用の内外装を装備している[12]。納車時期は、通常版のシリーズⅡと同じである[10]

脚注

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注釈

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  1. ^ 同社の歴史の中で、正確に言えば、第1次大戦以降に生産したサルーンをベースにした装甲車を除けば、全輪駆動は初である。
  2. ^ この仕様は個人シート選択の場合のみである。

出典

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  1. ^ a b c d ロールス・ロイス初のSUV「カリナン」デビュー”. webCG. webCG Inc. (2018年5月11日). 2019年11月24日閲覧。
  2. ^ a b Steve Cropley (2018年5月10日). “Rolls-Royce Cullinan revealed: exclusive pictures of luxury SUV” (英語). Autocar. Haymarket Media Group. 2025年10月4日閲覧。
  3. ^ 内田俊一 (2018年5月10日). “ロールスロイス初のSUV、カリナン を発表…自分で運転、全てに使える“頂点の”1台”. レスポンス. 株式会社イード. 2025年10月4日閲覧。
  4. ^ a b Helen Wilson(ロールスロイス社) (2018年10月5日). “EFFORTLESS EVERYWHERE: THE ROLLS-ROYCE CULLINAN” (英語). Rolls-Royce Motor Cars PressClub. Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft (BMW AG). 2025年10月4日閲覧。
  5. ^ 高級SUV「ロールス・ロイス・カリナン」日本上陸”. webCG. webCG Inc. (2018年6月11日). 2019年11月24日閲覧。
  6. ^ a b ロールス・ロイスがSUV「カリナン」に黒でコーディネートした「ブラックバッジ」を設定 【ニュース】”. webCG. 2019年11月24日閲覧。
  7. ^ 内田俊一 (2019年11月14日). “ロールス・ロイス、SUV「カリナン」の追加モデル「ブラック・バッジ」日本初公開。4530万円から”. Car Watch. 株式会社インプレス. 2025年10月4日閲覧。
  8. ^ a b c d e f webCG 編集部 (2024年8月29日). “ロールス・ロイスが大幅改良された「カリナン」を国内初披露”. webCG. webCG Inc.. 2025年10月4日閲覧。
  9. ^ Georgina Cox(ロールスロイス社) (2024年5月7日). “ROLLS-ROYCE PRESENTS CULLINAN SERIES II: A BOLD EVOLUTION OF THE WORLD’S PRE-EMINENT SUPER-LUXURY SUV” (英語). Rolls-Royce Motor Cars PressClub. BMW AG. 2025年10月4日閲覧。
  10. ^ a b c 佐久間 秀 (2024年8月30日). “ロールス・ロイス、「カリナン・シリーズII」日本初公開 「ロールス・ロイスの絶え間ない成功を象徴する1台」とアイリーン・ニッケイン氏”. Car Watch. 株式会社インプレス. 2025年10月4日閲覧。
  11. ^ ENGINE編集部 (2024年6月7日). “メルセデスAMG G63を上回る貫禄 新型ロールス・ロイス・カリナン・シリーズIIにブラッグ・バッジ登場”. ENGINE. SHINCHOSHA Publishing co.,Ltd.. 2025年10月4日閲覧。
  12. ^ 森脇稔 (2024年5月13日). “ロールスロイス『カリナン』改良新型に「ブラック・バッジ」、V12ツインターボは600馬力”. レスポンス. 株式会社イード. 2025年10月4日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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