ラムルマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラムルマ
欧字表記 Ramruma
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1996年
Diesis
Princess of Man
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Newgate Stud Company (USA)
馬主 Fahd bin Salman
調教師 Henry Cecil (イギリス)
競走成績
生涯成績 11戦5勝
獲得賞金 530,470ポンド
テンプレートを表示

ラムルマ (Ramruma) は、アメリカ合衆国で生まれたイギリスの競走馬。1999年カルティエ賞最優秀3歳牝馬。1999年に英オークス愛オークスヨークシャーオークスを制した。

経歴[編集]

2歳・3歳[編集]

1998年9月にデビューした。2歳時はマイル戦を2走したが未勝利で終わった。ヘンリー・セシル調教師はラムルマにマイルは短すぎると判断し、1999年は12ハロン路線へ的を絞ることとした。この路線変更は成功し、牡馬との混合戦を3馬身半差で快勝するとオークストライアルにも優勝。引き続きオークスを3馬身、アイリッシュオークスを7馬身と圧勝し、ヨークシャーオークスでもエラアシーナを退けて5連勝を挙げ、ユーザーフレンドリー以来史上3頭目となる英愛オークス・ヨークシャーオークスの3競走制覇を達成した。9月には更なる距離延長を試み、セントレジャームタファーウエクの2着と牡馬に混じって健闘している。

1999年は6戦5勝2着1回という成績で、カルティエ賞の最優秀3歳牝馬に選出された。

4歳[編集]

2000年は5月に始動したが、競走中に筋肉を損傷、春シーズンの予定は白紙となった。

約4ヶ月の療養の後、ラムルマはヨークシャーオークスで復帰した。このレースにはイギリスのオークス馬ラブディバインとアイルランドのオークス馬ペトルーシュカも参戦しており、3頭の優れた牝馬が顔を揃える "races of the season" として注目された。結果はペトルーシュカ、ラブディバインに続く3着であった。その後はブリーダーズカップへ向けて調整されていたが、確勝と思われたハーヴェストステークスで勝ちを逃すと、陣営は「彼女を以前の状態に戻すことができなかった」として引退を発表した。

引退後[編集]

繁殖牝馬のヨーロッパ史上最高落札額となる210万ギニーでクールモアスタッドに落札された。産駒には、2010年アイリッシュセントレジャー3着のフライングクロス(Flying Cross)などがいる。

年別競走成績[編集]

血統表[編集]

ラムルマ血統ネイティヴダンサー系 / アウトクロス (血統表の出典)

Diesis
1980 栗毛
父の父
Sharpen Up
1969 栗毛
*エタン Native Dancer
Mixed Marriage
Rocchetta Rockfella
Chambiges
父の母
Doubly Sure
1971 鹿毛
Reliance Tantieme
Relance
Soft Angels Crepello
Sweet Angel

Princess of Man
1975 栗毛
Green God
1968 栗毛
Red God Nasrullah
Spring Run
Thetis *ガーサント
Three Rock
母の母
White Legs
1957 栗毛
Preciptic Precipitation
Artistic
Caspian Sea Tehran
Sea Fret F-No.2-i


外部リンク[編集]