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ミカドガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミカドガン
ミカドガン
ミカドガン Anser canagicus
保全状況評価[a 1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: マガン属 Anser
: ミカドガン A. canagicus
学名
Anser canagicus (Sevastianov, 1802)
和名
ミカドガン
英名
Emperor goose
Anser canagicus

ミカドガン(帝雁、Anser canagicus)は、カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類

分布

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アラスカ州チュクチ半島で繁殖し、冬期になるとカムチャツカ半島アリューシャン列島アラスカ湾へ南下し越冬する[1][2][3]

通常日本には飛来しないが、1964年(昭和39年)~1965年(昭和40年)に宮城県仙台市東部の水田で日本初の観察例がある[4]2017年(平成29年)10月にも北海道千歳市で記録がある。[5]

形態

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全長66-89センチメートル[1]。翼長オス38-40センチメートル、メス35-38.5センチメートル[2]。頭部から後頸にかけての羽衣は白く[1][3]、前頸の羽衣は黒灰色[2]。胴体の羽衣は羽毛の外縁が白黒の暗青灰色で、白黒の鱗状に見える[1][3]。尾羽は白い[3]

嘴は小型で、ピンク色[1][2][3]。後肢は橙色[1][2][3]

生態

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越冬地では岩礁海岸に生息する[1][3]

食性は雑食で、海草などを食べる[2]

繁殖形態は卵生。5-6月に沿岸から16キロメートル以内の場所に巣を作り、5個の卵を産む[2]。抱卵期間は24-25日[2]

人間との関係

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狩猟による生息数の減少が懸念されている[2]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、107頁。
  2. ^ a b c d e f g h i 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、28頁。
  3. ^ a b c d e f g 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、89頁。
  4. ^ 仙台市史続編編纂委員会『仙台市史』続編第2巻(経済文化編)、仙台市、1969年、37-38頁、40頁。
  5. ^ 北海道におけるミカドガンAnser canagicusの初記録”. 2021年6月10日閲覧。

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  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2008. Chen canagica. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.

関連項目

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