シロキサン

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シロキサン単位

シロキサン英語 siloxane)は、ケイ素酸素を骨格とする化合物で、Si-O-Si結合(シロキサン結合)を持つものの総称である。語源はsilicon、oxygen、alkaneから。一般式は、R3SiO-(R2SiO)n-SiR3

非常にありふれた天然化合物である二酸化ケイ素に類似するが、シラン重合などによる合成化合物である。

概要[編集]

シロキサン結合については、

などの特徴があるが、非置換の低分子化合物は不安定酸化されやすい。しかし、Rがアルキル基などで置換された有機シロキサン(organo siloxane)化合物は概ね安定である。

さらにシロキサン結合が長く連なり高分子となった有機ポリシロキサンが、産業上重要なシリコーンである[1]炭素分子同様に分枝や環構造を形成し、直鎖化合物の場合、nが2000以下では状、5000以上でゴム状となり、分枝やアリール基による置換を多く持つものは樹脂の性質を備える。

出典[編集]

  1. ^ 平林一徳、森敦紀「シロキサン・シラノールの有機化学」『有機合成化学協会誌』第58巻第10号、有機合成化学協会、2000年、926-933頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.58.926 

関連項目[編集]