ブレンダン・クリスチャン

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ブレンダン・クリスチャン Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Brendan Christian
国籍 アンティグア・バーブーダの旗 アンティグア・バーブーダ
競技 陸上競技短距離走
種目 100m, 200m
大学 アメリカ合衆国の旗 テキサス大学オースティン校
アメリカ合衆国の旗 ヒューストン大学英語版
生年月日 (1983-12-11) 1983年12月11日(40歳)
出身地 アンティグア・バーブーダの旗 セントジョンズ
身長 178cm
体重 70kg
成績
オリンピック 200m:準決勝2組5着(2008年
世界選手権 100m:準決勝1組7着(2007年
200m:準決勝2組5着(2007年)
地域大会決勝 パンアメリカン競技大会
100m:3位(2007年
200m:優勝(2007年)
最高世界ランク 200m9位(2008年)
自己ベスト
60m 6秒57(2007年)
100m 10秒09(2009年)
10秒01w(2007年)
200m 20秒12(2008年)
19秒98w(2009年)
400m 47秒14(2008年)
獲得メダル
陸上競技
アンティグア・バーブーダの旗 アンティグア・バーブーダ
ワールドアスレチックファイナル
2008 シュトゥットガルト 200m
2009 テッサロニキ 200m
パンアメリカン競技大会
2007 リオデジャネイロ 200m
2007 リオデジャネイロ 100m
世界ジュニア選手権
2002 キングストン 200m
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ブレンダン・クリスチャンBrendan Kyle Akeem Christian1983年12月11日 ‐ )は、アンティグア・バーブーダセントジョンズ出身の陸上競技選手。専門は短距離走100mで10秒09、200mで20秒12(元アンティグア・バーブーダ記録)の自己ベストを持つ。

経歴[編集]

2002年7月、世界ジュニア選手権に出場。男子100mは10秒43(-0.6)の6位でメダルを逃したが、200mはウサイン・ボルト(20秒61)に次ぐ20秒74(+0.9)の2位に入り[1]、アンティグア・バーブーダに世界ジュニア選手権初のメダル(男子200m以外の全種目を含め)をもたらした。

2004年8月、初のオリンピック出場となったアテネオリンピックは男子200mで2次予選まで進出した。

2007年7月、パンアメリカン競技大会に出場。男子100mはチュランディ・マルティナ(10秒15)、ダービス・パットン(10秒17)に次ぐ10秒26(+1.0)の3位で銅メダルを獲得、男子200mは20秒37(+0.8)で優勝し、アンティグア・バーブーダにパンアメリカン競技大会初の金メダル(陸上競技以外の全競技を含め)をもたらした[2]

2007年8月、初の世界選手権出場となった大阪世界選手権は男子100mと200mの2種目で準決勝に進出した。準決勝では両種目とも組4着までに入れば決勝に進出できたが、100mは10秒29(+0.3)の組7着、200mは20秒36(-0.4)の組5着に終わり[3]、組4着と0秒03差で惜しくも決勝進出を逃した。

2008年8月、2度目のオリンピック出場となった北京オリンピックは男子200mで初の準決勝に進出した。準決勝では組4着までに入れば決勝に進出できたが、20秒29(+0.1)の組5着に終わり、組4着と0秒04差で大阪世界選手権に続き決勝進出を逃した[4]

2008年9月、年間王者決定戦であるワールドアスレチックファイナルの男子200mに出場し、ステファン・バックランド(20秒57)、ポール・ヘッション英語版(20秒58)に次ぐ20秒61(-0.1)で銅メダルを獲得した[5]

2009年9月、ワールドアスレチックファイナルの男子200mに2大会連続の出場を果たし、ウサイン・ボルト(19秒68)、ウォーレス・スピアモン(20秒21)に次ぐ20秒65(-0.3)で銅メダルを獲得した[6]

2012年8月、3大会連続のオリンピック出場となったロンドンオリンピックの男子200mは前回大会に続いて準決勝に進出した。準決勝では組2着までに入るか、組3着以降のタイム上位2選手が決勝に進出できたが、20秒58(-0.4)の組5着で決勝進出を逃した[7]

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒09 (+1.3) 2009年6月27日 ベルギーの旗 ニヴェル
10秒01w (+2.8) 2007年4月21日 アメリカ合衆国の旗 ローレンス 追い風参考記録
200m 20秒12 (+1.6) 2008年5月8日 フランスの旗 フォール=ド=フランス 元アンティグア・バーブーダ記録
19秒98w (+2.1) 2009年5月2日 アメリカ合衆国の旗 オースティン 追い風参考記録
400m 47秒14 2008年3月29日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン
室内
60m 6秒57 2007年2月10日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン
200m 20秒84 2003年3月14日 アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル 元室内アンティグア・バーブーダ記録
400m 48秒06 2009年2月13日 アメリカ合衆国の旗 カレッジステーション 元室内アンティグア・バーブーダ記録

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2002 世界ジュニア選手権 ジャマイカの旗 キングストン 100m 6位 10秒43 (-0.6)
200m 2位 20秒74 (+0.9) アンティグア・バーブーダ初のメダル
2004 北中米カリブU23選手権 (en カナダの旗 シェルブルック 200m 4位 20秒90 (0.0)
オリンピック ギリシャの旗 アテネ 200m 2次予選 20秒63 (+0.5)
2006 英連邦競技大会 (en オーストラリアの旗 メルボルン 200m 準決勝 21秒10 (+1.0)
4x100mR 5位 40秒76 (4走) 予選39秒90:アンティグア・バーブーダ記録
中央アメリカ・カリブ海
競技大会
 (en
コロンビアの旗 カルタヘナ 100m 準決勝 10秒40 (+1.8)
200m 4位 20秒86 (+1.1)
4x100mR 予選 DNF (4走)
2007 パンアメリカン競技大会 (en ブラジルの旗 リオデジャネイロ 100m 3位 10秒26 (+1.0)
200m 優勝 20秒37 (+0.8) アンティグア・バーブーダ初の金メダル
世界選手権 日本の旗 大阪 100m 準決勝 10秒29 (+0.3)
200m 準決勝 20秒36 (-0.4) 1次予選20秒23:アンティグア・バーブーダ記録
2008 世界室内選手権 スペインの旗 バレンシア 60m 準決勝 6秒72
オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 200m 準決勝 20秒29 (+0.1)
ワールドアスレチック
ファイナル
 (en
ドイツの旗 シュトゥットガルト 200m 3位 20秒61 (-0.1)
2009 世界選手権 ドイツの旗 ベルリン 200m 準決勝 20秒79 (0.0)
ワールドアスレチック
ファイナル
 (en
ギリシャの旗 テッサロニキ 200m 3位 20秒65 (-0.3)
2010 中央アメリカ・カリブ海
競技大会
 (en
アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 200m 4位 20秒59 (0.0)
4x100mR 予選 DQ (3走)
2011 世界選手権 大韓民国の旗 大邱 200m 予選 DNS
2012 オリンピック イギリスの旗 ロンドン 200m 準決勝 20秒58 (-0.4)

脚注[編集]

  1. ^ 2002年世界ジュニア選手権男子200m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月10日閲覧。
  2. ^ Cuba's five gold medal party – Pan-Am Games, Day 5”. 国際陸上競技連盟 (2007年7月28日). 2016年2月10日閲覧。
  3. ^ 第11回世界選手権男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月10日閲覧。
  4. ^ 第29回オリンピック男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月10日閲覧。
  5. ^ 第6回ワールドアスレチックファイナル男子200mリザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月10日閲覧。
  6. ^ 第7回ワールドアスレチックファイナル男子200mリザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月10日閲覧。
  7. ^ 第30回オリンピック男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月10日閲覧。

外部リンク[編集]

記録
先代
男子200m
アンティグア・バーブーダ記録保持者
(20秒12)

20xx年xx月xx日 - 2015年7月23日
次代
ミゲル・フランシス
(20秒05)
2015年7月23日