ファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場

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ファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場
Juancho E Yrausquin Airport
Saba airport.jpg
IATA: SAB - ICAO: TNCS
概要
国・地域 オランダの旗 オランダ
所在地 BES諸島サバ島
種類 商業
運営者 ウィンドワード・アイランズ航空
標高 18 m (60 ft)
座標 北緯17度38分42秒 西経63度13分12秒 / 北緯17.64500度 西経63.22000度 / 17.64500; -63.22000座標: 北緯17度38分42秒 西経63度13分12秒 / 北緯17.64500度 西経63.22000度 / 17.64500; -63.22000
滑走路
方向 長さ (m) 表面
12/30 396 舗装
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空港の一覧
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ファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場英語:Juancho E Yrausquin Airport)は、カリブ海オランダサバ島にある唯一の飛行場である。サバ空港(Saba Airport)とも呼ばれる。全長約400mという世界一短い滑走路を持つ商業空港として知られる。

概要[編集]

飛行場はサバ島の北東端、海に突き出た三角形の狭い平地に位置している。三角形の西南側の辺は急傾斜の山腹が迫っており、残る二辺は崖になって海に落ち込んでいる。滑走路両端は、約20mの断崖絶壁で海へと切り落とされており、離着陸時にオーバーランすればただちに崖から海に転落することになる。滑走路の短さに加えて、こうした過酷な立地からも、離着陸のために操縦士の高度な技量が求められる飛行場として知られているが、大きな事故は今まで起こっていない。

飛行場の開港は1959年[1]。このような極端な飛行場が作られたのは、サバ島がシーナリー山(877m)を中心とした火山島であり、これ以上に平坦な土地がなかったためである。サバ島最大の集落ボトムは、シーナリー山を挟んで約5km南西にある。山の中腹に連なるいくつかの集落を結んでいる幹線道路の一端は飛行場につながっているが、アクセス道路は約400mの標高差を降る急激な下り坂になっている。

この飛行場は公式には廃港とされており、滑走路には進入禁止を示す「X」印が描かれている。しかし、当地(2010年10月まではオランダ領アンティル)の民間航空当局が権利を放棄するのと引き換えに、航空会社が責任を負ってこの飛行場を利用している。人口約1500人の島では唯一の空港として、島民や観光客の玄関口となっている。

飛行場には、アルバ出身のオランダ領アンティルの政治家ファン・エンリケ・ヨラウスクィン(Juan Enrique Irausquin、1904年 - 1962年)の名が付けられている(姓はYrausquinとも綴られる。「ファンチョ」は愛称。アルバは1986年までサバ島と同様にオランダ領アンティルに属していた)。ヨラウスクィンはアルバ愛国党(Partido Patriotico Arubano, 略称PPA)を創設した有力政治家であるとともに、大規模な観光開発を主導した人物である。彼の地元であるアルバでは、観光立国化に功績を残した人物と評価されている[2]

施設[編集]

空港

滑走路が396m(1300ft)と短いため、大型のジェット機は着陸することができない。この空港を利用できるのは、DHC-6BN-2といった小型のプロペラ機や、ヘリコプターに限られる。

滑走路の南側には、小さな駐機場空港ターミナルビルがある。駐機場はヘリポートとしても使えるようになっている。ターミナルビルには、航空会社(ウィンドワード・アイランズ航空)の事務所、出入国管理事務所、保安事務所、消防車1台を持つ消防署と管制塔がある。塔は飛行場情報業務のみで、管制業務はおこなっていない。

就航航空会社[編集]

サバ島近隣の島々

この空港を利用する唯一の航空会社は、地元のウィンドワード・アイランズ航空(通称 Winair)である。サバ島の近隣にあるシント・マールテン島プリンセス・ジュリアナ国際空港)、シント・ユースタティウス島F・D・ルーズベルト飛行場)、セントキッツ島ロバート・L・ブラッドショー国際空港)とを結ぶ便が毎日あり、DHC-6が運用されている。

また、同社の子会社ウィンワード・エクスプレス航空(Windward Express Airways)が、BN-2によるチャーター便を提供している。

シント・マールテン島はサバ島の北東約45kmにあり、飛行時間は約20分。シント・マールテン島の一部からは、この空港を見ることができる。

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外部リンク[編集]