ピグマリオン (映画)
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ピグマリオン | |
---|---|
Pygmalion | |
右からサンダーランド、ハワード、ヒラー | |
監督 |
アンソニー・アスキス レスリー・ハワード |
脚本 |
ジョージ・バーナード・ショー W・P・リップスコーム セシル・ルイス |
原作 |
ジョージ・バーナード・ショー 『ピグマリオン』 |
製作 | ガブリエル・パスカル |
出演者 |
レスリー・ハワード ウェンディ・ヒラー |
音楽 | アルテュール・オネゲル |
撮影 | ハリー・ストラドリング |
編集 | デヴィッド・リーン |
製作会社 | ガブリエル・パスカル・プロダクションズ |
配給 |
GFD MGM |
公開 |
1938年10月6日 1939年3月3日 |
上映時間 |
96分 89分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
製作費 | £87,000[1] |
興行収入 | $1,400,000[2] |
『ピグマリオン』(Pygmalion)は、1938年のイギリスのロマンティック・コメディ映画。舞台や映画で知られるミュージカル『マイ・フェア・レディ』の原作となったジョージ・バーナード・ショーの1913年初演の戯曲『ピグマリオン』をショー自らの脚色で映画化した作品である。監督はアンソニー・アスキスと主演でもあるレスリー・ハワードの2人。映画監督として知られるデヴィッド・リーンの編集技師時代の作品である。
日本では劇場未公開であるが、ビデオVHSが2000年4月10日に[3]、DVDが2000年4月24日に[4]発売された。
ストーリー
[編集]「ピグマリオン (戯曲)#あらすじ」を参照
原作戯曲との違い
[編集]イライザがヒギンズと口論して、ヒギンズ家から出て行き、最後の最後でヒギンズと結ばれるようになっている。このような改変は後のミュージカル『マイ・フェア・レディ』にも採用されている。ただ、この映画に関しては脚本にショー自身がかかわっていて本来は作者の意図が反映されているはずであった。大江麻里子の『マイ・フェア・レディーズーーーバーナード・ショーの飼い慣らされないヒロインたち』(慧文社)によれば、ショーは試写会で初めて結末が変わっているのを知って驚きを隠せなかったという。
キャスト
[編集]- ヘンリー・ヒギンズ教授: レスリー・ハワード - 言語学者。
- イライザ・ドゥーリトル: ウェンディ・ヒラー - 花売り娘。
- アルフレッド・ドゥーリトル: ウィルフリッド・ローソン - イライザの父。
- ヒギンズ夫人: メアリー・ローア - ヒギンズ教授の母。
- ジョージ・ピカリング大佐: スコット・サンダーランド - 言語学者。
- ピアス夫人: ジーン・キャデル - ヒギンズ家の家政婦。
- フレディ・アインスフォード=ヒル: デヴィッド・トゥリー - イライザに恋する青年。
作品の評価
[編集]映画批評家によるレビュー
[編集]Rotten Tomatoesによれば、18件の評論のうち高評価は94%にあたる17件で、平均点は10点満点中8.2点となっている[5]。
受賞・ノミネート
[編集]映画祭・賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
---|---|---|---|
アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート | |
主演男優賞 | レスリー・ハワード | ||
主演女優賞 | ウェンディ・ヒラー | ||
脚色賞 | ジョージ・バーナード・ショー他 | 受賞 | |
ヴェネツィア国際映画祭 | 男優賞 | レスリー・ハワード | 受賞 |
出典
[編集]- ^ “Hollywood MERRY-GO-ROUND” (英語). The Barrier Miner (ブロークンヒル: オーストラリア国立図書館). (1939年6月29日) 2020年2月12日閲覧。
- ^ Balio, Tino (2009) (英語). United Artists: The Company Built by the Stars. University of Wisconsin Press. p. 220. ISBN 978-0-299-23004-3
- ^ “ピグマリオン【字幕版】 [VHS]”. amazon.co.jp. 2021年12月20日閲覧。
- ^ “ピグマリオン [DVD]”. amazon.co.jp. 2021年12月20日閲覧。
- ^ "Pygmalion". Rotten Tomatoes (英語). 2021年12月20日閲覧。