ヒマワリヒヨドリ

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ヒマワリヒヨドリ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: ヒマワリヒヨドリ属 Chromolaena
: ヒマワリヒヨドリ C. odorata
学名
Chromolaena odorata
(L.) King & H.E.Robins.
シノニム

Eupatorium odoratum

和名
ヒマワリヒヨドリ
英名
Jack in the bush

ヒマワリヒヨドリ学名 Chromolaena odorata)は、キク科の植物である。熱帯アメリカ原産で、日本では外来種として定着している。

分布[編集]

北アメリカ南部からメキシコ西インド諸島に分布する。

アフリカ西部、熱帯アジア(日本の南西諸島を含む)、オーストラリアに移入分布する。

畑、道端、果樹園、川岸、牧草地、市街地など撹乱された環境に生息する。

特徴[編集]

高さ3-7mの大型の低木状の草本。

淡紫色・淡青色・白色の直径3cmほどの頭状花を咲かせる。

葉は対生で、鋸歯縁、三角状卵形で先が尖る。

外来種問題[編集]

日本では1980年に石垣島で初めて確認され、現在は沖縄本島にも定着している[1]

アレロパシー作用をもつため、他の植物を駆逐し、農作物にも被害を与えている[1]。刈取りによる駆除が行われているが、繁殖力が強く、根茎から再生してしまう。また、生産する種子の量も非常に多い。海外では繁殖力の強さから『トリフィド』と呼ばれるほどである。

外来生物法により、要注意外来生物に指定されている。また、世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

参考文献[編集]

  1. ^ a b 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7 

外部リンク[編集]