ハナオチバタケ

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ハナオチバタケ
Marasmius pulcherripes 01.jpg
淡紅色型の個体(茨城県潮来市・2016年9月)
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : 菌蕈亜門 Hymenomycotina
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: ホウライタケ科 Marasmiaceae
: ホウライタケ属 Marasmius
: M. pulcherripes
学名
Marasmius pulcherripes Peck
和名
ハナオチバタケ(花落葉茸)

ハナオチバタケ(花落葉茸、学名:Marasmius pulcherripes)はハラタケ目ホウライタケ科ホウライタケ属キノコである[1][2][3]。食不適[2][3]

特徴[編集]

きわめて小型なキノコであり、は直径0.8~1.5 cm、初めは鐘形~まんじゅう形で後に円錐状丸山形からやや平らに開き、中央部には小さな突起がある[1][2][3]。淡紅色~紫紅色、黄土色、肉桂色など様々な色の個体があり、中央部は濃色、表面には放射状の溝が見られる[1][2][3]。ヒダは直生または離生、数は少なく16~19本[1][3]

は長さ3~6 cm、細長く針金状で上下同幅[1][3]。柄表面は平滑、黒褐色で上部は白くなっている[2][3]

肉はきわめて薄く、皮質であり、食用には不向きとされる[2][3]。水分が非常に少ないため押し花にすることができる[2]

傘表面
(潮来市・2016年9月)
ひだ
(潮来市・2016年9月)

(潮来市・2016年9月)

近縁種[編集]

ホウライタケ属 (Marasmius)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 『山渓カラー名鑑 日本のきのこ』、p124
  2. ^ a b c d e f g 『おいしいきのこ毒きのこ図鑑』、p23
  3. ^ a b c d e f g h 『東北きのこ図鑑』、p68

参考文献[編集]

関連項目[編集]