ニューギニアヤリガタリクウズムシ

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ニューギニアヤリガタリクウズムシ
Platydemus manokwari.jpg
ニューギニアヤリガタリクウズムシ Platydemus manokwari
分類
: 動物界 Animalia
: 扁形動物門 Platyhelminthes
: ウズムシ綱(渦虫綱) Turbellaria
: ウズムシ目(三岐腸目) Tricladida
亜目 : コウガイビル亜目(陸生三岐腸亜目)
Terricola
: ヤリガタリクウズムシ科 Rhynchodemidae
: Platydemus属 Platydemus
: ニューギニアヤリガタリクウズムシ R. nigromaculata
学名
Platydemus manokwari
w:De Beauchamp, 1962
和名
ニューギニアヤリガタリクウズムシ
英名
New Guinea flatworm

ニューギニアヤリガタリクウズムシPlatydemus manokwari)は、扁形動物門ウズムシ目ヤリガタリクウズムシ科に分類されるコウガイビルの一種。1960年代にインドネシア領西パプアの西イリアンジャヤ州ニューギニア島)の首都マノクワリで最初に発見された[1]環境省指定特定外来生物国際自然保護連合が作成した「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定。


分布[編集]

ニューギニア島原産。

外来種として問題になっているアフリカマイマイの駆除のために、太平洋インド洋の各地の島々(オーストラリアフィリピンハワイグアムマリアナ諸島フィジー等)に導入され、定着している[1]

日本では1990年に沖縄本島南部で発見されたのに始まり、続いて1995年に小笠原諸島父島においても確認された[1]。日本国内の導入経路は不明。

形態[編集]

体長は40 - 65mm。背面は黒から黒褐色で、縦に細く白い線がある。頭部の先端は尾部よりも尖る。

生態[編集]

夜行性。主に陸生巻貝を捕食するほか、陸生プラナリア類やリクヒモムシ、死んだミミズヤモリヤスデを食べるのも確認されており、食性は幅広い[2]

外来種としての影響と対策[編集]

世界各地の固有陸産貝類を食いつくすことで絶滅の危機に追いやり、深刻な被害を与えている。日本では小笠原諸島父島のカタマイマイ類が壊滅状態となった。特定のエリアにおいて11日間で90%以上のカタツムリを捕食したという研究報告がある[2]2005年12月14日に特定外来生物の第二次指定対象となっている。

本種の根絶は難しく、島を行き来する資材や人間の靴底の洗浄を行うことで、他の島へ分布をこれ以上拡大させないことが重要となっている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 大林 隆司「ニューギニアヤリガタリクウズムシについて―小笠原の固有陸産貝類への脅威―」 (pdf) 、『小笠原研究年報』第29号、首都大学東京、2006年、 23-35頁、2012年3月19日閲覧。
  2. ^ a b 大林 隆司「続・ニューギニアヤリガタリクウズムシについて―小笠原におけるその後の知見―」 (pdf) 、『小笠原研究年報』第31号、首都大学東京、2008年、 53-57頁、2012年3月19日閲覧。

参考文献[編集]

  • 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著) 『決定版 日本の外来生物』 平凡社、2008年4月21日ISBN 978-4-582-54241-7
  • 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著) 『外来種ハンドブック』 地人書館、2002年9月30日ISBN 4-8052-0706-X

関連項目[編集]

  • ヤマヒタチオビ - 本種と同様、アフリカマイマイの駆除のために移入された陸生巻貝。同時に本種の食性から捕食対象の一つになっている。日本では本種同様特定外来生物に指定されている。

外部リンク[編集]