ニクズク属

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ニクズク属
ナツメグ (Myristica fragrans)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : モクレン亜綱 Magnoliidae
: モクレン目 Magnoliales
: ニクズク科 Myristicaceae
: ニクズク属 Myristica
学名
Myristica Gronov.
和名
ニクズク(広義)
英名
Nutmeg(広義)

ニクズク属(肉荳蔲属、肉豆蔲属)は、ニクズク科の1属。学名Myristicaミリスティカ属とも。属名はギリシャ語香油を意味するミュリスティコス (myristicos) から。

熱帯性の常緑高木東南アジアオーストラリアに自生。

種子木の実)から、スパイスナツメグ (nutmeg) とメース (mace)、生薬肉荳蔲(にくずく)が作られる。

木材ナツメグペナハラン (Penaharan)、カウダム (Kaudamu) などの名前で流通している。

代表種はニクズク (Myristica fragrans)。ただし広義には、ニクズク属をナツメグと総称し、ナツメグとして流通している他種を原料とする製品もある。

利用[編集]

ナツメグ (Myristica fragrans) の種子の内部

種子[編集]

スパイスは種子内部の赤い仮種皮がメース、それ以外の部分からナツメグが作られる。スパイスとして利用されるのはニクズク (Myristica fragrans) が最も多く、他の種は Myristica fragransブレンドして使われることもある。

木材[編集]

木材にはさまざまな種が使われ、Myristica fragrans は多くない。

主な種[編集]

約100種が属する。種子が商業的に利用されている主な種は以下のもの。