トンネルシリーズ

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トンネルシリーズ
著者 ロデリック・ゴードン英語版
ブライアン・ウィリアムズ英語版
訳者 堀江里美,田内志文,橋本恵
発行日 イギリスの旗 イギリス
2005年3月17日 - 2013年5月6日
日本の旗 日本
2007年12月4日 - 2017年3月7日
発行元 イギリスの旗 イギリス:Chicken House
日本の旗 日本ゴマブックス学研プラス
ジャンル 地底人、ロストワールドもの
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
形態 著作物
次作 Deeper
コード

ISBN 978-1-905294-42-8

OCLC 132316306
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トンネルシリーズ』(:Tunnels)は、イギリス作家ロデリック・ゴードン英語版ブライアン・ウィリアムズ英語版による児童文学ファンタジー小説[1]

概要[編集]

ロンドンで暮らす14歳の少年ウィル・バローズが友人のチェスターとともに、消えた父親が掘っていたトンネルの先へと進み、そこで繰り広げられる冒険を描いた物語。

大学時代によく一緒に小説を書いていたロデリック・ゴードンとブライアン・ウィリアムズは、2001年にゴードンが勤めていた銀行をリストラされたのを機に再会、2004年、シリーズの第一作『トンネル』を書きあげた。日本語訳はゴマブックスから2007年に出版された(訳:堀江里美,田内志文)。イギリスで一作目が出版された当時、「ハリーポッターの後継者はこの本だ」として大きく話題になっていた[2]。ハリーポッターの出版を決めた編集者、バリー・カニンガムも「トンネルを最初に手にしたときからハリーポッターを読んだときと同じ感覚があり、自分の手にすごいものがあると気づいた」と述べている。しかし日本ではハリーポッターのようなヒットにはならず、2008年に二作目の『トンネルII 謎の暗黒世界ディープス』(訳:堀江里美,田内志文)(英:Deeper)を出版[3]したのち続編がゴマブックスから出版されることはなかった。日本語訳が出版されなくなってからしばらくして、今度は学研プラスが日本語訳を出版した。「地底都市コロニアシリーズ」として一作目「トンネル:迷宮への扉」(訳:橋本恵)と、二作目「ディープス:サバイバーの絆」(訳:橋本恵)が2016年に、三作目「フォール:自由への落下」(訳:橋本恵)(英:Freefall)が2017年に出版された。[4]シリーズ四作目以降の「Closer」「Spiral」「Terminal」の日本語訳は現在存在しない。

第一作の帯によれば世界37か国で出版された。

年譜[編集]

シリーズ[編集]

  1. Tunnels/トンネル/トンネル:迷宮への扉
  2. Deeper/トンネルII 謎の暗黒世界ディープス/ディープス:サバイバーの絆
  3. Freefall/フォール:自由への落下
  4. Closer
  5. Spiral
  6. Terminal

登場人物[編集]

  • ウィル・バローズ - 採掘が趣味の14歳の少年。真っ白なもじゃもじゃの髪に淡いブルーの瞳を持つ
  • ロジャー・バローズ博士 - ウィルの父親。博物館館長であり、採掘に情熱を傾けている
  • レベッカ・バローズ - ウィルの妹になりすましていたスティックスの少女。12歳
  • バローズ夫人 - ウィルの母親。テレビ依存症
  • チェスター・ロールズ - ウィルの親友で、一緒にトンネルを掘り出す。
  • サラ・ジェローム - ウィルの生みの母親。
  • カレブ・ジェローム(カル) - ウィルの弟。地下世界の少年
  • ジェローム氏 - カルの父親。地下世界では政府関係者
  • タム・マコーリー - ウィルとカルのおじ
  • クローフライ - タムを執拗に追いかけるスティックスの一人。
  • ガブリエル・マーティノー卿 - 17世紀のハイフィールドで活躍した有力者
  • ドレイク
  • エリオット

脚注[編集]