トロフィーワイフ

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ルーカス・クラナッハによる1550年ごろの作品The ill-matched couple (不釣り合いな夫婦)(ワルシャワ国立美術館蔵)

トロフィーワイフ英語:Trophy wife、ラテン語:Tropaeum uxor)は、夫のステータスシンボルとみなされる妻を指す言葉。しばしば軽蔑的な用法で使われる。男性側のトロフィーハズバンドという言葉もあるが、めったに使われない。この言葉は、当のトロフィーワイフには肉体的な魅力以外には個人的な長所はほとんどなく、外見を維持するための多くの費用を必要としており、無知または純粋であり、魅力的であり続ける以外にはほとんど何もせず、ある意味でゴールドディガーと同義であることを含ませるときにも使うことができる。トロフィーワイフは若く見た目がよい(さらに普通は2度目以上の結婚)が、夫の方は多くの場合年上で見た目は良くなく、普通は金持ちである。

配偶者に対してトロフィーワイフと言うことは普通は双方の性格やパーソナリティに悪影響を及ぼす。夫にとっては、純粋な自己愛と他の男性に印象付ける必要性の含意があり、そして夫は自身の富や地位を除く理由で見た目の良い女性の性的興味をひきつけることはできないであろう。

歴史[編集]

この言葉の語源的起源は諸説ある。1つの主張は「トロフィーワイフ」は元々1950年発行のエコノミスト新聞に掲載されたものであり、戦闘中に妻として家へ持って帰る最も美しい女性を捕まえる戦士の歴史的習慣に言及している[1]。William Safireは、「トロフィーワイフ」という用語はフォーチュン誌の編集長Julie Connellyにより1989年8月28日号のカバーストーリーで造語され、すぐに一般的に使われだしたと主張している[2]。作家のトム・ウルフはしばしばこの言葉を造語したとされていたが、1996年にブラウン大学で行われた講演で否定した[3]。この講演の中でフォーチュン誌の「それほど前ではない」記事が元であるとした[4]。 多くのソースがこの言葉が以前に造語されたものだと主張している(例えばOnline Etymology Dictionaryは1984年としている)が[5]、この言葉に関するWilliam Safireの記事への簡単なオンラインアクセスにより多くが(オックスフォード英語辞典など)1989年8月28日に初めて使われたと考えることになった[6]。 しかし、この慣用語は1965年の出版物の中の引用に見られ、ここでは明らかにバーナード・マドフの妻を指している[7]

トロフィーワイフという意味のラテン語 Tropaeum uxor は、ギリシアやローマ起源の多くの脚本に登場し、その使用は1世紀前半までさかのぼる[要出典]大プリニウスによる博物誌にその用例が見つかるが、おそらく今日の意味には近くなく、敗れた敵によりローマの征服者に贈られた貢ぎ物の一部としての「トロフィーの女性」を指していた。ノートルダム大学の社会会社Elizabeth McClintockは現代社会におけるこの現象は他の研究が示しているよりも一般的なものではないと考えている[8]

大衆文化において[編集]

関連項目[編集]

参考[編集]

脚注
  1. ^ Linker, Harry. "Buying into the Hype: Trophy Antiques and Collectibles". 7 May 2010.<http://www.worthpoint.com/blog-entry/buying-hype-trophy-antiques-collectibles>
  2. ^ Safire, William, "On Language; Trophy Wife", The New York Times, May 1, 1994.
  3. ^ https://www.c-span.org/video/?71278-1/end-century Tom Wolfe talk given at Brown University on April 17, 1996
  4. ^ "End Century Apr 17, 1996 |Video | C-SPAN.org"
  5. ^ Harper, Douglas. "trophy". Online Etymology Dictionary.
  6. ^ Oxford English Dictionary Addition Series 1997
  7. ^ LeBor (2009年1月1日). “The Believers: How America Fell for Bernard Madoffs $65 Billion Investment Scam”. Phoenix. 2016年9月28日閲覧。
  8. ^ Is There Really Such A Thing As A 'Trophy Wife'?”. npr.org. 2016年9月28日閲覧。
  9. ^ "So Many Comics, so Little Time: A 'Laughs' Roundup". Chicago Tribune. 19 June 2011.
  10. ^ Roy, Amit. "Padma walks out, but some 'trophy wives' have stayed the course", The Telegraph, India (4 July 2007).
  11. ^ Barone, Michael. "More Than Anna Nicole Smith's Husband: The Oil-Soaked Life of J. Howard Marshall". 2 March 2009.

外部リンク[編集]

  • [1] Book citation, power couples are the "in" thing.
  • T3 magazine in a review of the Motorola luxury "Aura" mobile phone model: "We think it’s best to think of the AURA as the trophy-wife of the phone world, it’s great to look at and bring to social occasions, but that’s about it."
  • [2] End of the Century. C-SPAN, lecture at Brown University, April 17, 1996. "Now I have sometimes been credited with coining the term "trophy wives". It was not true. It was coined by Fortune magazine, in a brilliant piece not that long ago..."