ツール・ド・フランス1976

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第63回 ツール・ド・フランス 1976
全行程 22区間, 4016 km
総合優勝 ルシアン・バンインプ 116時間22分23秒
2位 ヨープ・ズートメルク +4分14秒
3位 レイモン・プリドール +12分08秒
4位 レイモン・デリル +12分17秒
5位 ウォルテール・リッコミ +12分39秒
ポイント賞 フレディ・マルテンス 293ポイント
2位 ピエリーノ・ガバツィ 140ポイント
3位 ジャック・エスクラッサン 128ポイント
山岳賞 ジャンカルロ・ベリーニ 170ポイント
2位 ルシアン・バンインプ 169ポイント
3位 ヨープ・ズートメルク 119ポイント
新人賞 マリアーノ・マルチネス 117時間7分30秒
チーム優勝 カス

ツール・ド・フランス1976は、ツール・ド・フランスとしては63回目の大会。1976年6月24日から7月18日まで、全22ステージで行われた。

みどころ[編集]

モルテニチームが今大会に出場することができず、その結果、エディ・メルクスも出場することができなかった。

優勝候補は一応、前年の優勝者・ベルナール・テブネルシアン・バンインプレイモン・プリドールルイス・オカーニャヨープ・ズートメルクらが挙げられるも、「カニバル不在」という影響が大きく出た大会となった。


今大会の概要[編集]

プロローグは後に当大会のポイント賞を3度受賞することになる、フレディ・マルテンスが制し、マルテンスは第1、3ステージも制したばかりか、マイヨ・ジョーヌもプロローグからキープ。さらにマルテンスは山岳最初の第7ステージも制し、第8ステージまでマイヨを守った。

しかし第9ステージは、実にツール・ド・フランスのコースとしては1952年以来24年ぶりに復活したラルプ・デュエズがゴールのアルプス超え区間。今大会最初の難関といってもいいステージはズートメルクとバンインプの2人が抜け出し、わずかにズートメルクがバンインプを抑えて区間優勝。総合ではバンインプが8秒差ズートメルクを抑えてトップに立った。また、ここまでマイヨ・ジョーヌだったマルテンスはこのステージでズートメルクに4分51秒の差をつけられ、バンインプとのタイム差は1分にも満たなかったが、総合3位に落ちた。

続く第10ステージ。ここでもバンインプ、ズートメルクが先頭集団を形成し、これにテブネ、プリドール、ハニー・クイパーらが加わって最後までこれらが先頭集団となってゴールを迎えたが、ここでもズートメルクが区間優勝。しかしバンインプが1秒差で続き、マイヨ移動はならなかった。

しかしながら戦前の予想通り、このステージを終えてマイヨ・ジョーヌ争いは混沌とした状況となり、総合3位のプリドール、同4位のテブネも1分台の差。また同4位のフランシスコ・ガルドス、同5位のファウスト・ベルトグリオも2分台の差で続くという大混戦となった。

そして今大会は息つく間もなく、第12ステージからはピレネーステージが始まり、その第12ステージでは、レイモン・デリルが中盤からアタックをかけ圧勝。これまでの上位陣は少なくとも7分近い差をこのステージでつけられてしまい、マイヨ・ジョーヌはデリルの手に渡った。

第13ステージを終えて、総合2位のバンインプは2分41秒差、同3位のズートメルクは2分47秒差、同4位のプリドールは4分10秒差だった。そして第14ステージ。デリルの奇襲に遭ったバンインプが反撃に出る。

第14ステージ。早くも最初のメンテ峠を先頭で通過したバンインプは、終始このステージを牽引。一方、バンインプの快走にデリルは次第に遅れはじめ、結局バンインプがこの区間を制し、3分12秒差でズートメルクが区間2位。一方、デリルはこの区間だけで12分8秒差をつけられ、この結果バンインプがマイヨを奪回。総合2位には3分18秒差でズートメルク。デリルは総合3位に何とか踏みとどまったが、バンインプに対して9分27秒もの差をつけられた。またテブネはこのステージでも大きく遅れ、バンインプに対して15分27秒差となり、連覇を狙うには厳しいタイム差となった。

ピレネーステージが終わった直後の第17ステージは個人タイムトライアル。タイムトライアルが得意でないバンインプだったが、予想外にもズートメルクに1分57秒の差をつける区間4位と健闘。そしてズートメルクとの差を4分33秒差にまで広げた。なお、テブネは第19ステージにてリタイアした。

第20ステージは220Kmの最後の勝負ステージと目された区間だったが、ここでもバンインプは、区間優勝のズートメルクをがっちりとマークしてタイム差はほとんど変わらず。その後もバンインプはマイヨをキープし、ついに総合優勝を果たした。


その他[編集]

  • ポイント賞のフレディ・マルテンスは何と今大会ステージ8勝を挙げた。さらにこの年、世界自転車選手権・個人ロードも制した。
  • ついに総合優勝を果たせなかったレイモン・プリドールだが、今大会でも3位に入り、ツール・ド・フランスの表彰台はこれが8回目となった。しかし、今大会が最後のツール出場となった。
  • 上記の通り、ラルプ・デュエズはツール・ド・フランスのコースとしては24年ぶりの復活となったが、この大会以降、毎年のようにコースに組み入れられ、今やツール・ド・フランスに欠かせない名所となっている。

総合成績[編集]

順位 選手名 国籍 チーム 時間
1 ルシアン・バンインプ ベルギーの旗 ベルギー 116h 22' 23"
2 ヨープ・ズートメルク オランダの旗 オランダ 4' 14"
3 レイモン・プリドール フランスの旗 フランス 12' 08"
4 レイモン・デリル フランスの旗 フランス 12' 17"
5 ウォルテール・リッコミ イタリアの旗 イタリア 12' 39"
6 フランシスコ・ガルドス スペインの旗 スペイン 14' 50"
7 ミシェル・ポランティエール ベルギーの旗 ベルギー 14' 59"
8 フレディ・マルテンス ベルギーの旗 ベルギー 16' 09"
9 ファウスト・ベルトリオ イタリアの旗 イタリア 16' 36"
10 ビセンテ・ロペスカリル スペインの旗 スペイン 19' 28"

Jersey yellow.svgマイヨ・ジョーヌ保持者[編集]

選手名 国籍 首位区間
フレディ・マルテンス ベルギーの旗 ベルギー プロローグ-第8
ルシアン・バンインプ ベルギーの旗 ベルギー 第9-第11、第14-最終
レイモン・デリル フランスの旗 フランス 第12-第13

外部リンク[編集]

第63回ツール・ド・フランス 1976(フランス語)