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ツルタケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツルタケ
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 菌じん綱 Hymenomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: テングタケ科 Amanitaceae
: テングタケ属 Amanita
亜属 : テングタケ亜属 Subgen. Amanita
: ツルタケ節 Sect. Vaginatae
: ツルタケ A. vaginata
学名
Amanita vaginata (Bull.) Lam. 1783[1][2]
和名
ツルタケ

ツルタケ (鶴茸 学名:Amanita vaginata) は、ハラタケ目テングタケ科キノコの一種。

形態

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傘は直径3cm-10cm程度で濃灰色で全体に均一であるが中央はやや濃色。傘の縁には明瞭に条線が出る。成長すると傘は水平になる程度まで開き、老菌では反り返る。ひだは白色で密、柄に対しては離生する。柄はよく伸び色は白色、もしくは白色に濃灰色でだんだら模様が出るものもある。柄の根元には白色のツボを持つ。肉はヨウ素水溶液に反応しない(非アミロイド)。胞子は無色で球形。

生態

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他のテングタケ科同様に樹木の外生菌根を形成し栄養や抗生物質のやり取りなどを行う共生関係にあると考えられている。樹種をえり好みせず子実体は各種の林床から発生する。

人間との関係

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可食とされるが生食は中毒するといわれる。

類似種

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シロツルタケAmanita vaginata var. alba)は本種の白色変種とされている種で色以外は同じである。カバイロツルタケAmanita fulva)は色が樺色。テングツルタケ(Amanita ceciliae)は傘に外皮膜の破片が付着する。ツルタケダマシ(Amanita spreta)は傘に条線を持ち色合いも本種と似ているが、柄にはツバを持つ。

ドクツルタケAmanita virosa)は全体が白く、傘には条線が現れない点、柄の上部にツバがある点などが大きな違いである。ただし、ツバは脱落している可能性にも留意すること。ひだは白色で、柄はささくれるかだんだら模様が浮き出る。柄の根元にはしっかりとした白色のツボを持つ。肉は水酸化カリウム水溶液に反応して黄変、ヨウ素水溶液に反応し青変する(アミロイド性)。広葉樹針葉樹問わず発生する。シロタマゴテングタケAmanita verna)は全体に白く、傘の条線やツバがあることはドクツルタケと同じ。子実体はドクツルタケよりは小型で柄は滑らか。水酸化カリウム水溶液には反応しない。クロタマゴテングタケAmanita fuliginea)は常緑ブナ科広葉樹(シイ、カシ)林内に発生する。傘は黒色で辺縁部ほど色が薄く、しばしばかすり模様が現れる。傘の条線は無い。ひだは白色。

名前

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和名は子実体の柄が長いことがツル属の鳥の長い脚や首を思わせ、暗色の傘と白色の柄もツルを連想させるところからの命名であるといわれる。

脚注

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  1. ^ Index Fungorum Partnership (2008年). “Record Details: Amanita vaginata (Bull.) Lam.”. Index Fungorum. 2011年10月31日閲覧。
  2. ^ Mycobank (2004-2011). “Species Amanita vaginata (Bull.) Lam. 1783”. MycoBank. 2011年10月31日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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