ツイスター (ゲーム)

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ツイスター

ツイスターTwister)は、パーティーゲームの一種。1966年アメリカ合衆国の玩具メーカー ミルトン・ブラッドレー英語版(後にハズブロへ吸収合併)から発売された。

概要[編集]

ゲームは複数人でおこなう。スピナーと呼ばれるルーレットのような指示板によって示された、両手足のいずれかの部位を、4色(赤・青・黄・緑)に色分けしてシートに描かれたマークの上へ交代で置いていき、倒れないよう体勢を持ちこたえる。掌と足の裏以外の部位が床やシートに接触するまで続け、最後まで持ちこたえたプレイヤーが勝者となる。

歴史[編集]

ツイスターの競技(1966年)

ツイスターは玩具デザイナーのチャールズ・F・フォーリーと製品デザインアーティストのニール・レイベンズによって発明された。2人は1966年4月14日にアメリカ合衆国で特許を出願し[1]、そのアイデアをミルトン・ブラッドレーに売り込んだ。当初は「プレッツェル」(Pretzel)と呼ばれていたが、ミルトン・ブラッドレーがこれをツイスター(Twister)として発売した[2]

1966年5月3日にはジョニー・カーソンがテレビ番組「ザ・トゥナイト・ショー」でツイスターを紹介している。番組では女優のエヴァ・ガボール英語版が胸元の開いたドレスで登場。エヴァの手と足がジョニーの顔の上に、笑ったり叫んだりと、周知は成功した[2]

発売初年、ミルトン・ブラッドレーのツイスター販売台数は300万セット以上を記録した[3]

日本での展開[編集]

日本では1967年に任天堂がミルトン・ブラッドレーから『タイムボーン』や『プロボーリング』といった玩具とともにツイスターの製造販売権を獲得し、「ツイスターゲーム」として発売した。美容体操で知られる竹腰美代子とタイアップして美容効果を宣伝し[4]、マニュアルに「ツイスター体操」の方法を掲載していた時期があった[5]。当時の任天堂は売上の大半をトランプや花札に依存していたが、ディズニートランプの需要が一巡してからは成長が伸び悩んでおり、室内娯楽総合メーカーへ脱却を図っていた時期であった[6]

2024年現在の販売会社はハズブロで、日本ではハズブロジャパンが販売している。

日本での販売会社
事業者名 おおよその販売期間
任天堂 1967年 - 不明
トミー 1998年 - 2006年
タカラトミー 2006年 - 2018年3月31日[7]
ハズブロジャパン 2018年4月 -

脚注[編集]

  1. ^ US3454279A - Apparatus for playing a game wherein the players constitute the game pieces”. Google Patents. 2024年4月21日閲覧。
  2. ^ a b Press, Associated (2013年7月12日). “Twister inventor dies aged 82” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2013/jul/12/twister-inventor-dies-aged-82 2024年4月21日閲覧。 
  3. ^ How Toys Changed After World War II” (英語). HISTORY. A+Eネットワークス (2022年11月3日). 2024年1月9日閲覧。
  4. ^ 「お正月用のゲーム用品」『オール大衆』第21巻第1号、経済通信社、1968年、48頁。 
  5. ^ Voskuil, Geplaatst door Erik (2012年4月9日). “Nintendo Twister Game (ツイスターゲーム, 1966)”. 2024年4月23日閲覧。
  6. ^ 日本経済新聞社 編『続 商魂の記録』日本経済新聞社、1968年4月27日、243頁。 
  7. ^ お客様へ 販売終了に関するご案内”. タカラトミー. 2019年7月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]