コンテンツにスキップ

チェリーコーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポーランドで流通しているコカ・コーラ・チェリー、2018年撮影。

チェリーコーク英語: Cherry Coke)とは、アメリカザ コカ・コーラ カンパニーの商品のひとつ。アメリカ合衆国本国の表記は「コカ・コーラ・チェリー Coca-Cola cherry」である。

コカ・コーラ・チェリーは、1985年に最初に発売されたが、これはコカ・コーラ社が最初に発売したフレーバー・コーラであり、1982年に発売されたダイエット・コーク英語版に次ぎ、オリジナルのコカ・コーラのブランドを拡張した2番目の製品であった[1]

歴史

[編集]

正式な製品として1985年に導入されるより遥か以前から、多くのダイナー(簡易食堂)、ドラッグストアソーダ・ファウンテン映画館などは、コカ・コーラにチェリー・フレーバーのシロップを足して、非公式なバージョンの飲み物を提供していた[2]

コカ・コーラ社が最初に公式のチェリー・フレーバーのコークを試作し始めたのは、1982年テネシー州ノックスビルで開催されたノックスビル国際博覧会の際に、来場者に様々なフレーバーをコークを提供したときからであった[3][4]。その後さらに、様々な市場で試行を経て、1985年夏にチェリー・コークはアメリカ合衆国においてメインストリームの製品として流通し始めた[5]。当時、チェリー・コークは、コカ・コーラ、ダイエット・コークに次ぐ、コカ・コーラの第3のバリエーションであり、初のフレーバー付きのコークであった[6]

2020年10月、コカ・コーラ社は、同年末をもってチェリー・コークをアメリカ合衆国の市場から撤退させると発表した[7]

ダイエット・チェリー・コークの再発売が発表された際には、1986年の最初の発売当時の懐古趣味的なデザインが用いられるとされた[8]

各国における流通

[編集]

ブラジル

[編集]

ブラジルでは、もともとチェリー・コークの流通は一部の地域だけに留まっていたが、2016年リオデジャネイロオリンピック際にチェリー・コークが再発売された際には、他の地域でもこのソフトドリンクが入手可能になっており、バニラ・コーク英語版も発売された[9]

イギリス

[編集]

チェリー・コークは、イギリスでも2006年はじめに、それまで販売されていたバニラ・コーク (Coca-Cola Vanilla)、ダイエット・コーク・バニラ (Diet Coke Vanilla) に代わって発売された[10]

イギリスでは、オリジナルのチェリー・コークは、フェイスティ・チェリー (Feisty Cherry) に置き換えられた[11]

日本

[編集]

日本においては、1985年コカ・コーラの新シリーズ商品として、日本コカ・コーラから発売され、缶は勿論のこと、たまご型の350mlガラスボトルの物珍しさからか当初は好調な売れ行きを示していたが、その後味の軸となるチェリーフレーバーが不評を買い、発売開始から数年足らずで販売終了してしまう。その後、一部の業者がアメリカ合衆国から並行輸入を行なっており、現在も輸入雑貨店やECサイトで、日本での発売は続けられている。

1985年前後に放送されていた日本版テレビCMは、複数の人形がコミカルに商品を宣伝する構成。人形のキャラクターは当時アメリカで有名であった著名人を風刺した人形劇のキャラクターと同じテイストが使われていた。

なお、このCMにおいて、人形の声とナレーション小林克也が担当していた。

2006年11月には、チェリーコークの日本販売を復活させ、再び店頭へ並ぶ。しかし、この販売も僅か数か月で終了。風味・味は、最初の発売時の物と比べ変更されており、並行輸入品の物とは、若干異なっていた。

2013年12月に、コカ・コーラチェリーの名称で、冬季限定で復活販売が行われていた。

エピソード

[編集]

アメリカ本国やイギリス等では、馴染みのある定番商品である。Microsoft創業者のビル・ゲイツ、投資家のウォーレン・バフェットが愛飲している事でも有名である。BONNIE PINKの「泡になった」では、遠い記憶を呼び起こす思い出の品として歌われている。 HBO制作のテレビドラマ『ヤング・ポープ 美しき異端児』において、主人公の教皇の朝食がチェリーコークのみとされている。これは、上記のバフェットらのエピソードを踏まえているとみられている。

脚注

[編集]
  1. Three Decades of the Timeless Taste of Cherry Coke (英語). www.cokesolutions.com. 2025年9月10日閲覧。
  2. 'Timeless Taste': Cherry Coke Turns 30”. The Coca-Cola Company (2015年2月14日). 2015年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月10日閲覧。
  3. Hicks, Jonathan P. (February 20, 1985). “Now, Cherry Coke In a Can”. The New York Times (英語). 2025年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ.
  4. “Soft Drinks: I Gave My Love a Cherry Coke”. Time. (March 4, 1985). オリジナルのApril 8, 2008時点におけるアーカイブ。 2010年4月30日閲覧。.
  5. “Cherry Coke Debut”. Merced Sun-Star. July 8, 1985. 2013年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2012年8月12日閲覧.
  6. History of Bottling”. The Coca-Cola Company (2006年 - 2010年). 2019年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月29日閲覧。
  7. Coca-Cola to discontinue further brands, including Tab diet soda - ウェイバックマシン(2020年10月21日アーカイブ分)
  8. Diet Cherry Coke Is Coming Back”. sporked.com (2025年1月31日). 2025年9月10日閲覧。
  9. Coca-Cola lança sabores baunilha e cereja no Brasil em edição limitada (ポルトガル語). Folha de S.Paulo. 2025年9月10日閲覧。
  10. Coca-Cola ends Vanilla Coke in UK”. BBC News. BBC (2005年11月3日). 2025年9月10日閲覧。
  11. Corbin, Tony (2018年3月1日). New look and feel for Diet Coke”. packagingnews.co.uk. 2025年9月10日閲覧。

関連項目

[編集]