タルボ・ソラーラ

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タルボ・ソラーラ
Talbot Solara 1981 in shade of tree.jpg
Talbot Solara 1981 Cambridge.jpg
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン OHV直列4気筒ガソリン 1294cc/1442cc/1592cc
SOHCディーゼル1909cc
駆動方式 FF
変速機 4/5速MT・3速AT
サスペンション 前:独立 ダブルウィッシュボーン・縦置トーションバー
後 :独立 トレーリングアーム コイル
全長 4392mm
全幅 1680mm
全高 1390mm
ホイールベース 2604mm
車両重量 1080kg
先代 シムカ・1300/1500
後継 プジョー・405
-自動車のスペック表-

タルボ・ソラーラは、PSA・プジョーシトロエン傘下でフランスイギリスに拠点を置いた自動車メーカー・タルボが1980年4月に発表し、1985年まで生産した小型乗用車で、1979年に「クライスラー・フランス」(旧シムカ)と「クライスラー・UK」(旧ルーツ・グループ)が統合して発足したタルボブランド初の新型車であったが、実質は1975年以来作られていたタルボ・1510の4ドア3ボックス版であった。

概要[編集]

1510は5ドアハッチバックとして登場し、シムカ・1307/1308時代には1976年の ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した成功策であったが、このクラスになるとスタイルやトランクスペースの大きさなどの理由で伝統的な3ボックススタイルを好む層も多かった。また、弟分のオリゾンはサイズ・車格が1510に近く、1510を3ボックス化してイメージを明確に分けることは販売政策的にも好ましいことであった。

ソラーラはリアドアまでは1510と共通であったが、そこから後ろのボディパネルは新設計で、リアオーバーハングは76mm延長された。エンジンも共通だったが1294cc67馬力は英国向けのみに用意され、フランス生産車は1442cc84馬力と1592cc89馬力の二本立てであった。グレード構成も「LS」「GL」「GLS」「SX」と同じで、英国版のGLSとSXには既に流行遅れになりつつあったレザートップが、SXに当時まだ珍しかったが精度の低いトリップコンピューターが装備されていたことも同じであった。ギアボックスは4速マニュアルと3速オートマチック、そしてGLSとSXにはシトロエン・CXのものと同じ5速ギアボックスが装備された。

フランスにおけるソラーラの販売立ち上がりは好調であったが、それは多分に1510の販売を犠牲にしたものであり、フランスでの1510の生産は1982年夏に打ち切られたほどであった。英国ではフォード・コーティナなどが優勢なカンパニーカー市場への販売が期待されたが、フランスほどの販売は達成されなかった。

1982年夏には英国向け限定版「ソラーラ・セプター」・「ソラーラ・ヴォーグ」が登場[1]、フランスでも前者は「ソラーラ・プルマン」として売られた。10月には「ソラーラ・シリーズ2」となり、ギアボックスがプジョー・305と共通化され5速が標準となり、ベーシックな「LE」(1294ccの1.4または1592ccの1.6)が追加された。GLSには限定車「プルマン」同様の2トーンカラーも選択可能になった。

1984年10月には英国生産車は限定版「ミンクス」(旧LS)「レイピア」(旧GL)(やはり1950年代の人気車「ヒルマン・ミンクス」と「サンビーム・レイピア」に由来)のみに車種が整理され、305のステアリングホイールとスイッチ類が用いられることになり、外観も小変更された。しかしその生産は半年あまりしか行われず、1985年夏には生産終了となったが、在庫車は1986年まで販売された。フランス版も同様の変更を受け、GLSが消滅したものの、他グレードは生産・販売が継続された。フランスでの生産も1985年夏に終了したが、スペイン工場製のGLとSXは1986年まで販売された。スペインではプジョー製1905ccディーゼルエンジン搭載車も国内向けに作られた。

ソラーラの累計生産台数は184,976台であった。

注記[編集]

  1. ^ いずれもGLをベースに特別装備を追加したモデルであるが、往年のルーツ・グループのハンバー・シンガーのモデル名を再登場させて、英国車であることをアピールした。

参考文献[編集]