タイリクヤチネズミ

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タイリクヤチネズミ
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネズミ目 Rodentia
: ネズミ科 Muridae
亜科 : ミズハタネズミ亜科 Arvicolinae
: ヤチネズミ属 Myodes
: タイリクヤチネズミ
M. rufocanus
学名
Myodes rufocanus
(Sundevall, 1846)
シノニム

Clethrionomys rufocanus Neoaschizomys sikotanensis Tokuda, 1935

和名
タイリクヤチネズミ
英名
Grey red-backed vole

タイリクヤチネズミMyodes rufocanus)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネズミ目(齧歯目)ネズミ科ヤチネズミ属に分類される齧歯類。

分布[編集]

スカンジナビア半島からシベリアにかけて[1]

M. r. bedfordiae エゾヤチネズミ
日本北海道国後島色丹島大黒島天売島焼尻島利尻島礼文島)、ロシア(樺太[1][2]

形態[編集]

体長11-12.6センチメートル[1]。尾長4.4-5.6センチメートル[1]。背面の毛衣は暗褐色、腹面の毛衣は白や汚白色[1]

後足長1.9-2.1センチメートル[1]。乳頭の数は8個[1]

分類[編集]

大黒島や利尻島、礼文島の個体群を別種シコタンヤチネズミC. sikotanensisとする説もある[1][2]

生態[編集]

亜種エゾヤチネズミは草原や低木林などに生息し、が密生し落ち葉が厚く堆積した環境を好む[1][2]

食性は植物食傾向の強い雑食で、草、果実種子、動物質などを食べる[1]。夏季以外は主にイネ科カヤツリグサ科の草を食べる[1]

繁殖形態は胎生。北海道中部および南部の個体群は春季や秋季に(夏季や冬季の繁殖例もあり)、北海道北部や東部、山地の個体群は主に夏季に繁殖する[1][2]。1-11頭の幼獣を産む[1]

人間との関係[編集]

植林した樹木を食害する害獣とみなされることもある。北海道では主にカラマツを食害する害獣として、1950年代からワナによる生息数の調査が行われている[2]

日本ではエキノコックス症の中間宿主としても知られている[3]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 阿部永監修、阿部永・石井信夫・伊藤徹魯・金子之史・前田喜四雄・三浦慎吾・米田政明 『日本の哺乳類【改訂2版】』 東海大学出版会、2008年、125頁。
  2. ^ a b c d e 阿部永 「日本の哺乳類(10) げっ歯目 ヤチネズミ属 エゾヤチネズミ」『哺乳類科学』Vol.22 No.1、日本哺乳類学会、1971年、1-8頁。
  3. ^ 高橋健一 「野生哺乳類におけるエキノコックス流行の現状と対策」『哺乳類科学』Vol.47 No.1、日本哺乳類学会、2007年、39-40頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Sheftel, B. & Henttonen, H. 2008. Myodes rufocanus. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.