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スター・イット・アップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「スター・イット・アップ」
ジョニー・ナッシュシングル
初出アルバム『I Can See Clearly Now
B面 Cream Puff
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 1972年
ジャンル ロックステディ
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 ボブ・マーリー
プロデュース ジョニー・ナッシュ
チャート最高順位
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スター・イット・アップ
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ楽曲
収録アルバムキャッチ・ア・ファイア
リリース1973年4月13日
録音キングストン(1972年5月 - 10月)
ロンドン(オーバーダビング)
ジャンルロックステディレゲエ
時間5分33秒
レーベルタフ・ゴング
アイランド
作詞者ボブ・マーリー
作曲者ボブ・マーリー
プロデュースボブ・マーリー、クリス・ブラックウェル[2]
キャッチ・ア・ファイア 収録曲
Side 1
  1. 「コンクリート・ジャングル」
  2. 「スレイヴ・ドライヴァー」
  3. 「400イヤーズ」
  4. 「ストップ・ザット・トレイン」
  5. 「ロック・イット・ベイビー」
Side 2
  1. スター・イット・アップ
  2. 「キンキー・レゲエ」
  3. 「ノー・モア・トラブル」
  4. 「ミッドナイト・レイヴァース」
ミュージックビデオ
「Stir It Up」 - YouTube
「Stir It Up (Jamaican Version)」 - YouTube

スター・イット・アップ」(Stir It Up)は、ボブ・マーリーが作詞作曲した楽曲。1967年にボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズがシングルとして発表[3]ジョニー・ナッシュ英語版のカバー・バージョン(1972年、全米12位)や、ザ・ウェイラーズのファースト・アルバムに収録されたバージョン(1973年)で知られる。

概要

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1971年、テキサス州出身のジョニー・ナッシュはスウェーデンの恋愛映画『Vill så gärna tro』に主演することとなった。ボブ・マーリーは映画のサウンドトラックをナッシュと作るため、同国にわたった[4]。映画は同年9月に公開され、ザ・ウェイラーズはナッシュとともに11月から12月までイギリスでツアーを行った[4][5]。ところがツアーが終わるとメンバーたちの所持金は底をつき、彼らはジャマイカに帰国することができなくなった。おまけに労働許可が下りなかったため、働いて金を稼ぐことすらできない事態に陥った[6]。グループはロンドンのロード・マネージャーのブレント・クラークを通じて、アイランド・レコードのクリス・ブラックウェルに頼み込んだ。ブラックウェルはアルバム制作費用として前金(4000ポンド、または8000ポンドと言われている)を渡し、ザ・ウェイラーズはその金で本国に戻った[7][8]

1972年、ナッシュは、ザ・ウェイラーズが1967年にシングルとして出した「スター・イット・アップ」を録音。同年5月、エピック・レコードからシングルA面として発表した。

同時期の1972年5月から10月にかけて、ザ・ウェイラーズはキングストンの複数のスタジオでアルバムのためのレコーディングを行った。そのなかに「スター・イット・アップ」も含まれていた。同年冬、マーリーはロンドンにわたり、マスターテープをブラックウェルに渡した。ブラックウェルはスタジオ・ミュージシャンによるオーバーダビングを施し、リミックスを行った。「スター・イット・アップ」では、ジョン・バンドリックのシンセサイザーと、ワウペダルを効かせたウェイン・パーキンズのギターが付け加えられた。

1973年4月13日、ザ・ウェイラーズ名義のアルバム『キャッチ・ア・ファイア』が発売される。なおジッポーライターを模したオリジナルのジャケットは、のちにマーリーの大写しの写真のジャケットに差し替えられ、その際に名義も「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」に変わった。

ナッシュのカバー・バージョンは発売後しばらくしてからチャートインし、1973年4月21日付のビルボード・Hot 100で12位を記録[9]。ビルボードのイージーリスニングチャートで6位を記録した。イギリス、カナダ、アイルランドなどでもヒットした。

2001年3月21日、『キャッチ・ア・ファイア』のデラックス・エディションが発売。オーバーダビング前のオリジナル・ジャマイカ・バージョンが全曲収録された[10]

脚注

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  1. ^ 45cat - Johnny Nash - Stir It Up / Cream Puff - Epic - USA - 5-10873
  2. ^ The Wailers – Catch A Fire (1973, Vinyl) - Discogs
  3. ^ 45cat - Bob Marley And The Wailers - Stir It Up / This Train - Wail 'N Soul 'M - Jamaica
  4. ^ a b Dave Thompson (2002). Reggae & Caribbean Music. Backbeat Books. p. 163. ISBN 0-87930-655-6 
  5. ^ Timothy White (2 May 2006). Catch a Fire: The Life of Bob Marley. Henry Holt. p. 213. ISBN 9780805080865 
  6. ^ Dave Thompson (2002). Reggae & Caribbean Music. Backbeat Books. p. 164. ISBN 0-87930-655-6 
  7. ^ David Moskowitz (2007). The Words and Music of Bob Marley. Greenwood Publishing Group. pp. 28–29. ISBN 9780275989354. https://books.google.com/books?id=QPZEqZHKq2AC&pg=PA28 
  8. ^ Howard Campbell (March 22, 2011). “Bunny Wailer sets the record straight”. jamaica-gleaner.com/. 2022年6月2日閲覧。
  9. ^ The Hot 100 - Week of April 21, 1973”. Billboard. 2022年6月2日閲覧。
  10. ^ The Wailers – Catch A Fire (2001, CD) - Discogs