スウォッチ・インターネットタイム
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スウォッチ・インターネットタイム(Swatch Internet Time)とは、十進化された(十進化時間)、世界共通の時刻系(一種の世界時)である。マサチューセッツ工科大学メディアラボの創設者であるニコラス・ネグロポンテが協力し、時計会社スウォッチが規定した。スウォッチは、デジタル式腕時計で使用している(同社は通常のデジタル式腕時計はわずかしか扱っていない)[要出典]。
概要[編集]
- 従来の十二進法と六十進法が混在した時刻系ではなく、完全な十進法の時刻系(十進化時間)である。
- インターネットで使用すると、たとえばチャットの待ち合わせで、時刻とタイムゾーン(標準時を参照)の対応に煩わされることなく時刻を指定するなどできる、という利点がある、としている(たとえば協定世界時で指定しても、それが協定世界時である、という事前の了解か明示が必要である)。
- 他の世界時同様、世界のどこでも同じ時刻を参照できる。
- 1日を000から999までの1000のbeat (Swatch Beat) と呼ばれる単位に区切る。1日が86,400秒なので、1beatは86.4秒(1分26.4秒)に相当する。
- 補助単位としてセンチビート (centibeats) がある。1センチビート = 0.864秒である。@248.00 のように小数点と小数点以下の数字で表す。
- プレフィックスとして@を付け、「@500.beats」のように表記する。以前はそのような記法のこともあり @beat(アットビート)と呼んでいたが、近年は .beat(ドットビート)と呼んでいる。
- 世界時としての基準点(基準子午線)は、協定世界時 (UTC) やグリニッジ標準時 (GMT) と異なり、スウォッチ本社のあるスイスのビール(を通る子午線)で、ビール標準時 (Biel Mean Time, BMT) と呼んでいる。なお実際には、UTC+1か中央ヨーロッパ時間 (CET) をBMTとしている。
- ビールにおける午前0時が@000.beats、午後0時すなわち正午が@500.beatsである。
日本標準時とスウォッチ・インターネットタイム[編集]
- 日本標準時 (JST) はビール標準時より8時間進んでいる。そのため日本国内でのビート表記は、午前8時に@000Beatとなり日付が変わる(午前8時までは前日の扱いになる)。
- 午前0時は前日の@666.67Beatであり、正午が@166.67Beatである。
換算する時刻を24時間表記でh時m分s秒とすると、換算式は
ただし h < 8 の場合(Beat < 0 となる場合)、繰り下げて前日の扱いとする。たとえば h = 6 ならば「h - 8 = 24 - 2 - 1日 = 前日の22時」と考える(もしくは 負の値のBeatに対しては機械的に1000を加える)。
午前 | :00 | :30 | 午後 | :00 | :30 | |
---|---|---|---|---|---|---|
00 | @666.67 | @687.50 | 12 | @166.67 | @187.50 | |
01 | @708.33 | @729.17 | 13 | @208.33 | @229.17 | |
02 | @750.00 | @770.83 | 14 | @250.00 | @270.83 | |
03 | @791.67 | @812.50 | 15 | @291.67 | @312.50 | |
04 | @833.33 | @854.17 | 16 | @333.33 | @354.17 | |
05 | @875.00 | @895.83 | 17 | @375.00 | @395.83 | |
06 | @916.67 | @937.50 | 18 | @416.67 | @437.50 | |
07 | @958.33 | @979.17 | 19 | @458.33 | @479.17 | |
08 | @000.00 | @020.83 | 20 | @500.00 | @520.83 | |
09 | @041.67 | @062.50 | 21 | @541.67 | @562.50 | |
10 | @083.33 | @104.17 | 22 | @583.33 | @604.17 | |
11 | @125.00 | @145.83 | 23 | @625.00 | @645.83 |