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ジネブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジネブ
zineb
識別情報
CAS登録番号 12122-67-7
KEGG C15232
特性
化学式 C4H6N2S4Zn
モル質量 275.77 g mol−1
外観 淡色の粉末
危険性
引火点 90℃
発火点 149℃
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジネブ: zineb)は亜鉛化合物の一種。

用途

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ゴムの添加剤として使用される。農業用殺菌剤として1952年4月21日に農薬登録され、「オーセン」や「ダイファー」の商品名で野菜花卉べと病さび病、果樹の黒点病炭疽病に使われた[1]が、2005年12月13日 に登録が失効した[2]

安全性

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半数致死量(LD50)はラットへの経口投与で5,000mg/kg以上、ラットへの経皮投与で2,000mg/kg以上で死亡例が確認されていない[3]。皮膚に対してはごく軽度の刺激性があるものの、目に対しては刺激性が見られない[3]オオミジンコの48時間半数致死濃度(LC50)は0.97mg/Lと、水生生物への毒性がある。可燃性であり、燃焼や加熱により分解し、窒素酸化物硫黄酸化物を含む刺激性の有毒ガスを生じる[4]

脚注

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  1. ^ 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044 
  2. ^ 登録失効有効成分一覧(農林水産消費安全技術センター)
  3. ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
  4. ^ 国際化学物質安全性カード