べと病

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べと病(べとびょう)は露菌病とも言い、卵菌ミズカビと呼ばれる水生のものが多く知られ、またかつては藻菌類に分類されていた)のうちPeronosporaceae科に属する菌による病害に対して名づけられる植物病害で、ブドウ野菜で特に重要な病害である。湿度が高い時(特に梅雨時など)に蔓延しやすく、このような時期にはべとついた感じになるので「べと」と呼ばれるが、一般には葉などに褐色の斑点が現れて広がり、進行すると表面に分生胞子を形成するため羽毛状を呈する。

種類[編集]

原因菌の多くはPeronosporaceae科に属し、以下のような種がある。

Sclerosporaによるアワしらが病、Sclerophthoraによるイネ麦類黄化萎縮病は、英名ではべと病(Downey mildew)である。そのほかの卵菌による病害には、疫病(Phytophthora)や、ピシウム病(Pythium)(Pythiaceae 科)がある。

予防・防除[編集]

  • 湿度が高いと蔓延しやすいので、水はけ・通風・採光をよくする。
  • マルチングなどで土壌からのはね上がりを防ぐ。
  • 肥料不足に気をつける。
  • 殺菌剤(有機硫黄系、Qoi剤、銅剤=ボルドー液など)を予防的に用いる。

英語ではDowny mildewと呼ばれる。単にMildewというと、うどんこ病Powdery mildew)なども含めた呼び名であり、また一般のカビを指すこともある。