ジップライン
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ジップライン(ZIP-LINE)とは、架け渡されたワイヤーロープを滑車(プーリー)にて滑り降りる遊びである。Flying foxともいう。
概要[編集]
スタート地点とゴール地点の間に張られたワイヤーロープを1コースとし10コース程度用意している施設が多い。予約制で1人のインストラクターに10人ほどの参加者で1パーティとして各コースを回る。必要な装備はヘルメット、グローブ、プーリー(滑車)だが、基本的にグローブ以外は無料で貸出してくれる。
大人でも子供でも楽しめるが、体重制限を規定している施設も多い。これは体重が軽すぎると着地点まで到達せず停止してしまったり、逆に重すぎると加速がつきすぎたり設備に負荷がかかりすぎるためである。
歴史[編集]
ロープを使用して人間が移動する様子は、紀元前250年の中国華南の毛筆の絵に見られる[1]。中国では、溜索(古代の名称では、撞[2])と呼ばれ、インドや中国などの険しい山岳部やサルウィン川など河を渡ったり物資を輸送する手段として何千年もの間使用された。
安全基準[編集]
- ヨーロッパ・イギリスにおける安全基準
- EN1176 Playground equipment standard
- EN1177 Impact attenuating playground surfacing - Methods of test for determination of impact attenuation
- チャレンジコース技術協会、アメリカ規格協会
- ANSI/ACCT 03-2019 Standards
- Professional Ropes Course Association、アメリカ規格協会
事故[編集]
おもに落下と衝突事故が起きる。
1997-2012年でのアメリカでの事故件数は、推定16,850件起きており、11.7%の患者は入院を必要とした[3]。
公式に数えられた事故数はないが、2006年から2017年までにアメリカにおいて12件以上の死亡事故が報告されている[4]。
出典[編集]
- ^ “Recent Developments in Cable-Drawn Urban Transport Systems”. mas.rs. 2015年11月17日閲覧。
- ^ 明·曹学佺 《蜀中广记》
- ^ Zipline-related injuries treated in US EDs, 1997-2012. American Journal of Emergency Medicine. 2015 Dec;33(12):1745-9 doi:10.1016/j.ajem.2015.08.022. Epub 2015 Aug 15.
- ^ Borell, Brendan (2017年2月28日). “Just how dangerous are zip lines?”. Outside. 2017年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月24日閲覧。
関連項目[編集]
- 那須りんどう湖 LAKE VIEW
- 綱渡り、スラックライン
- 特別救助隊 - 空中に張られたロープ間を渡るロープブリッジ渡過を行う。
- 索道#野猿・吊舟
外部リンク[編集]
- 遊戯施設の構造基準に係る見直し検討(令和2年4月) - 国土交通省 : 「ジップライン系の実態調査」を含む。
- ジップラインアドベンチャー立山
- 斑尾高原
- 琵琶湖バレイ
- スプリングバレー 泉高原
- 水上高原フォレストジップライン
- 四万十川ジップライン