ザイラー・ワシーム

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ザイラー・ワシーム
Zaira Wasim
Zaira Wasim
ザイラー・ワシーム(2017年)
生年月日 (2000-10-23) 2000年10月23日(19歳)
出生地 インドの旗 インド ジャンムー・カシミール州シュリーナガル
職業 女優
活動期間 2015年 - 2019年
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ザイラー・ワシーム(Zaira Wasim、2000年10月23日[1] - )は、インドボリウッドで活動する女優。デビュー作『ダンガル きっと、つよくなる』で数多くの映画賞を受賞し、主演作『シークレット・スーパースター』の興行的成功により知名度を上げた。

生い立ち[編集]

シュリーナガルムスリム家庭出身で、父ザーヒドはエグゼクティブ・マネージャー、母ザルカは教師として働いていた。サンワール・バーグ英語版の聖パウル国際アカデミーを修了後[2][3]、ジャンムー・ヘリテージ・スクールに進学した[4][5]

キャリア[編集]

『ダンガル きっと、つよくなる』特別試写会に出席するフォーガット姉妹英語版とスハーニー・バトナーガル、ザイラー・ワシーム(左から2人目)

ザイラーは聖パウル国際アカデミーの演劇で主役の堕胎女性を演じ、校長から演技力の高さを見出され、ムケーシュ・チャブラ英語版事務所のエージェントが少女役の候補者を探して同校を訪れた際に彼女を推薦した。彼女はオーディションに参加したことをきっかけに2本のCM出演が決まった[2][3]

2016年にニテーシュ・ティワーリーの『ダンガル きっと、つよくなる』に出演し、娘をアマチュアレスリングの選手に育てようとするマハヴィル・シン・フォーガット英語版の娘ギータ・フォーガット英語版の幼少期を演じ、同作は2016年公開のボリウッド映画で最も興行的に成功した映画となった。彼女の演技は高い評価を得ており、ナショナル・フィルム・アワード 最優秀助演女優賞英語版フィルムフェア賞 最優秀新人女優賞英語版を受賞した[6]。聖パウル国際アカデミーは同作の撮影期間中、彼女の通学を免除し、学業に支障が出ないように家庭教師を派遣して個別授業を行い彼女をサポートしていた[2]

2017年に『シークレット・スーパースター』で歌手になることを夢見る少女インシアを演じ、『ダンガル きっと、つよくなる』に続きアーミル・カーンと共演した。同作も興行的に成功し、2017年公開のボリウッド映画で最も興行的に成功した映画となり、フィルムフェア賞 批評家選出最優秀主演女優賞英語版を受賞し、フィルムフェア賞 最優秀主演女優賞英語版にノミネートされた[7][8]。またインド大統領ラーム・ナート・コーヴィンドからナショナル・チャイルド・アワード 優秀業績賞英語版を授与されている[9]

2019年6月に女優活動を引退することを発表した。引退の理由として、女優活動によって宗教的信仰心が阻害されていることを挙げている[10]。同年10月公開の『The Sky Is Pink』が最後の出演作品となる[11]

トラブル[編集]

ニック・ジョナスプリヤンカー・チョープラーの結婚披露宴に出席するザイラー・ワシーム

2016年、『ダンガル きっと、つよくなる』の宣伝写真が公開され、ザイラーが断髪した姿が掲載されたことで映画が「非イスラム的」であるとして急進的なイスラム派から批判を浴び、彼女の公式サイトが荒らされる被害が出た。2017年1月に報道記者がジャンムー・カシミール州首相英語版メーフーブ・ムフティ英語版に問題となった写真を見せたことで騒ぎが大きくなり、さらにザイラーは「カシミールのロールモデル英語版」と名乗っていたため過激派を刺激することになり、ISILから殺害予告を受けるなどの脅迫を受けた[12]。彼女はFacebookInstagramの公式ページに謝罪文を掲載した。謝罪文は短期間で削除したが、ニュースサイトに謝罪文が取り上げられたことで騒動が激化した。その後、ジャヴェド・アクタル英語版オマル・アブドゥッラー英語版など複数の著名人がザイラーを擁護し、彼女への支持を表明した[13][14]

2017年12月、ザイラーはビスタラUK981便に搭乗中に後部座席の男性からセクハラ被害を受けたと主張した。彼女は証拠写真を撮ろうとしたものの、機内が薄暗かったため撮影に失敗したと語っている。これに対し、ビスタラは彼女に謝罪して調査を行うことを明言し、その結果セクハラを行った男が未成年者を性被害から保護する法律英語版により逮捕・起訴された。男の妻は偶然彼の足が彼女に触れただけであり、ザイラーはムンバイ空港に到着した際に彼の謝罪を受け入れていたと反論した[15][16]。ザイラーはその後インターネットトロール被害を受けており、これに対してムンバイ警察はTwitterアカウントで「性的被害を訴えることは憲法で認められた全ての被害者の権利であり、私たちはそれを調査して正義を実行する義務があります。性急な判断を下さず、性的被害者の権利を尊重してください」と訴え[17]、さらに「被告人に対する訴訟は数々の証拠によって裏付けされており、彼は裁判所の管理下に置かれています」と述べている[18]

フィルモグラフィ[編集]

出典[編集]

  1. ^ Limited, InLinks Communication Private. “Zaira Wasim awarded the National Child Award for Exceptional Achievement 2017 - Jammu Links News”. www.jammulinksnews.com. 2018年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月25日閲覧。
  2. ^ a b c Kiran Rao thanks Kashmir school for backing ‘Dangal’ actress”. The Indian Express. 2019年5月26日閲覧。
  3. ^ a b 'I wish my parents would praise me but they don't'”. rediff.com. 2019年5月26日閲覧。
  4. ^ Dangal girl Zaira Wasim on growing up in Kashmir: Teenagers there have a view on everything”. The Indian Express (2017年2月9日). 2017年8月4日閲覧。
  5. ^ Secret Superstar actor Zaira Wasim: A girl with a new song”. 2019年5月26日閲覧。
  6. ^ “64th National Film Awards: Zaira Wasim wins Best Supporting Actress for Dangal”. http://indiatoday.intoday.in/story/national-film-awards-2017-zaira-wasim-dangal-best-supporting-actress/1/922811.html 2017年10月11日閲覧。 
  7. ^ “Nominations for the 63rd Jio Filmfare Awards 2018” (英語). filmfare.com. https://www.filmfare.com/features/nominations-for-the-63rd-jio-filmfare-awards-2018_-26161-4.html 2018年1月18日閲覧。 
  8. ^ Critics Best Actor in Leading Role Female 2017 Nominees | Filmfare Awards” (英語). filmfare.com. 2018年1月20日閲覧。
  9. ^ “Secret Superstar actor Zaira Wasim receives exceptional achievement award from President Kovind” (英語). Hindustan Times. (2018年11月16日). http://www.hindustantimes.com/bollywood/secret-superstar-actor-zaira-wasim-receives-exceptional-achievement-award-from-president-kovind/story-73exWfHjCGIJaCSVcK8o1M.html 2019年5月26日閲覧。 
  10. ^ Zaira Wasim announces ‘disassociation’ from acting as it ‘interferes with her religion’”. THE HINDU (2019年6月30日). 2019年7月2日閲覧。
  11. ^ Zaira Wasim to bow out of ‘The Sky Is Pink’ promotions with Priyanka Chopra and Farhan Akhtar?”. Times of India (2019年7月2日). 2019年7月2日閲覧。
  12. ^ “'Islamic State will kill you': Masked men threaten Dangal actress Zaira Wasim in Srinagar | Latest News & Updates at Daily News & Analysis” (英語). dna. (2017年1月20日). http://www.dnaindia.com/india/report-is-will-kill-you-masked-men-threaten-dangal-actress-zaira-wasim-in-srinagar-2294455 2017年10月25日閲覧。 
  13. ^ “‘Dangal’ Girl Zaira Wasim Deletes Controversial Open Letter” (英語). The Quint. https://www.thequint.com/entertainment/zaira-wasim-dangal-girl-meets-jammu-kashmir-chief-minister-mehbooba-mufti-writes-shocking-open-letter 2017年10月25日閲覧。 
  14. ^ “Zaira Wasim: Bollywood celebs come out in support of Dangal girl” (英語). hindustantimes.com/. (2017年1月17日). http://www.hindustantimes.com/bollywood/zaira-wasim-bollywood-celebs-come-out-in-support-of-dangal-girl/story-V923gTQXJooE83iuP7xyOK.html 2017年10月18日閲覧。 
  15. ^ “Dangal actress Zaira Wasim alleges molestation onboard Vistara flight”. The Economic Times. (2017年12月10日). https://economictimes.indiatimes.com/magazines/panache/dangal-actress-zaira-wasim-harassed-on-vistara-flight-breaks-down-in-instagram-video/articleshow/62006045.cms 2017年12月18日閲覧。 
  16. ^ “Zaira Wasim molestation row: Accused's judicial custody extended to December 22”. The Economic Times. (2017年12月13日). https://economictimes.indiatimes.com/magazines/panache/zaira-wasim-molestation-row-accuseds-judicial-custody-extended-to-december-22/articleshow/62055641.cms 2017年12月18日閲覧。 
  17. ^ “Mumbai Police Dismiss Trolls And Stand With Zaira Wasim With This Supportive Tweet” (英語). India Times. (2017年12月20日). https://www.indiatimes.com/news/india/mumbai-police-dismiss-trolls-and-stand-with-zaira-wasim-with-this-supportive-tweet-336025.html 2019年5月26日閲覧。 
  18. ^ “Minor actor molestation case: Mumbai Police says sufficient evidence against accused, requests restraint in discussions”. Daily News and Analysis. (2017年12月16日). http://www.dnaindia.com/india/report-minor-actor-molestation-case-mumbai-police-says-sufficient-evidence-against-accused-requests-restraint-in-discussions-2568153 2019年5月26日閲覧。 

外部リンク[編集]