ゴードン・ベイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Gordon Baym
ゴードン・ベイム
生誕 (1935-07-01) 1935年7月1日
ニューヨーク, アメリカ合衆国
国籍 アメリカ合衆国
研究分野 物理学
研究機関 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
出身校 コーネル大学
博士課程
指導教員
ジュリアン・シュウィンガー
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

ゴードン・アラン・ベイム (Gordon Alan Baym, 1935年7月1日 - )は、アメリカ合衆国理論物理学者

ニューヨーク市生まれ。Brooklyn Technical High School 卒業。コーネル大学を1956年に卒業。 ハーバード大学から物理学の博士号を1960年に取得。指導教官はジュリアン・シュウィンガー

経歴[編集]

デンマークのニールス・ボーア研究所での博士研究員を経て、1963年にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の教授となる。研究分野は原子核物理・物性物理から宇宙物理学物理学史まで多岐にわたる。近年は冷却原子気体系においても顕著な業績を残している。2015年にはイリノイ大学においてベイムの80歳を記念する研究集会が開かれた[1]。日本との関わりも深く、しばしば来日している。現在は理化学研究所の数理創造プログラムの客員主管研究員も務めている[2]

1962年にレオ・カダノフと共に著した「量子統計力学」はこの分野の名著であると考えられており、日本語訳も存在する[3]。1969年に著した「Lectures on Quantum Mechanics」は、広く大学院レベルで使用されている教科書で、量子力学の導入として光の偏光をから始まる点で独特である。1991年にはクリストファー・ペシックと共に「Landau Fermi-Liquid Theory: Concepts and Applications」を著している。

受賞[編集]

ベイムは2002年にはアメリカ物理学会よりHans A.Bethe賞を受賞している。受賞理由は「物理学の基本的な考え方を非凡に組み合わせることで、中性子星から超高温物質まで多岐にわたる極限状態物質の理解を進めた功績」[4] 。2008年には同会よりラルス・オンサーガー賞をクリストファー・ペシックおよびジェイソン・ホーと共同で受賞。受賞理由は「統計物理学を量子流体(フェルミ流体理論や冷却原子気体の基底状態など)に応用することで、これらの分野に概念的な統一性を与えた功績」[5]

参考文献[編集]

  1. ^ Quantum Fluids from nK to TeV” (英語). publish.illinois.edu. 2018年9月26日閲覧。
  2. ^ ゴードン・ベイム | iTHEMS”. ithems.riken.jp. 2018年9月26日閲覧。
  3. ^ L.P.カダノフ; G.ベイム 樺沢宇紀訳 (2011). 量子統計力学. 丸善プラネット. ASIN 4863450907. 
  4. ^ Prize Recipient
  5. ^ Prize Recipient
  6. ^ Book of Members, 1780-2010: Chapter B”. American Academy of Arts and Sciences. 2011年5月28日閲覧。
  7. ^ Online directory”. National Acacdemy of Sciences. 2011年12月13日閲覧。