ゴンズイ

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ゴンズイ
Image-Striped eel catfish2.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 魚上綱 Pisciformes
: 硬骨魚綱 Osteichthyes
: ナマズ目 Siluriformes
: ゴンズイ科 Plotosidae
: ゴンズイ属 Plotosus
: ゴンズイ P. japonicus
学名
Plotosus japonicus
Yoshino and Kishimoto, 2008
和名
ゴンズイ(権瑞)
英名
Japanese eel catfish
「ごんずい玉」

ゴンズイ(権瑞、学名 Plotosus japonicus)はナマズ目海水魚である[1]。他の魚と同様、ギギハゲギギググといった、地方ごとにさまざまな呼称がある[1]

形態[編集]

体長10cm~20cm。茶褐色の体に頭部から尾部にかけて2本の黄色い線があり、幼魚ほど鮮やかである。

背びれ胸びれの第一棘条(毒棘)には毒があり、これに刺されると激痛に襲われる。なお、この毒は死んでも失われず、死んだゴンズイを知らずに踏んで激痛を招いてしまうことが多いため、十分な注意が必要である。毒の成分はタンパク毒であるため、加熱により失活する[1]

生態[編集]

主に浅場の岩礁防波堤付近などに群れる。集団で行動する習性があり、特に幼魚の時代に著しく、彼らの群れは巨大な団子状になるため、「ごんずい玉」とも呼ばれる。この行動は集合行動を引き起こすフェロモンによって制御されていることが知られている[1]

夜行性。夜間に防波堤周辺を回遊するため、釣獲されることが多い。

食用[編集]

ナマズの仲間であるため、成魚になるとナマズとよく似た姿となる。毒針のせいで嫌われるが、毒針さえ取り除けば白身の美味な魚であり、味噌汁煮物天ぷらなどで食される。

近縁種[編集]

ミナミゴンズイ at Bunaken National Park.

近似種にミナミゴンズイ: Striped eel catfish、学名:Plotosus lineatus) (Thunberg, 1787) がいるが、鰓耙数、垂直鰭の軟条数、脊椎骨数に差異があるが、外形での同定は困難である。基本的にゴンズイは本州から沖縄県に分布し、ミナミゴンズイは九州から琉球列島、インド洋、西太平洋に広く分布する。この2種は長らく同種とされていたが 2008年に別種とされた。

刺害への対処[編集]

ゴンズイに限らず、刺毒魚の毒はタンパク質のため熱に弱く、60℃以上の高温で毒成分は分解される。このため、火傷をしない程度の熱湯(43~50℃程度)に患部を浸すと、毒成分が不活性化し痛みが和らぐといわれる。また、ユニークな方法としてカネボウから発売されている入浴剤『旅の宿 草津』を溶いたものを患部に塗ると1-2分で解毒され痛みが取れることが『鍛冶泰之の大ギス投げ釣り』(文芸社)で紹介されている[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e アウトドア趣味に関する総合情報サイト - 海の危険生物 ゴンズイ

参考文献[編集]

Yoshino, T and H. Kishimoto. 2008. Plotosus japonicus a new eeltail catfish (Siluriformes: Plotosidae) from Japan. Bull. Natl. Mus. Nat. Sci. Ser. A, Suppl., 2, 1-11.