クラリネット・ポルカ
クラリネット・ポルカ(Clarinet Polka, A Hupfata, Kirta Polka, Klarinetten Muckl ドイツ語, Polka Dziadek ポーランド語)は、ポルカの楽曲の一つ。由来には諸説あるが、一般に俗曲として扱われる。
急速なアルペッジョを中心とした器楽的な曲で、最も一般的な演奏形態はクラリネットの独奏あるいは重奏で、変ロ長調の軽快なポルカとして演奏される。この他、アコーディオンやヨーデルを含む様々な演奏形態のために編曲して演奏されている。
日本では、「おはようパーソナリティ」(朝日放送 → 朝日放送ラジオが関西ローカル向けに放送する早朝帯の生ワイド番組)シリーズにおいて、初代に当たる『おはようパーソナリティ中村鋭一です』の開始当初(1971年4月1日)から半世紀以上にわたってオープニングとエンディングのテーマ曲に使われている。
由来[編集]
この曲がいつごろ成立し、誰によって書かれたものかは諸説がある。
- 19世紀終わりのオーストリアにおいて、A.ハンプファット(A. Humpfat)なる人物によって書かれたとする説。20世紀初めに"Polka Dziadek"(「おじいさんのポルカ」)として知られるようになった[1]もので、ドイツ語圏を中心によく使われる題名 "A Hupfata" [2]は作曲者の名前によるものとする。ポーランド第一ラジオ(en:Polskie_Radio_Program_I )の調査による[3]。
- ポーランドの指揮者・作曲家カロル・ナミスロフスキの作曲とする説[4]。民族的な楽団を組織して広範な演奏活動を行い、そこで"Polka Dziadek"が生まれたとされる。
注釈[編集]
- ^ 1909年あるいは1910年にドイツで行われた世界初録音の盤では Polka "Dieduszka" とロシア語で表記されていた
- ^ 1910年ポーランド録音の盤に由来する
- ^ Lato z Radiem ma 35 lat - nasze URODZINY !
- ^ History & Gallery - Polka legacy - ウェイバックマシン(2011年7月15日アーカイブ分), Lato z Radiem: przeboje, składanki i najsłynniejszy zwiastun radiowy など
- ^ 「N響アワー」~岩城宏之と108人のソリストたち 番組詳細など
- ^ ノギーメンの音楽会 11/13 「クラリネット・ポルカ」 - YouTube
- ^ 藤井一男監修『管楽器ソロ名曲集 クラリネット』音楽之友社、2005、星野正編『クラリネット名曲31選』ドレミ楽譜出版社、1998 など