キーロフ (巡洋艦)
キーロフ | |
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1941年のキーロフ | |
基本情報 | |
建造所 | バルチック造船所 |
運用者 | ソ連海軍 |
艦種 | 軽巡洋艦 |
級名 | キーロフ級 |
艦歴 | |
起工 | 1935年10月22日 |
進水 | 1936年11月30日 |
就役 | 1938年9月23日 |
除籍後 | 1974年2月22日スクラップ処分 |
要目 | |
基準排水量 | 7,890 t |
満載排水量 | 9,436 t |
全長 | 191.3 m |
最大幅 | 17.66 m |
吃水 | 6.15 m(満載時) |
機関 | 蒸気タービン 2 基 |
主缶 | ヤーロウ・ノーマンド缶 6 基 |
電源 | |
出力 | 113,500 hp (84,600 kW) |
推進器 | 直径4.7 mスクリュー 2 軸 |
最大速力 | 35.94 kn (66.56 km/h) |
航続距離 | 3,750海里 (6,940 km) / 18 kn |
乗員 | 872名 |
兵装 | |
装甲 |
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搭載機 |
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キーロフはソ連海軍の巡洋艦。キーロフ級(26型)。艦名はセルゲイ・キーロフにちなむ[1]。
艦歴
[編集]レニングラードのバルチック造船所(第189造船所)で建造[2]。1935年10月22日起工[3]。1936年11月30日進水[3]。1938年9月26日に竣工[3]。バルチック艦隊に配属された[3]。しかし、海軍への引き渡し後も不具合が出てニューヨーク国際産業見本市への派遣計画が中止となった[3]。
1939年にソ連とバルト海沿岸諸国との間で相互援助条約が結ばれると、「キーロフ」は10月22日にラトビアのリエパヤに配備された[4]。冬戦争中の11月30日に駆逐艦「Smetlivyi」、「Stremitel'nyi」とともに出撃[1]。ルッサレ島の砲台攻撃を命じられて180mm砲弾35発を発射し、フィンランド側からの砲撃で至近弾を受けて損傷した[1]。以後、冬戦争中はリエパヤにとどまった[1]。
1941年8月下旬、タリン防衛線に参加[1]。"The Soviet Light Cruisers of the Kirov Classによれば、8月25日に15cm砲弾が命中して死者9名、負傷者30名を出す[1]。『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』によればドイツ軍による砲撃での被害はなかったが、爆撃によって1発被弾し、また至近弾で死者9名、負傷者30名を出した[5]。一方、「キーロフ」はドイツ軍に対して180mm砲弾235発を発射した[5]。
続いて「キーロフ」はレニングラード防衛戦に参加した[6]。「キーロフ」は9月の空襲で命中弾2発(ひとつは不発)と多数の至近弾を受け、死者3名負傷者12名を出し、1942年4月4-5日の空襲では爆弾1発が命中、同月24日には爆弾3発と15cm砲弾1発を受けて死者86名負傷者46名を出した[1][7]。その後、レニングラードの第189造船所で修理および改装工事を受ける[6]。
1943年2月、赤旗勲章を授与された[8]。
1944年6月、フィンランドのマンネルハイム線を砲撃[1]。
1945年10月17日、「キーロフ」はクロンシュタット近海で触雷し、大損害を受けた[9]。1946年12月20日に修理は完了した[1]。
1949年11月から1953年4月にかけ近代化改装を実施[9]。
1958年4月29日に予備役となり、1960年9月にはレニングラードへと移って練習巡洋艦に類別される[9]。または、1960年8月2日に練習巡洋艦に類別変更[1]。
1968年のセベル演習では旗艦を務め、1970年にはオケアン演習に参加した[9]。1974年2月22日に除籍され、その後解体された[9]。
180mm砲塔2基がレニングラードで保存されている[10]。
改装
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j "The Soviet Light Cruisers of the Kirov Class", p. 91
- ^ 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』34、36ページ。"The Soviet Light Cruisers of the Kirov Class", p. 84
- ^ a b c d e 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』34ページ
- ^ 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』35ページ。"The Soviet Light Cruisers of the Kirov Class", p. 91
- ^ a b 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』35ページ
- ^ a b 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』36ページ
- ^ 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』36ページでは爆撃で命中弾7発とある。死者負傷者数の合計は同一。
- ^ 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』36-37ページ
- ^ a b c d e 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』37ページ
- ^ 『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』37ページ。"The Soviet Light Cruisers of the Kirov Class", p. 91
参考文献
[編集]- アンドレイ・V・ポルトフ『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』世界の艦船 増刊第94集、2010年、海人社
- Vladimir Yakubov, Richard Worth, "The Soviet Light Cruisers of the Kirov Class", Warship 2009, Conway, 2009, ISBN 978-1-84486-089-0, pp. 82–95