オーパス・ナンバー・ズー
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『オーパス・ナンバー・ズー』(Opus Number Zoo )は、ルチアーノ・ベリオが1951年に作曲した室内楽曲(1971年に改訂)。谷川俊太郎による『作品番号獣番』の日本語訳題もある。
概要
[編集]木管五重奏の編成、ただしフルート奏者はアルトフルートに持ちかえる(第2・4曲)。
以下の4曲から構成される。
- 第1曲 Barn Dance(キツネとニワトリ)
- 第2曲 The Fawn(子ジカ)
- 第3曲 The Grey Mouse(ネズミ)
- 第4曲 Tom Cats(雄ネコ)
ウニヴェルザール出版社から出版されている。
特徴
[編集]ナレーションを伴う室内楽曲として知られる。このナレーションは、奏者たちが休符を利用して交互に、リズムに合わせて語るものであり、作曲者が楽譜上に指示している。奏者はその通りにナレーションをしながら楽器を吹かなければならない。ナレーションのテキストは英語で、ローダ・レヴァインが書いたもの。内容は動物をテーマにした寓話である。
ナレーション以外に第4曲目で3箇所、奏者全員が「Oh...」と声を出しながら立ち上がり、その後着席する箇所がある。これも作曲者が楽譜に書き込んだ指示である。
ベリオが東京オペラシティのコンポージアムのために1999年に来日した時には、谷川俊太郎の日本語訳で演奏された。この時は第4曲の一部のテキストが自由に入れられるようになっており、原文では「ダビデとゴリアテのように」2匹の猫が喧嘩する場面では「虎猫がミッチーならブチ猫はサッチーだ」と当時のミッチー・サッチー騒動を揶揄して聴衆の笑いを誘った。