コンテンツにスキップ

エッケハルト2世 (マイセン辺境伯)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エッケハルト2世
Ekkehard II.
オストマルク辺境伯
マイセン辺境伯
ナウムブルク大聖堂のエッケハルト2世とその妻ウタの肖像彫刻。
在位 オストマルク辺境伯:1034年 - 1046年
マイセン辺境伯1038年 - 1046年

出生 985年
死去 1046年1月24日
配偶者 ウタ・フォン・バレンシュテット
家名 エッケハルディン家
父親 マイセン辺境伯エッケハルト1世
母親 シュヴァンヒルト・フォン・ザクセン
テンプレートを表示

エッケハルト2世Ekkehard II., 985年頃 - 1046年1月24日)は、エッケハルディン家出身のオストマルク辺境伯(在位:1034年 - 1046年)、マイセン辺境伯(在位:1038年 - 1046年)。

生涯

[編集]

辺境伯の領邦は、政治的・軍事戦略的に重要な地域であることから、その影響力は大きく、エッケハルディン家は皇帝や諸侯の親密な助言者の役割を担っていた。しかし、エッケハルト2世は子供がないまま亡くなった。これによりエッケハルディン家は、彼の代で消滅した。

ポーランドボヘミアに対する東の守備隊として、ボヘミア公ブシェチスラフ1世を含む東方の脅威に対して、彼はコンラート2世ハインリヒ3世に仕えた。ブシェチスラフは、ハンガリーペーテル・オルセオロと同盟し、ラウジッツ地方とポーランドに皇帝もおそれるほどの強大な地盤を持っていた。エッケハルトは、ハインリヒ3世の最も忠実で最も信頼できる協力者であったため、1040年および1041年のいずれの軍事行動にも従軍している。前者の戦闘は失敗に終わったが、後者の戦いに勝利し、平和条約が締結された。エッケハルトは1046年に亡くなるまでハインリヒ3世の最も親しい助言者であった。エッケハルトは、その莫大な富と地位、所領をハインリヒ3世に遺贈した。ハインリヒ3世は辺境伯の地位をヴァイマール伯ヴィルヘルム4世に与えた。

なおナウムブルク大聖堂には、寄進者を記念して1250年頃に造られたエッケハルト2世とその妻ウタ(アスカーニエン家バレンシュテット伯エジコの姉妹)の肖像彫刻がある。

先代
ヘルマン1世
マイセン辺境伯
1038年 - 1046年
次代
ヴィルヘルム