エゾノウワミズザクラ
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エゾノウワミズザクラ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() エゾノウワミズザクラの花
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Prunus padus L. | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Cerasus padus (L.) Delarbre |
サクラスガが大量発生したエゾノウワミズザクラ
エゾノウワミズザクラ(蝦夷の上溝桜、Bird Cherry)は、バラ科の落葉性低木。ヨーロッパ北部とアジア北部に自生するサクラの一種である。
特徴[編集]
ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア等の北極圏でも生育する。ウワミズザクラ亜属の基準種であり、総状花序は雌雄同体で、ハチやハエによって授粉される。
名称[編集]
和名は北海道のウワミズザクラの意味[2]。ウワミズザクラは古代にシカの骨を焼いてその溝を占いに利用したことに由来する[2]。十勝地方のアイヌ語ではキキンニといい病魔を追い払う樹木とされ、樹皮を煎じて飲用にしたり枝を粥に混ぜて利用された[2]。
英名は、果実に収れん作用があり苦味があるため、ロシア等では食べられたが、西ヨーロッパではあまり食べられず、苦味を感じない鳥の餌にされたことに由来する。中世の時代は薬用にされ、樹皮はペストを避けるためにドアに飾られた。Hagberryという別名もあり、北アメリカではメーデーの飾りの木として販売される。
亜種[編集]
以下の2つの亜種がある。
- European Bird Cherry Prunus padus var. padus. ヨーロッパ及び西アジア
- Asian Bird Cherry Prunus padus var. commutata. 東アジア