ウオノエ科

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ウオノエ科
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: 軟甲綱 Malacostraca
: 等脚目 Isopoda
亜目 : ウオノエ亜目 Cymothoida
上科 : ウオノエ上科 Cymothooidea
: ウオノエ科 Cymothoidae
学名
Cymothoidae
Leach1818

本文参照

ウオノエ科(Cymothoidae)は、等脚目に属する魚の寄生虫の一つ。漢字で書くと「魚の餌」である。

アジタイサヨリなどの魚の口内やえら、体表面にへばりつき、体液をすう。

ウオノエ類の寄生は、魚類に、貧血・栄養障害・発育阻害などを引き起こすため、本科による漁業対象魚種の被害が世界各地で報告されている。

ウオノエ類は寄生生活に適応した特殊な形態と生活サイクル(性転換など)を備えているため、進化生物学などの分野では研究対象として注目されている[1]

宿主の魚が死ぬと離れるため、釣った魚をいれておいたクーラーボックスの水の中で泳いでいるのを見つけることもある。 スーパーマーケットに売っている魚でも、まれに口からウオノエが覗いている場合もある。誤って食しても人に寄生することもない。

愛媛大学や総合地球環境学研究所などのチームが2017年4月19日に明らかにしたところによると、ウオノエは、深海に生息していた共通の祖先から進化した可能性が高い[2]

下位分類[編集]

代表的な属としては、ウオノギンカ属 Anilocra ・ヒゲブトウオノエ属 Ceratothoa ・ウオノエ属 Cymothoa ・エラヌシ属 Mothocya[3]ウオノコバンNerocila[4]などがある。

属一覧[編集]

WoRMS[5]による。

出典[編集]

  1. ^ 山内健生・大塚 攻・仲達宣人 (2004) 瀬戸内海のウオノエ科魚類寄生虫. 広島大学大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター報告, 1: 1-10.
  2. ^ 魚の口にすむ「ウオノエ」、深海の共通祖先が進化 400種生息 日本経済新聞 2017/4/19 21:41
  3. ^ 山内健生・久志本鉄平・長谷川修平・大池辰也 (2008) スナメリ(クジラ目:ネズミイルカ科)の胃内容物から発見されたウオノエ科魚類寄生虫(甲殻綱:等脚目). 人と自然, 19: 143-146.
  4. ^ Yamauchi, T. and Nagasawa, K. (2012). “Redescription of the fish parasite Nerocila japonica Schioedte & Meinert, 1881 (Crustacea: Isopoda: Cymothoidae), with comments on previous records of N. acuminata in Japanese waters”. Systematic Parasitology 81 (2): 147-157. doi:10.1007/s11230-011-9336-5. 
  5. ^ Cymothoidae in WoRMS”. 2012年9月4日閲覧。

外部リンク[編集]