ウォーハンマー (ミニチュアゲーム)

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ウォーハンマー (ミニチュアゲーム)

ウォーハンマー(Warhammer)とは、イギリスのゲーム製作会社ゲームズワークショップが製作・販売しているミニチュアゲームのシリーズ名。同社の主要なコンテンツであり、ファンタジー世界を舞台にしている「ウォーハンマー:ファンタジーバトル」(ウォーハンマーFB)と、SF世界を舞台にしている「ウォーハンマー40,000」(ウォーハンマー40K)の、二つのシリーズで展開されている。 2015年には『ウォーハンマー:ファンタジーバトル』の続編である『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー英語版』(AoS)が発売された。

概要[編集]

本シリーズは世界中のミニチュアゲームの中でも最も代表的な物の一つとして知られている。駒にあたるミニチュアは未彩色、未組み立てであり、購入者自身で彩色や成形を行う。こうしたクラシカルなタイプのミニチュアゲームとしては、現在では世界最大のシェアを持つ。 剣と魔法のファンタジー世界「オールドワールド」での戦争を題材とした本作は、1983年に初版が発売されて依頼、それまで歴史的戦場の再現が中心であったミニチュアゲームの世界に新風を巻き起こした。このゲームの登場以降、それまでミニチュアゲームの世界の中では低俗として扱われていたSF/ファンタジー系の戦争ゲームも市民権を持つようになっていった。発売元のゲームズワークショップは、イギリス国外での直接販売やルールブックの翻訳も行っており、またイギリスとアメリカは国外への海外通販に対応している。日本においてはゲームズワークショップジャパン(ゲームズワークショップの子会社)が日本語版の販売を担当している(以前にはボークスが輸入販売を行っていたこともある)。

2006年の時点の日本国内においてはあまり知名度が高くないとする指摘もあり、4Gamer.netの虎武須はミニチュアの入手性の悪さや、製品の価格設定の高さなどが原因であるとしている[1]。 2018年の日本においてもマイナーではあるとされつつも、模型雑誌などで取り上げられる機会が増えたほか、『AoS』の日本語版が積極的に展開されるようになったため、一部メディアでは密かな人気があると紹介されている[2][3]。また、インターネット上では、ミニチュアの塗装方法を紹介した動画やアプリが公開されているほか、SNS上で対戦相手を募集するプレイヤーもいる[3]。 あるミニチュアゲーム専門店の関係者はASCIIの2018年10月10日の記事の中で、ホビー雑誌での紹介に加え、メーカー推奨塗料であるシタデルカラーの使いやすさがゲームとは無関係の模型ファンの間にも広まった結果、ミニチュアゲームの人気が少しずつ上がったのではないかと推測している[2]。 電撃オンラインのhororoは、2018年の記事の中で、本シリーズについて「チェスや将棋の駒に少しキャラクター性がついたもの」に例えており、設定が作り込まれていながらも厳密ではなく、プレイヤーが独自の設定を想像する余地が残されている点を評価している[3]

モデリング[編集]

ミニチュアはベースサイズ20/25mmのレンジモデルを「一般的な人間」のサイズとしており、それを基準に他のミニチュアのスケールが決定されている。もっともミニチュアの多くはデフォルメされた造形であり、スケールも厳密に決まっているわけではない。ミニチュアのサイズは幅広く5mm程度(複数のミニチュアを1つのベースに載せて使用する)の小さなものから、15cm×22cmの巨大なものまで存在する。 材質は金属(合金)製のピューターと、樹脂製のプラスチックとに大別され、両者の素材からなるパーツを組み合わせる場合もある。金属製のミニチュアはメタルフィギュアと呼ばれ、細かな造形の再現性に優れており、特にキャラクターや精鋭部隊などのモデルに向く。1980年代には、溶融時の流動性が高いホワイトメタルが用いられていたが、昨今の規制の動きにより1990年代には鉛を含まないピューターに変更されている。 プラスチック製は価格を抑えられることから一般兵のモデルに向いており、また重量や後述するコンバージョンのしやすさもあってか、近年では多くのプラ製ミニチュアがリリースされている。これらのプラスチック素材は、日本のプラモデルのそれとは違い粘りがある。 2011年にはメタルフィギュアとしてリリースされていたミニチュアが、レジンキャスト製のミニチュア(シタデル・ファインキャスト)へと変更されている。この背景には世界的なハンダ需要の煽りを受けて、ピューターの原材料である錫相場価格の高騰が生じたためである。 シタデル社が造形を担当している。

ミニチュアをコンバージョン(=換装:パーツ組み換えによる改造)することは積極的に推奨されている。ほかのミニチュアの部品やパテなどを使い改造することで、まだ発売されていないモデルを作ったり臨場感溢れる場面を再現したりとオリジナルのミニチュアが出来あがる。多くのプラスチックモデルには複数の武器や装飾品などが入っているため、余剰部品を組み合わせるだけでも簡単な改造ができる。この余剰部品は「ビッツ(bits)パーツ」と呼ばれている。

ペイント[編集]

一般的には塗料の定着を強くするために、メタルプライマーサーフェイサーを塗布してからペイントする。ペイントには筆を使い、ミニチュアの塗装に適したさまざまな手法が存在する。販売店やイベントなどでは基本的な塗り方を教えてもらうことができる。その他、40kの車両など大型のミニチュアの塗装や大量のミニチュアの下塗りにエアブラシを使用する人もいる。各アーミーの個別ルールを紹介する「アーミーブック(ファンタジーバトル)」「コデックス(40,000)」には、軍勢のイメージに合わせた色調のペイント例が多数収録されているが、必ずしも例の通りにペイントしなければならないというものではなく、各ミニチュアの彩色は自由とされているほか、未ペイントのミニチュアの使用を禁じるルールも存在しない[3]。ゲームズワークショップ社の公式見解は「ゲームで使うには色さえついていればよい」というものである。そのため、プレイヤーの年齢や技量により、ミニチュアのペイントにさまざまなバリエーションを見ることができ、「ペイントが腕の見せ所」というプレイヤーも、ミニチュア全体を一つの色でベタ塗りしたもので遊ぶプレイヤーも許容されている。

また、メーカーが推奨する水性アクリル塗料として、シタデルカラーがある[2]

テレイン(地形、情景モデル)[編集]

戦場の地形や建物を表現するテレインは、ゲーム中では障害物として機能する。ゲームズワークショップ社の公式見解によれば「平らなテーブルや床が1つあれば、ウォーハンマーは充分にプレイできるし、それだけでもかなり楽しいゲームになるだろう」とされているが、戦略性やゲームバランスを向上させたり、なにより臨場感を高めるためにテレインの使用が推奨されている。森や建物など完成品のモデルが販売されているほか、プラスチックやレジン製の情景モデル作成キットもあり、こちらもミニチュア同様改造やオリジナルの作成が推奨されている。

ゲームプレイ[編集]

ゲームには基本のルールブック、各アーミー固有のルールブック(「アーミーブック」「コデックス」[1]と呼ばれる)、ミニチュアメジャー六面ダイスなどが必要である[4]。このうちアーミー固有のルールブックは日本の公式サイトからダウンロードできる他、基本ルールブックはダイスやテンプレートなどもセットになったスタートセットに入っている。ゲームプレイの手順としては、まずお互いに使用する勢力とポイントを決める。プレイヤーは自分のアーミーのルールブックに従い、決められたポイントの範囲内で軍隊(アーミー)を編成していくことになる。ほとんどのミニチュアは、複数で一つのユニットとして扱われる。このようにして編成された同規模の軍隊同士でゲームを戦う。戦闘はターン制で行われ、メジャーで実際の距離を測り、ミニチュアを移動させて、射撃や突撃といった戦闘行動を実行する[4]。各ミニチュアがどのような能力をもっているかは、アーミーごとに出版されているルールブックに記載されている。各種の判定にはダイスおよびテンプレート/ブラストマーカーと呼ばれる樹脂製の道具を用いる。最終的に一定のターンを経過した後、勝利ポイントを集計し勝敗を決める。

ウォーハンマー:ファンタジーバトル(WarHammer:Fantasy Battle)[編集]

オールドワールドと呼ばれるファンタジー世界を扱ったゲーム。現在は8版。 中世ヨーロッパと似た地形と文化を持つこの世界には、様々な種族や国家が覇権を求めて戦いあっている。また、全ての文化的種族の敵である「混沌(ケイオス)」の勢力も存在し、オールドワールドでは戦いが絶えることはない。ダークファンタジーとも呼ばれる非常に退廃的でブラックな雰囲気が強調されており、ミニチュアも多くが狂気や残虐さ、野蛮さを際立たせる造形がなされている。 また、ハイエルフ・ダークエルフ・ウッドエルフの三種族の耐久性はただの人間と同じと設定されている。 参照:White Dwarf

en:Warhammer Fantasy Battle(01:13, 5 December 2008)を一部翻訳

エンパイア[編集]

エンパイアは、高度な技術力と訓練された強力な軍隊を保有している人類最古にして最大の国家である。この国は、シグマーによって建国され、ドワーフとの交流もある。帝都アルトドルフに陣を構える皇帝カール・フランツの指揮の元、北のケイオスの民を撃ち、東のオークを退治し国を守っている。ゲームでは、平均的な基本能力とほぼ全ての基本兵科を持ち、歩兵同士の連携が可能なルールと威力の高い火薬武器によって特性が再現されている。エンパイアは州によって軍服の色が違う、またそのほかにも城塞都市や沿岸警備隊なども独自の軍色を持っている。もっともこれらは強制ではなくあくまでイメージ作りのためなので彩色は自由である。

エンパイアの北に位置するキスレヴ王国は長きにわたりエンパイアと同盟を結んでおり、遊牧民を纏め上げた強力な皇帝や女帝によって統治されている。渾沌の領域(レルム・オブ・ケイオス)が近く陰の国(ノーシャ族の地)と国境を接しているため、ケイオスからの防波堤としてエンパイアからも何度も援軍を送られる。ケイオスの大侵攻の予兆もこの国の斥候から情報を得ている。アーミーブックは日本語未対応。兵科が少ない。

ブレトニア[編集]

ブレトニア王国は「湖の淑女」への信仰と騎士道精神を持って戦う民族として知られており、封建制を取っており、多くの騎士が領主である。戦時には上位の領主の要請の下、時には領民を引き連れて馳せ参ずる。領主達は正々堂々の騎士道精神を重んずるため、卑怯とされる飛び道具は農民が用いる。 ゲームではそのイメージ通りに多種多様な騎兵が揃っており、騎兵の突撃に関して特殊なルールを持つ。また湖の淑女に祈りをささげることで特殊な守護がつく。

ドワーフ[編集]

ドワーフは、たっぷりと蓄えられた髭と、人間より小さい体躯ながらも頑健な身体を特徴とする種族である。器用な手先でさまざまな道具を作り出し、堅固な城塞都市に住む。かつては一大王国として反映を極めた者の、エルフとの戦争や天変地異により没落し、現在はゴブリンやスケイブンの侵攻を受けて幾つかの都市は陥落してしまっている。誇り高い上に執念深く、代々伝わる「怨恨の書」には数々の遺恨とその復讐の様子が綴られている。 ゲームでは多くの能力が高めになっており、特にそのタフさにかけては右に出るものはいない。またエンパイアよりも安定した火器、兵器を保持しており安定度は随一といえる。反面足が遅く、騎兵も存在しないため展開は遅く守りに向く。加えて、魔法が使えない代わりに魔法のアイテムを作ることができる。

ハイエルフ[編集]

ハイエルフは、悠久の時を生きる高貴なる種族であり、多くの悲劇を見届けてきた。悲しみの歴史を乗り越えてその栄光を取り戻すために自らを磨き続けている。剣の技を磨き、魔法の探求に没頭し、ドラゴンとの交流をもって知識を高めている。その知的さを生かして魔法を教え、共にケイオスと戦うこともあったが、尊大かつ傲慢でもあり、争うことも多い。故郷を守るために市民も訓練をつんでいる。 ゲームでは長年の訓練と素早い身のこなしを反映して、全員が先制攻撃のルールを持つほか、さらには軍隊の編成に関して有利なルールも持つ。他にも、優秀な連射可能なボルトスロワーや強力なドラゴンを始め一通りの兵科を持つ。

ダークエルフ[編集]

ダークエルフは、遥か昔にハイエルフと袂を分かち、暗黒大陸ナーガロスに移住したエルフである。残虐非道の限りを尽くし、各地から奴隷を捕まえては酷使している。ハイエルフへの激しい憎悪を燃やし、常に復讐の機会をうかがっている。暗黒の神カインへの信仰が広まっており、多くの者がかの神に血と生贄を奉げるために戦っている。 ゲームでは全ての敵を憎悪しているというルールを持ち、さらにハイエルフに対しては憎悪が尽きない。ハイエルフと同性能のボルトスロワーを始め、戦闘獣や暗殺者など特徴的なユニットが多数いる。重騎兵は馬ではなくコールドワンという恐竜に搭乗している。

ウッドエルフ[編集]

ウッドエルフは、ハイエルフたちがオールドワールド大陸を去ったときに森に残った種族である。普段はアセル・ロゥレンの森の奥に隠れ住んでいるが、侵入者に対しては容赦しない。同じく森を根城にし、森を汚すビーストマンとは因縁の仲である。 ゲームでは性能の良い弓と森や林に隠れるのに有利なルールを多く持ち、森を動かしてしまう魔法まである。機動力の高さに対して兵器を持たず、打撃力に欠けるところがある。だが、森の精霊であるトレントやツリーマンといった者たちが、エルフの欠点をある程度補ってくれる。基本的には森に隠れて回り込み、奇襲をかけるといった戦い方が主になる。

オーク&ゴブリン[編集]

グリーンスキンの名の通り緑の肌を持ち、戦いに明け暮れる民。大きく分けてオークとゴブリンの二種類がおり、オークは勇敢で強靭で単純なでかい奴、ゴブリンは臆病で卑怯で単純なちいさい奴である。腕っ節の強さこそが正義であり、故にゴブリンは永遠にオークの下っ端で馬鹿にされる存在である。戦いのために生き、徒党を組んで戦争を引き起こす。 ゲームではオーク及びゴブリンとその亜種、更にはトロールやジャイアントといった多くの種族が参戦している。基本的に自分より小さい味方の敗走を見ても動じないので、外見に似合わず戦略的な戦いが可能である。だが、プレイヤーの意思に反して勝手に小競り合いを始めたり突っ込んだりするルールもあるので一筋縄ではいかない。数も多く入れられるので、大抵は戦場にハプニングを起こす。

オウガ・キングダム[編集]

巨体を持ち、食欲がほとんどを占めているオウガ達。ノブラーと呼ばれるゴブリンの亜種を下僕として従え悲嘆山脈に王国を築いている。大アゴ様と呼ばれる存在を崇めている。彼らに消化できないものはないともいわれ、その食欲を満たすために略奪を行っている。また、傭兵として出稼ぎに出るものも多く各地で姿が見られる。 ゲームでは巨大なオウガが主力という異色の勢力。数を補佐するためにノブラーがいるが、基本はやはりオウガである。オウガのユニットは半端ではない接近戦闘力を誇り、接近戦闘力ではアーミー最強との呼び声も高い。弱点は魔法力及び即死魔法耐性の低さ。

ウォーリア・オブ・ケイオス[編集]

ウォーリア・オブ・ケイオスは、混沌の源泉が吹き出る北極点の近くに住む人間で構成された蛮族であり、ケイオスを信仰している。マローダー(略奪者)と呼ばれる彼らは生まれながらにして戦士であり、優秀なものはケイオスアーマーを身に着けることを許される。ケイオスの侵攻の際には信仰する神の気を引こうと、ひたすらに敵を殺戮する。 ゲームでは能力が高い代わりにコストも高く、少数精鋭となる。ケイオスの特徴である変異を受けたユニットが多い。また特定の神(四大神)を信仰するユニットを再現するルールがあり、能力が若干変わる。一般的な射撃武器がほとんど存在しないので、基本的には白兵戦で戦わなければならない。

デーモン・オブ・ケイオス[編集]

ケイオスを体現する悪魔達の勢力。彼らはみなケイオスの一部であり、そのほとんどは四大神の何れかの僕である。過去の版では人間達と同じ勢力であったが、7版では分離して独立した勢力となった。40,000に登場するデーモンとは姿かたちが同じであり、ミニチュアも共通のものを使う(ベースの形が違うのでそのまま共用できるわけではない)。 ゲームではこちらもコストの高さから少数になりやすい。能力は多彩なものの偏ったものが多く、組み合わせによって増えるものも多いので編成の際は組み合わせを良く考える必要がある。全員がデーモンの特性を再現するルールを備えているので得手不得手がある。また、その特性により射撃に対する耐性が高い。

ビースト・オブ・ケイオス[編集]

ビースト・オブ・ケイオスは、ケイオスの影響を受けて誕生した獣人(ビーストマン)であり、その多くは生まれた直後に森に捨てられた子供達の成れの果てである。エンパイアやブレトニアの薄暗い森の中をねぐらとし、独自の文化を持っている。角の大小が社会的地位に大きく関わり、立派なものはゴールとして認められ、小さくて無様なものはアンゴールとして惨めな生活をおくる。 ゲームでは待ち伏せによる挟み撃ち奇襲攻撃が可能で、ウォーマシンや射撃兵を多用するアーミーに対して非常に高い優位性を有する。接近攻撃能力は中の上程度。兵装が良くないのが弱点だが、その分コストも高くない。優秀な射撃武器を持てないので、とにかく敵に近づくことになる。こちらも以前は人間や悪魔と混ぜて使えたが、現在はそれは出来なくなっている。

スケイブン[編集]

スケイブンは、ケイオスの影響を受けて誕生した鼠人間だが、ケイオスを信仰しておらず、自分達のために暗躍する。独自の社会システムを持ち、広大な地下帝国を築き上げている。多数の氏族(クラン)が存在し、それぞれが権力をめぐって熾烈な闘争を繰り広げている。 ゲームでは安かろう悪かろうなユニットを多数迎えることが出来る。また魔法に関して特殊なルールがある他、味方を巻き添えにしたり大将が後方に隠れて戦えるなど卑劣な戦法が可能。射撃力は凶悪なまでに高いが、暴発が多くムラがある。魔法力も高い部類に位置する。ユニットの接近戦闘力は全般的にあまり高くはないが、一部に凶悪なユニットが存在する。味方を盾にしてでも時間を稼ぎ、射撃や魔法で敵を減らしていく戦い方が基本。

ヴァンパイアカウント[編集]

ヴァンパイアカウントは、吸血鬼を筆頭とする勢力であり、死者繰りの魔法を使いゾンビやスケルトンといったアンデッドを従える。ヴァンパイア自体も超人的な強さを持つ。カーシュタイン、ブラッドドラゴン、ラーミア、ネフェリアーク、ストリゴイの血族が存在し、それぞれが個性的な特性を持つ。 ゲームでもアンデッドの特性が再現されており、そのため非常に特殊なアーミーに仕上がっている。魔法によってゲーム中に新たなゾンビやスケルトンを発生させることができ、倒された兵士を蘇らせることも可能。反面アンデッドは動きが遅く、移動の補佐にも魔法が必要なため魔法への依存度が高い。軍を率いる将軍が死ぬと、以後ユニットがどんどん崩壊していく。また、射撃力がほとんどない。他にも基本ルールを曲げる特殊ルールが多く存在する。編成の基本であるゾンビやスケルトンの戦闘力が低いが、レイス(亡霊)を中心にエリートやキャラクターに凶悪なユニットが存在する。それをいかにミックスして運用するかが重要なポイントである。

トゥームキング[編集]

トゥームキングは、復活の日のために眠りについたネフェキーラ王国の王と共に埋葬されていた臣下がアンデッドとしてよみがえった勢力である。彼らは墓荒らしに対しては容赦せず、盗まれたものを取り返そうとしている。 ゲームではヴァンパイアカウントと同様アンデッドのルールがあり、似ている部分も多い。兵種が多く射撃も可能などヴァンパイアカウントより汎用性が高く対応力が高まった代わりに全般的な戦闘力はマイルドになっている。不慣れな人が用兵すると弱いが、熟練者が用兵すると不思議な強さを発揮する種族でもある。

リザードマン[編集]

リザードマンは、熱帯のラストリア、およびサウスランドに栄える種族である。太古にオールドワールドに飛来して影響を及ぼし、混沌との戦いの末行方不明となった旧き者の僕であり、最も始めに文明を持った種族でもある。今なお旧き者の「大いなる目的」実現に向けて戦い続けている。リザードマンには彼らが信仰する神の祝福を受けて生まれてくる目立った体色を持つものもいる。 ゲームでは強力な魔法を扱うスラン、戦闘力の高いザウルス、小回りのきくスキンク、大型で力の強いクロキシゴールや多彩な恐竜など、目的がはっきりしたユニットが多い。編成の主力となるザウルス達は優秀ではあるが兵装と敏捷性に難がある。そのためスランの強力な魔法力を有効活用し、戦いを補佐した作戦を行うことが重要である。

ケイオスドワーフ[編集]

ケイオスドワーフは、ケイオスにより堕落したドワーフの勢力である。太古の昔にケイオス勢力に襲われ絶滅に瀕したドワーフの一派が、逆に正体不明のケイオス神(ハシェット神)の加護を受け、見返りとして膨大な量の資源と生贄を要求されており、その獲得のために戦争を行っている。一時期、グリーンスキンを奴隷にしていたが反乱された。それと前後して寝返ったホブゴブリンとは今でも懇意にしている。今ではウォリアーオブケイオスの同盟者であり、ケイオスアーマーやヘルキャノンなどを供給している。 長らくアーミーブックの更新が絶えていたが、2011年に子会社であるForgeworldから発売された「TAMURKHAN THE THRONE OF CHAOS」というサプリメントにアーミーリストが掲載された。

ドッグス・オブ・ウォー[編集]

ドッグス・オブ・ウォーは、ティリア市国を中心にした傭兵による軍事勢力であり、様々な種族から構成されている。各々の部隊が特殊な背景とルールを持っている。他のアーミーに部隊単位で編入することが可能である他、ドッグス・オブ・ウォーのみでアーミーを編成することもできる。歩兵部隊の戦闘力は、アーミー固有の武装であるパイクのお陰で高い部類に入るが反面コストが高い。 日本でのサポートはなく、ミニチュアもほとんどが絶版になっている。アンオフィシャルであるが過去の版に対応していたアーミーリストを使えば対戦は可能である。

その他の勢力[編集]

ほかにもムート自治区などウォーハンマーにはさまざまな勢力がいる。オフィシャルなアーミーブックの出ていないこれらを使いたい場合、既にあるアーミーブックに当てはめる、ホワイトドワーフ誌に乗っているデータを使う、自分でデータを作るなどの方法があるが、何れにせよ対戦相手に了承を得るべきである。

オールドワールドの地理[編集]

オールドワールド世界の大地は地球の大地と似ているが、どことなく潰れている印象がある。また、このほかにも未知の場所が存在する[5]

中央
  • エンパイア オールドワールド最大の人類の帝国。 (地球と比較するとヨーロッパ中央部に相当)
北方
  • キスレブ 多くの遊牧民族を束ねた強力な帝国。 (地球と比較すると東欧ロシア側に相当)
  • ノーシャ(トロールの郷) 渾沌神を崇拝する蛮族の国。 (地球と比較するとスカンジナビア半島および北極海に相当)
  • 渾沌の荒野 凍てつくツンドラ地帯が広がる大地。 (地球と比較すると北極海に相当。オールドワールド世界では北極には海はない。)
  • 鉤爪湾 エンパイアとノーシャを引き裂くように広がる内海。凍てつく海上には海賊船が我が物顔で横行している。 (地球と比較するとバルト海に相当)
南方
  • ボーダー・プリンス 灰色山脈で隔てられた平原。ここには小さな国々がひしめき合っているために小競り合いが絶えない。 (地球と比較すると東欧のギリシャ側に相当)
  • エスタリア 諸王国は封建制を維持し強い団結力でつながっている連合王国と呼べる地域である。 (地球と比較すると南欧およびバルカン半島に相当)
  • ティリア 首都レーマの商人たちによってまとめ上げられている、共和制都市国家連邦国的な国である。 (地球と比較すると南欧。イタリアおよびギリシャに相当)
南方の彼方
  • 悪たれ平原 岩だらけの大地が広がる荒野。山賊やオークが昼夜を問わず出没し、旅人を襲っている。海岸沿いにはドワーフの軍港都市パラク=ヴァルも存在する。 (地球と比較するとトルコに相当)
  • アラビィ 太古より人類が文明を築き王国をなしてきた大地。(地球と比較するとアラビア半島
  • 死者の国 荒れた平原、どこまで続く砂漠が広がっている。最古の文明にして不死の呪いに取りつかれて永遠の眠りについた呪われし地。 (地球と比較するとエジプトに相当)
  • サウスランド オールドワールドに匹敵するほどに広大な土地には熱帯雨林が広がり旧き者の巨大遺跡群が広がる。リザードマン達が遺跡を守り、人々はそれを崇拝し立ち入らない。 (地球と比較するとインドシナ半島に相当)
東方
  • 最果て山脈 エンパイアの東側にそびえる荒々しい山脈。かつてはドワーフのトンネルが貫き地下帝国が築かれていた。今は怪物達によって占領されている都市が多い。 (地球と比較するとロシアに相当)
  • 不浄ヶ原(闇の地) 強風吹き荒れる丘陵地帯。岩だらけの荒野に天をも貫く巨大な鉄で出来たゴルゴスの塔が存在する。 (地球と比較するとロシアおよび黒海に相当)
  • オウガ・キングダム 悲嘆山脈の荒々しい峰が続く山地。 (地球と比較すると崑崙山脈に相当)
東方の彼方
  • インドゥア 肥沃な大地に優れた文明が王国を作っている。 (地球と比較するとインドに相当)
  • キャセイ 人類最大の版図と歴史を持つ大キャセイ帝国が存在する土地。余りにも広大な為に謎多い土地。 (地球と比較するとユーラシアに相当。版図は古代の中国/モンゴル帝国と類似)
  • ニッポン 鎖国政策のため、何人も立ち入ることの出来ぬ謎に包まれた海洋帝国。 (地球と比較すると日本およびフィリピンに相当)
西方
  • ブレトニア それほど恵まれても居ない平凡な大地に騎士精神を貫く貴族たちが王国を築いている。 (地球と比較すると西欧に相当)
  • アセル・ロゥレンの森 ブレトニア、エスタリア、灰色山脈に接する広大な森林。 (地球に比較するとスイスに相当)
  • 尊大海 オールドワールドが面する最大の海域。豊かであるが故にその名が与えられた。 (地球と比較すると大西洋に相当)
大海の彼方
  • ウルサーン 旧き者がエルフ達のために作った人工島。 (地球と比較すると大西洋中央に相当)
  • ニューワールド 開拓の手が未だ進まぬ新大陸。 (地球と比較すると北米アメリカに相当)
  • ラストリア サウスランドに続き、旧き者が残した巨大遺跡が存在する大地。謎に包まれている。 (地球と比較すると南米に相当)
  • ナーガロン ウルサーンから追放された闇に落ちたエルフの逃亡の地。 (地球と比較すると北米のカナダに相当)
幻の島
  • アルビオン 霧に閉ざされた幻の島。巨人やオガム文字を使うドルイドがいる。第6版では、ここを舞台にしたイベントサプリもあった。 (地球と比較するとグレートブリテン島に相当)


ウォーハンマー40,000 (WarHammer40,000)[編集]

ウォーハンマー40,000

ウォーハンマー40,000(WarHammer40,000、略称:40k)はゲームズワークショップから発売されたミニチュアゲームであり、41千年紀という遠未来における銀河系の、さまざまな惑星上で行われる局地戦を題材としており、第6版までが発売されている。 同社の販売する「ウォーハンマー:ファンタジーバトル」と同じく、対戦するプレイヤーそれぞれが自分でミニチュアを集め、組み立て、塗装し、独自のアーミー(軍勢)をあらかじめ用意する。プレイヤーそれぞれが用意したミニチュアの軍勢を、廃墟や丘といった障害物と共に、戦場に見立てたボード(遊戯盤)に配置して互いを戦わせることでゲームは進行する。 ミニチュアは、分厚い装甲服に身を固めたエリート海兵隊員や現代の地球人と変わらない生身の兵士、異端審問を執行する狂信者、生まれ持った能力ゆえに迫害、監視される超能力者、生まれた星の環境によって体格が歪んだ巨人や小人など多岐にわたる。ほかにも人類に敵対する反逆者、エイリアン、モンスター、ディーモン(悪魔)などが存在している。 ミニチュアたちはそれぞれに設定された機関銃、ショットガン、戦車砲、迫撃砲、ロケット、ミサイルなどの現代でも使用される火器から、剣や斧などの白兵戦闘用武器、レーザーガン、プラズマ・ウエポン、タイタンと呼ばれる超巨大ロボットなどの仮想未来兵器、身体そのものが武器となる生体兵器、魔法のような超能力など、多種多様な武器、能力を駆使して戦う。

システム(40k)[編集]

プレイヤーは通常2名で、「アーミー」と呼ばれるミニチュアの軍隊を双方が同じポイント内に収まるように、ゲームが開始される前に編成する必要がある。ポイントはキャラクターと呼ばれる強力な単体ミニチュアや、兵士複数名で構成される部隊、戦闘車両のミニチュアごとに個別に設定されている。たとえば一般的な人間の兵士は平均すると5ポイント程度、エリートのマリーン(海兵隊)は17〜18ポイント程度とされている。より強力な兵士や、モンスター、ディーモン、戦闘車両は100ポイント、200ポイント、場合によっては500ポイントを超える場合もある。これを双方が合意したポイント、2,000ポイントなら2,000ポイント内でミニチュアをそろえて自らの指揮する「アーミー」を編成し、ゲームに臨む。 ルールによっては複数対複数プレイヤーによるゲームも可能。勝利条件は通常、ゲーム開始時にランダムに決定され、敵対する戦力を殲滅することや、盤上の支配地域をより多く有すること、目標となるポイントを制圧していることなどが条件となる。

舞台設定(40k)[編集]

『40k』では、聖地とされる地球(テラ)を中心とした一大星間国家・帝国(インペリウム)と、それに敵対するさまざまな勢力との戦いが焦点となる[6]。繁栄から一転して、異存在との戦いで存亡の危機に直面した星間国家の、救いのない狂気や悲壮さが意図的に強調して描写されている[6]。 帝国の凋落は、皇帝が生み出した20人のプライマーク(総主長)の一部が一万年前に引き起こした「ホルスの大逆」によって皇帝が重体となった事が原因であると設定されている[4]。 皇帝に対する狂信的、異常な信仰は特に顕著に説明されており、テクノロジーが現代の地球よりも遥かに進歩しているにも関わらず、異端審問による異端狩りが横行していたり、皇帝に対する生贄が常態化するなどの暗く退廃的な文明描写が際立つ[4]。 また、同作における超能力(サイキック)は、混沌(ケイオス)の僕であるディーモンの領域とされる「歪み」から得ていることから危険なものとして認識されており、帝国でも一部の人間しか行使が許可されていない[4] 以前の世界設定ではファンタジーバトルと共通していたこともあり、オールドワールド世界の四万年後の未来を扱っている、という設定だった。しかし現在では両者の繋がりは曖昧にされ、プレイヤーが推測する程度に収まっている。異種族(ゼノ)や混沌(ケイオス)勢力などもオールドワールドと共通しているものが散見される。

人類[編集]

スペースマリーン[編集]

スペースマリーンのコスプレ

スペースマリーンは、帝国の諸惑星から、体力的にも精神的にも選び抜かれたエリートに対し遺伝子改造を施した超人たちである[4]。パワーアーマーと呼ばれる機動装甲服に身を固め、帝国の敵を滅ぼすために戦い続けている[4]。帝国の組織だが独立した命令系統を有する。「ホルスの大逆」を教訓に一集団に強大な戦力が集中することを恐れた帝国は、レギオンを解体してチャプター(戦団)という一千人単位の集団にスペースマリーンたちを分散化させた[4]。今では分化したそれぞれのチャプターは個別の任務に従事している[4]。 スペースウルフを除くすべてのスペースマリーンは、「戦いの聖典」という規定に従って行動している[4]

スペースマリーンは、同作を代表する勢力である[4]。彼らが着用するパワーアーマーの高い防御力、豊富かつ優秀な火器群や車両群の存在を特徴とする。また、他の種族は戦闘によって士気が崩壊した際、士気チェックに失敗すると敗走するのに対し、スペースマリーンは劣勢になっても退くことなく最後の一兵まで戦うというルールがある。一方で、ユニットのコストが高く設定されていることに加え、防御力を無視できる兵器にはの前にはパワーアーマーの高い防御力も無意味となる。スペースマリーンには有名なチャプターも多く、それらの持つ特徴を再現するために個別のチャプターを扱ったコデックスも存在する[4]。また、スペースマリーンが星の数ほどあるという設定を生かし、オリジナルのチャプターを作るプレイヤーもいる[4]

ウルトラマリーン
  • プライマーク(総主長):ロブート・グィリマン
ゲーム上の基本となるマリーンで、同作の顔ともいうべき代表的勢力である[4]
「スペースマリーン」コデックスは、原則的にウルトラマリーン・チャプターを対象にしている。ユニークキャラクターを除き特殊ルールはない。基本カラーはブルー。
前々版の「マクラーグの攻防」、続く前版(2017年1月現在)の「ブラックリーチ強襲」にウルトラマリーンのマルチパーツプラユニットが入っている。
ダークエンジェル
  • プライマーク(総主長):ライオン・エル=ジョンソン
チャプター制度が導入される前から集団として存在していたチャプターで、「ホルスの大逆」にて裏切り者を出してしまった過去を持つ[4]。本隊以外にも、自らを亡霊に見立てるために白いパワーアーマーを身にまとう「デスウィング」と、裏切り者の抹殺部隊である「レイヴンウィング」という独自部隊がいる[4]。このほかにも、パワーアーマーの上にフードを被ったユニットなど、陰鬱なデザインのユニットが多いことを特徴とする[4]
パワーアーマーの基本カラーはダークグリーン。日本語版コデックスが存在する[4]

最新版スタートセット(2017年1月現在)「ダーク・ヴェンジェンス」に収録されている。

ホワイト・スカー
  • プライマーク(総主長):ジャガタイ・ハーン
バイクなどの高機動力を用いた一撃離脱戦法に通じる。基本カラーはホワイト。
スペースウルフ
  • プライマーク(総主長):レマン=ラス
<狂狼の呪い>をもたらすとされる遺伝子を体に埋め込んだ狂戦士集団で、鋭利な嗅覚を生かすためにヘルメットをしていない兵士が多い[4]
また、他のチャプターとは違い、「戦いの聖典」ではなく、自らの思想や伝統に則って、群狼団という集団単位で行動している[4]
基本カラーはブルーグレー。日本語版コデックスが存在する[4]
インペリアルガードの主力戦車の名はプライマークであるレマン=ラスの偉業から取られた。
インペリアルフィスト
  • プライマーク(総主長):ローガル・ドルン
戦線の維持に異常な熱意を持ち、玉砕することもいとわないとされる。基本カラーはイエロー。
ブラッドエンジェル
  • プライマーク(総主長):サングニウス
ホルスの大逆によって遺伝子が傷つけられたため、チャプター構成員は吸血鬼のような性質を持っている[4]。遺伝的影響から全員が金髪碧眼の美丈夫。基本カラーはレッド。日本語版コデックスが存在する。システム上の特徴として、独自ルールが存在することが挙げられる[4]
「スペースハルク(未訳)」では主役を務めており、スペースハルクと呼ばれる巨大漂流宇宙船に乗り込み、内部に潜伏するティラニッドたちと戦う内容となっている。
アイアンハンド
  • プライマーク(総主長):ファーラス・マヌス
生身の体を軽視し、肉体の機械化を好む。帝国機械局とも親密な関係にあるとされる。基本カラーはブラック。
サラマンダー
  • プライマーク(総主長):ヴァルカン・ヘスタン
チャプターに所属する者は遺伝的影響により、全員が漆黒の肌と赤い瞳を持つ。基本カラーはグリーン。
レイヴンガード
  • プライマーク(総主長):コラックス
奇襲・隠密作戦を得意とする。基本カラーはブラック。
グレイナイト
スペースマリーンのチャプター群の中でも、ケイオスのディーモンを狩ることに特化した特殊戦団で、銀色のパワーアーマーを身にまとっている[4]。異端審問庁のケイオス狩り部門と協力関係にある。
他のチャプターとは異なる管轄下にある同チャプターの存在は秘匿されており、万が一にも戦場で実在を知ったスペースマリーンはテレパシーでその件に関する記憶を消去されるほか、インペリアルガード兵なら存在自体を消去される[4]
サイキック能力に優れた資質を持ち、なおかつ敵兵の装甲を無効化する攻撃に優れる。
デスウォッチ
異種族の討伐に特化したチャプターで、様々なチャプターの出身者達で構成されている[4]
アデプトゥス・カストーデス
皇帝の近衛兵たちから構成されるチャプター[4]

インペリアルガード[編集]

インペリアルガードは広大な帝国の各惑星から輩出された志願兵であり、アストラ・ミリタルムの別名で呼ばれている[4]。少数精鋭のスペースマリーンに対し、インペリアルガードはごく一般的な人間であり、装備も生産性を重視したものだが、その数は多く帝国全土に防衛線を構築している[4]。多種多様な惑星があるため、そこから構成される各連隊も出身惑星の風土・文化を反映した特徴的なものとなっている[4]。 ゲーム上の特徴としては、兵員を多く投入できるように設定されており、個別の能力は貧弱なものの総兵力で敵を圧倒できるようになっている[4]。また、戦車や自走砲、航空機なども用意されており、人で壁を構成して戦線を構築し、その後方から強力な火砲で敵に打撃を与える戦い方が基本となる。

  • ケイディア連隊 ショックトループ
  • カタチアン連隊 ジャングルファイター
  • モルディアン連隊 アイアンガード
  • タラーン連隊 デザートライダー
  • ヴォストロヤ連隊 ファーストボーン
  • アルマゲドン連隊 スティールレギオン
  • ヴァルハラ連隊 アイスウォーリアー
  • アッティラ連隊 ラフライダー
  • クリーグ連隊 デスコーア
  • エリシア連隊 ドロップトループ


シスターオブバトル[編集]

シスターオブバトルは、皇帝を崇拝し、教えを広める聖教会の武装組織である。彼女らは異端審問庁の中の人類の異端者狩りの部門と協力関係にあり、共に皇帝に逆らう反逆者を抹殺する使命を持つ。 スペースマリーンと同じく防御力に優れたパワーアーマーを装備しているが、中身は改造を施されていない一般的な人間であるために能力が低い。

アデプトゥス・メカニカス[編集]

火星に本拠地を置く宗教団体で、万機神(オムニシア)と呼ばれる機械神を崇拝している[4]。教団内において、万機神は皇帝の別側面であると認識されている[4]。 機械崇拝によって人体のほとんどが機械化されている[4]。 帝国とは同盟関係を結んでおり、武器の供給を行っている[4]

インペリアルナイト[編集]

騎士の鎧(ナイトアーマー)という巨大兵器に搭乗して戦う者たちの総称で、帝国防衛軍やアデプトゥス・メカニカスらとは同盟関係にあり、彼らと共に参戦するときもある[4]。「流浪の騎士」(フリーブレイド)と呼ばれる一部の者たちは、銀河を単独で放浪している[4]。強力な兵器を装備しており、ゲーム内では決戦兵器として位置づけられている[4]

混沌の勢力(40k)[編集]

ケイオス・スペースマリーン[編集]

ケイオス・スペースマリーンは、皇帝を裏切ってケイオスについた勢力であり、その後もケイオスの魅力に取り付かれて転向するスペースマリーンが後を絶たない[4]。彼らはそれまでの厳格な規律や階級を捨て去り、力で力を支配する方法を好む。自ら進んで皇帝を裏切った者もいる一方、やむを得ず皇帝を裏切る羽目になった者もいる[4]。 また、裏切りによる帝国との関係断絶から新規技術の導入ができないため、装備は「ホルスの大逆」当時のものをそのまま使用し続けている。ゲームではこのような技術的な遅滞を再現し、スペースマリーンの使用装備の内、アサルトキャノンや反重力を用いたスピーダーなどが選択できなくなっている。その代わりに混沌の神に祝福された新たなユニットが加わっている。マリーンとしての高い能力値はそのままに、より接近戦向けのアーミーとなっている。

エンペラーズ・チルドレン
  • プライマーク(総主長):フルグリム
快楽の神スラーネッシュに傾倒する。カルトマリーンとして「ノイズマリーン」が存在する。
アイアン・ウォリアー
  • ライマーク(総主長):パーチュラーボ
機械化兵団を運用するチャプターで、鉄色のパワーアーマーと、反逆当時にそのまま徴収したインペリアルガードの車両群をそのまま用いる。
ナイトロード
  • プライマーク(総主長):コンラッド・クルーゼ
ワールドイーター
  • プライマーク(総主長):アングロン
殺戮の神コーンに傾倒する。カルトマリーンとして「コーンバーサーカー」が存在する。脳改造に異様な執着を示す。
デスガード
  • プライマーク(総主長)モータリオン
腐敗と誕生の神ナーグルに傾倒しているチャプター[4]。構成員はナーグルの恩恵によって身体が腐敗しており、内臓が露出するほど腐敗した者も少なくない[4]。同様の理由で、恐怖の感情や痛覚が麻痺している[4]。通常の火器に加え、病原菌をばらまく兵器やドローンなども運用している[4]
カルトマリーンとして「プレーグマリーン」が存在する。
サウザンド・サン
  • プライマーク(総主長):赤のマグヌス
超能力の研究集団を前身とするチャプターで、反逆後は魔術と変化の神ティーンチに傾倒している[4]。ティーンチの恩恵を受けたものの、魔術の失敗により肉体を喪失した経緯を持つ[4]。このため、アーマーの中には少量の塵が残るのみであり、少数の妖術師が操縦している[4]
このほかの特徴としてエジプト調のデザインと、妖術師をモチーフとしたユニットが存在することが挙げられる[4]
カルトマリーンとして「サウザンド・サン」が存在する。
またPCゲームの「Down of War」シリーズに登場する「ブラッドレイヴン」チャプターは、このサウザント・サンら分化した後継チャプターである。(ただし、反逆したチャプターが分化の元のチャプターとは公に名乗れないため、ロイヤリストである彼らの分化元は由来不明となっている。)
ブラックレギオン
  • プライマーク(総主長):ホルス
プライマークであるホルスは、皇帝の寵愛を一身に受けながらも「ホルスの大乱」と呼ばれる反乱を起こした[4]。元々はルナーウルフという名前だったが、反乱の制圧によってホルスが死亡した後は、ブラックレギオンと改名された。
ワードベアラー
  • プライマーク(総主長):ローガー
ディーモンを使役することを得意とする。
アルファレギオン
  • プライマーク(総主長):アルファリウス(オメゴン)
双子のプライマークが率いるチャプター。

ケイオスディーモン[編集]

ケイオスディーモンは、歪みの向こう側より飛来した勢力であり、ケイオスを更に拡大するため、破壊と戦争を繰り広げる[4]。 恐怖や苦痛をエネルギー源としており、周囲の敵をすべて倒すと、エネルギー切れで実体化ができなくなり、姿を消す[4]。また、仕える暗黒神により、容姿に差異があるほか、下級のディーモンを率いるグレーターディーモンという強力な個体もいる[4]。 ゲームではワープ空間から突如出現することを再現した特殊な初期配置をする。高コストだが強力な効果を持つものが多い。ミニチュアはファンタジーバトルと共用(ベースの形は異なる)で、キャラクターなども共通している[4]

異種族(40k)[編集]

ティラニッド[編集]

ティラニッドは、ハイヴマインドと呼ばれる共有意識を持つエイリアンであり、捕食した遺伝子を取り込む能力を持つ[4]。ひとたび惑星に侵攻すれば、ありとあらゆる有機体を喰らいつくしてしまう[4]。獰猛な上に本能のみで行動しているため、説得や懐柔は不可能とされており、徹底的に滅ぼすよりほかに助かる術はない[4]。ゲームでの性能は接近戦よりで、移動速度が速く、編成に組み込まれるユニット数が多い。シナプスクリーチャーと呼ばれる指揮官のユニットの範囲外では本能に支配されてしまう。遺伝子を取り込む設定を再現した、能力をカスタマイズするオプションがある。ビークルも持たないので、各ユニットの役割分担が重要である。

また、ジーンスティーラー・カルトは、ティラニッドの一個体であるジーンスティーラーを筆頭とする先遣隊であり、文明のある惑星に侵入して、現地の生物に自らの遺伝子を植え付けて仲間を増やす能力を持つ[4]。植え付けられた生物はジーンスティーラーと似た姿になり、感染を繰り返した結果、人間に近い姿を手に入れ、人間社会に潜むようになった経緯を持つ[4]。t

エルダー[編集]

エルダーまたはアエルダリは、人間より遥かに進んだ文明を持ちながらも、退廃によってスラーネッシュ神が生まれたことにより母星と同法の多くを失って以来衰退しつつある種族であり、日本のメディアからは宇宙エルフにたとえられることもある[4]

クラフトワールド
エルダーのうち、巨大宇宙船で生活している勢力であり、勢力名は彼らの搭乗する宇宙船・クラフトワールドに由来する[4]
前述の経緯から、死んだエルダーの魂をソウルストーンと呼ばれる物質に格納したり、精神を「道」と呼ばれる精神修養にてコントロールするなどその心をスラーネッシュに囚われないように注意を払って生活している[4]。また、宇宙船は複数存在しており、それぞれに異なる文化を持つ[4]
ゲームでは優れた技術力により機動力のある反重力ビークルを持つ。また鍛錬を積んだ優秀なスペシャリストが多く、編成次第で多様な戦術が取れる。その反面、特殊ルールが多い。
ダークエルダー
ダークエルダーは、スラーネッシュ神の誕生後も退廃的な生き方を続けるエルダー達の末裔であり、宇宙海賊でもある[4]。デュカーリとも呼ばれている[4]
通常空間で行動するエルダーとは対照的に、「網辻」(ウェブウェイ)と呼ばれる別次元の都市群を生活拠点にすると同時に、奇襲攻撃の道具にしているref name="dengekionline20190810"/>。
その性質は残虐かつサディスティック(希にマゾヒスティック)。ref name="dengekionline20190810"/>。相手の苦しみを生で感じられる接近戦を好む。ゲームでの性能は機動力と火力が高く、防御力が低い。麻薬や加虐快感により戦闘力が強化される能力を持つほか、毒武器を使いこなすのでモンスター相手には強い。
ハーレクィン
エルダーたちのうち、エルダー達の宇宙船や、ダークエルダーの「網辻」を渡り歩く旅芸人たちで構成された勢力であり、「笑う神」を信仰している[4]
主に、エルダー達の神話を題材とした演目を披露しており、エルダー達の間ではハーレクィンの芝居を見ることが名誉とされている[4]

オルク[編集]

オルクは、強靭な肉体を持つ凶暴な種族であり、部族単位で活動する[4]。緑色の肌を持つためグリーンスキンとも呼ばれる。痛覚を有しないため文字通り死ぬまで戦うことができる。また死ぬまで成長を続けるため、非常に大きな身体を持つ個体も存在する。知能は低く教育もなされないが、テクノロジーに関する知識が遺伝子の中にあらかじめ組み込まれており、誕生した個体の中の一部が自動的に技術者(メク)として覚醒し、所属する部族のために働く。また、「赤い車はスピードが出る」といった思い込みが現実に反映される能力を持っているため、彼らの運用する兵器はガラクタのような見た目に反して高い威力を持つ[4]。複数部族を統率する強大なボスが誕生すると、その勢いを持って大規模な集団を形成し、宇宙船でほかの惑星を強襲しながらさらに勢力を拡大させていく。これらの大規模な襲撃行動は帝国も警戒している。 その実体は菌類であり、たとえ彼らが死んでもその死体から種というべき胞子が撒き散らされ、再びオルクが「生えてくる」[4]。このため一度惑星に彼らが降り立つと、たとえ殲滅しても時間が経てばまた復活してしまうため、事実上その惑星からオルクを根絶することは不可能ともいわれている[4]。 ゲームでの性能は接近戦重視であり、防御力は低い。だがそれを補って余りある大量のユニットを投入することができる。低い射撃能力も、得意な白兵もとにかく数で解決してしまう傾向が強い。

ネクロン[編集]

ネクロンは、エルダーよりも前の時代に銀河全体を支配していた種族である[4]。もともとはひ弱な存在だったが、ク・タンという高次生命体に騙され彼らの手先となるように機械化され、個別の感情を持たない[4]。 ゲームではガウスウェポン(磁気兵器)と呼ばれる武器を使用し、また倒されても再生する能力を有する。代わりにスペースマリーン並みに高いコストと、一定数が倒されると自動的に敗北するルールがネックとなる。

タウエンパイア[編集]

タウエンパイアは、高度なテクノロジーによって成長を遂げつつある新興勢力であり、大善大同の理想の元、あらゆる異民族をその勢力下に置き大帝国を築いている[4]。一方で、タウエンパイアの教えが通じない相手には容赦しない[4]。 人間よりも貧弱な種族だが、強力な射撃武器とバトルスーツによる射撃力はどの勢力より優れている[4]。また、同盟関係にある異種族のユニットで弱点をある程度は補える。

混沌の神々[編集]

混沌の神々は、ファンタジーバトル、40,000の両方に共通して存在する。 このうち、ティーンチとナーグルは「希望」と「絶望」という関係から敵対関係に有り、コーンとスラーネッシュは「怒り」と「喜び」という関係から敵対関係にある。

ティーンチ(Tzeentch)(喜)
歪みを作りし者。象徴(嘘、希望、野望、策略、魔法、傀儡)。
コーン(Khorne)(怒)
血と狂気の神。象徴(憎悪、怒り、血液、暴力、戦争、殺戮)。
ナーグル(Nurgle)(哀)
腐敗と病の主。象徴(絶望、停滞、破壊、疾病)。
スラーネッシュ(Slaanesh)(楽)
美と快楽の神。象徴(退廃、超過、痛み、喜び、自慰、性行為)。

「WarHammer40,000」追加ルール[編集]

  • エキスパンション・アポカリプス
3000ポイント以上の大規模バトルをウォーハンマー40,000 で楽しむための追加ルー[4]ル。
  • エキスパンション・プラネットストライク
惑星上の拠点を攻撃する側と防衛する側で別れて戦う、未来版の攻城戦闘を扱う追加ルール。
  • エキスパンション・スピアヘッド
大規模な戦闘車両同士の戦いをフォローするための追加ルール。

裁判(40k)[編集]

スペースマリーンが使用する兵器の一部が、映画『エイリアン2』で出てきた海兵隊使用兵器とデザインが類似している、との指摘から起こった裁判。また、エイリアン自体と40kのティラニッドも類似しているとの指摘もあった。この裁判ではGW側がエイリアンより古い資料があるとして裁判所に提出し、裁判に勝訴している。

また、タウエンパイアの兵器が日本のアニメ『超時空要塞マクロス』に類似しているという指摘があったが、『ロボテック』と『バトルテック』の間で起った版権問題の訴訟戦が立て込んでいたために、竜の子プロダクションやハーモニーゴールド社、FASA社は裁判を見送り提訴しなかった。

参考:GW USA、WargamesTerrain、GW J

版の変遷[編集]

ウォーハンマー:ファンタジーバトル[編集]

第1版
Boxセットとして1983年に発売された。
ブライアン・アンセルとリチャード・ハリウェル、リック・プリーストリーの3人のデザイナーにより作成された。白黒の箱に本が3冊ほど封入されていた。1冊目はテーブルバトルルールブックでルールと共に模擬戦が紹介されていた。2冊目はウィザードルールブックで、レベル4までの紹介とさらに高レベル魔法が紹介されていた。3冊目はキャラクターの紹介とロールプレイングによる経験値取得と成長ルールが記されていただけでなく、キャンペーンシナリオも用意されていた。
誤字脱字、矛盾するルールと偏ったバランスとひどい体裁にもかかわらず、斬新で単純な戦闘ルールと駆け引きによる心理戦を体験できるゲームとして人気を馳せた。他のミニチュアゲームと比較して、魔法などを駆使するエンターテイメント性があるゲームと評価された。
第2版
1版と同じくBoxセットとして 1984年に第2版を発売した。
1版とは異なり、それまでファンタジー作品の題材として代表的なものであった『D&D』やトールキン作品の世界観を排除する形で、ウォーハンマー独自の世界観を作り上げた。
奇術、魔術、精霊と言った新要素を追加し、戦闘において魔除けによってそれらを回避するルールを追加した。
アーミー編制にポイント制が用いられ、役に立つアーミー編制リストなどが附属されていた。
また、リアルな軍隊編成をプレイできるように追加オプションが発売された。
キャンペーンシナリオ集として「Bloodbath at Orcs' Drift」(1985年)と「Tragedy of McDeath」(1986年)が発売された。
第3版
前2作とは異なり、ハードカバーブックとして1987年に発売した。
発売されたゲームの中で最もルールが複雑でより深いエディションとなっている。さまざまな種族の新しい特殊部隊や、ウォーマシーンのためのルールが掲載され、英雄やウィザードをより表現させるためのルールが追加された。そのため2版までのヒーローリストの使用が非推薦プレイとなり、1991年に「Warhammer Armies」と言う新ヒーローリスト集が発売された。また、ヒーローと種族を別に設定できるのも第3版までであった。
第4版
第4版は再びBoxセットとして1992年に発売された。ルールは3版とは全く異なるエディションである。
3版までのミニチュアは非常にリアルな造形であったが、第4版以降から発売されたミニチュアは子供受けするようなコミカルな造形となった。
世界観もミニチュアに合わせるように、明るくコミカルでヒロイックファンタジーを彷彿とさせる世界観になる。
そのため、倫理的に問題があるモンスターや退廃的でうらぶれた雰囲気や泥臭い設定などが排除されることになった。
第4版と第5版は後に「Herohammer」と揶揄されるほどキャラクターが強いゲームバランスであった。
この版よりそれぞれの種族にそれぞれのアーミーブックが存在する形となった。
各アーミーはポイントの制限を受け、モンスターやウォーマシーンなどすべてがその制限に従った。
魔法ルールは選択した魔法がランダムで働くようになり、選ばれたスペルカードが発動する形となっていた。
また魔法もアーケンマジック(秘儀魔法)とケイオスマジック(混沌魔法)を使い強化できた。
第4版Boxセット
Boxセットにはプラスチック製で一体成型仕様のミニチュアが付属され、箱から取り出してすぐにプレイできる形になっていた。
ハイエルフとゴブリンのミニチュアが含まれている。
ウォーマシンやチャリオットなどは衝立コマを使って暫定的に表現されている。
ジェネラルとコマンドグループは含まれていない。
第5版(日本語版初展開)
第5版は1996年にハードカバーブックとして、5版改訂版はBoxセットとしてその年の12月に発売されている。
第5版はベストファンタジー賞やサイエンスフィクション1996のミニチュアルールのオリジナル賞を受賞した。
4版5版はルール的には類似しており、第4版のアーミーブックを引き続き使用することができる。
魔法体系も基本システムは同じとしながらも刷新され、バトルマジック(戦闘魔術)と各種族毎の魔法に分かれることになった。
第5版Boxセット
ブレトニアとリザードマンのミニチュアが入ったスタートBoxセット。
上記のアーミーは第5版リリースと共にサポートされたため、普及宣伝させる意味でBoxセット入りが決定した。
第5版までのBoxセットはルール上必須なジャネラルやルール上有利なコマンドグループが含まれていない。
そのため本格的に遊ぶには、それらのメタルフィギュアを購入しなければならなかった。
特にリザードマンはジェネラルにスランという高価なメタルフィギアが必要であった。
第6版
第6版はペーパーバック仕様として2001年に発売され、Boxセットも同時に発売された。
4版5版が類似していたのと同様、6版7版は類似点が多く5版とは異なっていた。
5版までのヒーローは強大な力を持っていたが、6版からはそうでもなくなりヒーローによって勝利出来なくなった。
各アーミーブックにヒーローや魔法体系がまとめられ非常に良く纏まったルールとなった。
ミニチュアに関しては、4版では子供向きのコミカルな造形となっていたが、6版でゴシックホラー的造形へとデザインが先祖帰りした形になった。しかし、3版までの造形よりスマートになっていた。
世界観も4版・5版とうって変わり、3版のころの退廃的な世界観に近づくことになり、よりゴシックかつパンクな雰囲気を漂わせることになった。
第6版Boxセット
エンパイアとオーク&ゴブリンのミニチュアが入ったスタートBOXセット。
ウォーハンマー世界の主役とも言えるエンパイアと、ウォーハンマーで一番数が多いとされるオーク&ゴブリンが含まれている。
そのため世界観的にもバランスの取れたBoxセットである。
2008年に7版が出た後でも付属するミニチュアの内容に評価が高く、ミニチュアを主な目的として購入する人も多い。
第6版サプリメント
  • アルビオン 霧に隠されし幻の島の覇権をめぐり各勢力が争うイベントサプリ
  • ラストリア 旧き者の第2の巨大遺跡群の残る大地ラストリア。その覇権をめぐりリザードマンとの攻防を楽しむイベントサプリ
  • ストーム・オブ・ケイオス いよいよアーケイオンが渾沌の四神の加護を受け、純粋なるケイオス軍及び四神軍を引き連れてオールドワールドに大侵攻してくるイベントサプリ
第7版
第7版は2006年9月9日にハードカバーのルールブックとして発売され、6版と同じくBoxセットも発売された。(日本語版はBOXセットのみ)
ルール自体は6版のマイナーチェンジ版である。そのため、6版仕様の各種族アーミーブックを引き続き使用することができる。
世界観も6版と同様の世界観である。
第7版Boxセット
7版のBoxセットはドワーフとゴブリンの戦う「どくろ峠の戦い」である。
ドワーフとゴブリンのミニチュアが入っている。6版と違い一体成型のミニチュアが増えたのが特徴。
これはミニチュアの精巧さにとってはマイナスであるが、ランナー1枚あたりのミニチュア数の増加に貢献している。
第8版
第8版は2010年7月10日にハードカバールールブックが発売され、2010年9月4日にBoxセットも発売された。(日本語版はBOXセットのみ)
第4版以来の大規模なルール変更が行われたことにより、ユニットの死亡場面が増えたため、必要ミニチュア数が大きく増えることになった。
各種族アーミーブックは6版〜7版仕様を引き続き使用することができる。
第8版Boxセット
8版のBoxセットはハイエルフとスケイブンの戦う「流血島の合戦」。精緻なパーツ分割や躍動感のあるミニチュアが特徴的である。
なお、以前の版と違いBoxセットのみではゲームに必要なデータが足らず、別途種族アーミブックを入手する必要がある。
(日本語版ならPDFにて無料ダウンロードが可能)

ウォーハンマー 40,000[編集]

Warhammer 40,000 Rogue Trader(初版)
ウォーハンマー40K:ローグトレーダーは1987年に発売された。
ファンタジーバトルのデザイナーと同じく、ブライアン・アンセルとリチャード・ハリウェル、リック・プリーストリーの3名により作成された。初の小規模バトルゲームのためにルールが混乱した状態で、ダイスの数で圧倒するゲームとなってしまう。GWの雑誌ホワイトドワーフにより追加アーミーが次々に発表しルールを修正サポートしていった。
第2版
1993年に発売された。このエディションからはアンディチェンバース(作家、ゲームデザイナー)の元に開発が進められた。大規模戦闘を可能にするルールやミサイルやスペースマリーン及びオルクの兵器を追加した。アートワークや背景史など資料がBoxセットに含まれた。Boxセットはスペースマリーン対オルク。
第3版
1998年に発売された。第2版で拡大した戦場の規模を合理化して大規模戦闘をスムースにするためのルール改正がされ、ディーモンハンター、タウ・エンパイア、ディーモンの3種のアーミーが追加され、それぞれのアーミー資料、新アーミーのアートワーク、アーミーリストがBoxセットに含まれた。タウ・エンパイアの反響は良く、ウォーハンマーの人気が上がった。Boxセットはスペースマリーン対ダークエルダー。
第4版(日本語版初展開)
2004年に発売された。Boxセットにはスペースマリーンとティラニッドが戦うシナリオ Macragge が附属された。
追加しつづけて機能しなくなった第3版のルールを見直し円滑にゲームが出来るように改良した。また、改めて銀河史やアーミーの背景など整理した形となり、新しいアートワークをふんだんに盛り込んだBoxセットとなった。また、オールドワールドの40,000年後と言う設定が改められ別世界(パラレルワールド)と位置付けがされた。
第5版
2008年7月12日に発売された。Boxセットにはスペースマリーンとオルクが激突する 「ブラックリーチ強襲(Assault On Black Reach)」 が附属。
第6版
2012年6月30日にハードカバールールブックが発売された。基本ルール以外の補足ページが追加されたハードカバールールブックの発売は日本語版としては初めてである。


関連作品[編集]

『ウォーハンマー:ファンタジーバトル』および『ウォーハンマー40,000』のスピンオフ作品は、その多くが英語版で未翻訳ではあるが、海外からの輸入販売はされている。

テーブルトークRPG
「ウォーハンマーFB」と同じオールドワールドを舞台としたテーブルトークRPG
日本語版は、初版は社会思想社、2版はホビージャパンが発売していた。2012年現在、3版もリリースされているが未訳である。
異端審問官となり、ケイオスの芽を摘むために活動するテーブルトークRPG。未訳。
新規の星を発見し冒険する自由開拓者(ローグトレーダー)となり宇宙を旅するテーブルトークRPG。未訳。
各スペースマリーン戦団から選抜されたキルチームの一員となり、異端審問庁の異種族狩り部門と連携して敵対種族を滅殺するテーブルトークRPG。未訳。
インペリアルガードの兵士や特殊能力者になり、絶望的な「特殊」任務を全うするテーブルトークRPG。未訳。
ミニチュアゲーム
「ウォーハンマーFB」の世界観による超大規模戦闘を楽しむためのバトルゲーム。そのために全てのミニチュアのスケール(縮尺)が非常に小さくなっている。未訳。
「ウォーハンマーFB」世界のキャラを使ってアメリカンフットボールをするボードゲーム[7]。20年にわたってルールが改定されてきた経緯を持つ[8]。未訳。
「ウォーハンマーFB」世界の局地戦闘モノ。渾沌の領域より飛来した渾沌の結晶体「ワープストーン」をめぐって争う小規模バトルゲーム。未訳。
「ウォーハンマーFB」の世界観による海戦をテーマとするミニチュアゲーム。未訳。
「ウォーハンマー40K」世界の局地戦闘モノ。ハイブシティ(超密集都市)のギャングとして敵対勢力と争う小規模バトルゲーム。未訳。
「ウォーハンマー40K」の世界観による超大規模戦闘を楽しむためのバトルゲーム。そのために全てのミニチュアのスケールが非常に小さくなっている。未訳。
「ウォーハンマー40K」での空中戦をテーマとしたバトルゲーム。ミニチュアスケールはEpicと共通。発売元はゲームズワークショップの子会社であるForgeWorld。未訳。
「ウォーハンマー40K」とおなじ41千年紀を舞台にした宇宙艦隊戦争をテーマとするミニチュアゲーム。未訳。
トレーディングカードゲーム
「ウォーハンマーFB」と同じ世界観を使用したトレーディングカードゲーム(TCG)。未訳。
「ウォーハンマー40K」と同じ世界観を使用したトレーディングカードゲーム(TCG)。未訳。
PCゲーム&コンシュマーゲーム
『Blood Bowl』の最初のゲーム化作品。
『Blood Bowl』の最初のゲーム化作品。ルールは『Blood Bowl』の最終版に基づいている[8]
上記作品の続編[8]
ジャンルはMMORPG。ゲーム世界は「ウォーハンマーFB」4版と「ウォーハンマーRPG」1版の設定をかけあわせた世界となっている。次世代のゲームシステム「Realm vs. Realm」によって、PvPの戦闘とPvEのクエストが同一のマップ上で統合され、大規模な戦争の一端を荷うことになる。6つの軍のいずれかに属し、オーダー軍団(ドワーフ、ハイエルフ、エンパイア)またはデストラクション軍団(グリーンスキン、ダークエルフ、ケイオス)のどちらかに分かれて戦う。
2008年現在、英語版のみ正式稼働している。サーバー米国のみではあるが日本から参戦している人は多く、発売元のEAによれば千人規模の日本人クランも存在しているとのこと[9]
ジャンルはRTSWindows用ソフト)。PGゲームに移植されたウォーハンマーは幾つもあったが、ゲームシステムをSLGからRTSに変更したこの作品は、非常にリアルに「ウォーハンマー40K」世界を描いているとの評価を受けて続編となる拡張パック3本が発売された。日本語版は「Gold Pack」として拡張版を含んで発売された[1]
ジャンルはRTS(Windows用ソフト)。上記の続編。前作より資源生産や施設建設を大幅に省略し、より戦闘に集中できるようになった。日本語版は未発売。
  • Warhammer 40,000: Squad Command
PSP用・DS用ソフトとして発売。部隊単位ではなく個人あるいはビークル単体を1ユニットとして操作するターン制SLG。未訳。
ジャンルはRTS(Windows用・Xbox 360用ソフト)。中世の戦場ものと同様に軍団で動くRTSとして開発され発売された。先の「Dawn of War」とは開発会社が異なる。未訳。
  • Warhammer WarCry: Battle for Atluma
トレーディングカードゲーム「WarCry」をコンシューマーゲーム化したPSP用ソフト。未訳。
ジャンルはTPS(Windows・Xbox 360プレイステーション3用ソフト)。ウルトラマリーンズの中隊長を主人公とした作品。日本ではサイバーフロントより発売された。
  • Warhammer: Chaosbane
アクションRPG。アサヴァール・クルによる旧大陸制圧を題材としており、プレイヤーは新皇帝・マグナス敬虔公のために帝国再建を担う者として位置づけられている[10]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 虎武須 (2006年2月22日). “ストラテジー -「Warhammer 40,000: Dawn of War Gold Pack 日本語版」- レビュー”. 4Gamer.net. 2019年11月1日閲覧。
  2. ^ a b c 集めて塗って遊ぶ オトナの趣味「ミニチュアゲーム」に流行の兆し”. ASCII (2018年10月10日). 2019年11月16日閲覧。
  3. ^ a b c d 電撃オンライン (2018年8月19日). “密かに流行している『ウォーハンマー』の多面的な魅力に迫る! ルールや特徴を初心者に向けて紹介”. 電撃オンライン. 2019年11月22日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt bu bv bw bx 『ウォーハンマー 40,000』勢力紹介! 部隊の情報やゲームを遊ぶために必要なアイテムをチェック”. 電撃オンライン (2019年8月10日). 2019年11月22日閲覧。
  5. ^ [要文献特定詳細情報]
  6. ^ a b 人気ミニチュアゲーム『ウォーハンマー 40,000』を紹介。戦争のみが残った遠未来がテーマ”. 電撃オンライン (2019年8月3日). 2019年11月22日閲覧。
  7. ^ フランスのCyanide,Warhammer版スポーツゲーム「Blood Bowl」発表”. www.4gamer.net. Aetas (2007年12月20日). 2019年11月22日閲覧。
  8. ^ a b c Nomura, Hikaru (2015年10月2日). “『Blood Bowl 2』レビュー ファンタジー世界のナンバーワンスポーツ”. AUTOMATON. 2019年11月22日閲覧。
  9. ^ EA のニュースレターに現状の様子などが記されています。
  10. ^ 「ウォーハンマー」の世界で展開するハクスラ型アクションRPG「Warhammer: Chaosbane」がリリース”. Aetas (2019年6月5日). 2019年11月16日閲覧。

外部リンク[編集]

  • ホームページ Games Workshop - ゲームズワークショップ公式ウェブサイト(各国語版共通)の日本語版
  • Forge World(英語) - 公式サードパーティー「フォージワールド」公式ウェブサイト。「ウォーハンマーFB」および「ウォーハンマー40K」のレジン製追加ユニットや、「Battle Fleet GOTHIC」などのスペシャリストゲームとそのミニチュアおよび情景モデルを提供する。
  • MMORPG Warhammer® Online - EAのPCゲーム用MMORPGの公式日本語ウェブサイト(ゲーム本体は英語版のみ)。※リンク先失効