インプリンタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

インプリンタとは、クレジットカードキャッシュカード等の表面に浮き出たエンボス文字を、処理伝票に転記する際に使用する器具である。口座番号や会員番号及び氏名、有効期限等を転写するために使用される。

概要[編集]

カード及び処理伝票を差し込むためのポケットと、インクの付いたローラーで構成されており、使用される伝票は3枚程度のカーボン紙である。2枚目及び3枚目の伝票はローラーとエンボスとの間の圧力で印字される。その内1枚をクレジットカード会社に郵送し、その情報を基にカード顧客から代金を徴収する。

近年クレジットカード処理端末(CAT)を使用する事が増えてきたため、日本国内での出番はめっきり減ってしまった。ただし、一部加盟店の中にはCATが導入されていない場合もあり、そういった店舗ではまだまだ現役であり、世界発展途上国では現役である。また、外回りの営業マンがインプリンタを携帯し、CATのない場所で、クレジットカード決済を行う例も見られる。CATを採用している店舗でも、停電や端末の故障に備えて、最低1台はインプリンタ器を備えている場合がある。

エンボスレスカードの扱い[編集]

一部クレジットカード及びチェックカードでは、CAT利用を前提としてエンボス加工がなされていないもの(エンボスレスカード)も出現している(日本国内ではVIEW Suicaカードなど、交通系IC乗車券の機能があるカードやVISAデビットカードが代表的である)。前述のようにCATが設置されていない加盟店で、エンボスレスカードを使って決済する場合には、提携クレジット会社の信用照会窓口へ電話してもらい、承認番号を得てもらうことが大前提となる。この場合は、必然的に会員番号その他は手書きとなるため、サインを記入する前に誤記がないかを確認する必要がある。

その他での利用[編集]

古いキャッシュディスペンサー現金自動預け払い機の内部にも搭載されていたものがある。また、規模の大きな病院において、電子カルテ普及前には、プラスチック診察券の番号・患者氏名を、診療録へ転写する際に使用されていたことがある。