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アンダンテと変奏曲ヘ短調

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アンダンテと変奏曲ヘ短調 Hob.XVII-6 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン1793年に作曲した単一楽章のピアノ曲である。

題名

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この曲の題名について、自筆原稿には「ソナタ」と書かれており[1]:212、本来はソナタの第1楽章として作曲されたと推測されている[2]。一方ウィーンの筆者譜には「小さなディヴェルティメント」(Un piccolo divertimento)とされており、デ・プロイヤー夫人(Signora De Ployer)への献辞があった[1]:212[注釈 1]。1799年にアルタリアから出版された初版にはヨゼフィーネ・フォン・ブラウン男爵夫人への献辞が印刷された[1]:212-213

作曲の経緯に関する推測

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ヘ短調の主題が悲痛な響きを持つことから、この曲の作曲には、さまざまな憶測が行われている。もっとも有名な説は1793年に没したマリアンネ・フォン・ゲンツィンガー夫人の死を契機として書かれたというものである[3]

別な推測に、筆者譜にあるデ・プロイヤー夫人がモーツァルトの弟子のバルバラ・フォン・プロイヤー (Barbara Ployer) であると考えられることから[1]:212、1791年のモーツァルトの死を悼んで作曲されたというものがある[3]。しかしながらヴァルター・ゼンによると、ここでいうデ・プロイヤー夫人とはバルバラではなく、ウィーンの宮廷代理人ゴットフリート・イグナーツ・フォン・プロイヤーの夫人だったアントニア・フォン・プロイヤーを指す[4]:313

曲の構成

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ヘ短調(29小節)とヘ長調(20小節)の2つの主題からなる二重変奏曲。 ただし、ヘ短調・ヘ長調を独立した主題と見ず、49小節の主題部とみることもある。

2つの主題がロンド形式のように交互に変奏をくり返し、3度の変奏を終えた後にコーダに突入する。

脚注

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注釈

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  1. 大宮が「デ・プロイヤー嬢」としているのは誤り

出典

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  1. 1 2 3 4 大宮真琴『ハイドン 新板』音楽之友社、1981年。ISBN 4276220025
  2. Joseph Haydn: Variations f minor (Sonata) Hob. XVII:6, G. Henle Verlag
  3. 1 2 横田敬『ハイドン : アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6 op.83』ピティナ・ピアノ曲辞典
  4. Lorenz, Michael (2006). “New and old documents concerning mozart's pupils barbara ployer and josepha auernhammer”. Eighteenth Century Music 3 (2): 311-322. doi:10.1017/S1478570606000625.

外部リンク

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