アルテミス・ファウルシリーズ

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アルテミス・ファウルシリーズ(Artemis Fowl Series)は、アイルランドオーエン・コルファーによる児童文学小説のシリーズである。現代のアイルランドを舞台として天才少年アルテミス・ファウルと妖精たちの戦いを描くSFファンタジー

あらすじ[編集]

第1巻『アルテミス・ファウル 妖精の身代金』
アルテミス・ファウルは、伝説的な犯罪一家に育った天才少年。ベトナムホーチミン市にいた妖精の「ブック」を解読し、妖精の黄金を手に入れようと画策する。
第2巻『アルテミス・ファウル 北極の事件簿』
アルテミス・ファウルは行方不明になった父親を救うために妖精と手を組む。そのころ地下ではゴブリンによる大反乱が起きていた。
第3巻『アルテミス・ファウル 永遠の暗号』
アルテミス・ファウルが妖精の技術を駆使して作ったスーパーコンピューター「Cキューブ」が奪われてしまう。ファウルは妖精たちと協力し、「Cキューブ」を取り戻すべく尽力する。
第4巻『アルテミス・ファウル オパールの策略』
記憶を失くしたアルテミス・ファウルとバトラーはミュンヘンにある妖精の絵を探していた。その一方地下ではオパール・コボイがとんでもない復讐を試みていた。

主な登場人物[編集]

人間[編集]

アルテミス・ファウル2世(Artemis Fowl the Second)
主人公の天才少年。毎日パソコンの前で過ごしていたため青白く、吸血鬼のような色つやのない肌をしている。
バトラー(Domovoi Butler)
アルテミス・ファウルの従者。身長2mのユーラシア系の男。通称バトラー。40歳くらい。
ジュリエット(Juliet Butler)
バトラーの妹。三巻の時点で18歳。
アンジェリーン・ファウル(Angeline Fowl)
アルテミス・ファウル2世の実母。夫を亡くしたショックで心を病んでいる。

妖精[編集]

ホリー・ショート(Holly Short)
エルフ(小妖精)。LEPレコン初の女性隊員。
ジュリアス・ルート(Julius Root)
LEPレコンの司令官。赤ら顔で腹が出ている。健康に悪いキノコ煙草を吸う。
フォーリー(Foaly)
被害妄想狂のケンタウロス(半人半馬)。LEPレコンの天才技術者。理解されない天才という役を演じている。
カジョン
回復隊隊長、補佐官。
トラブル・ケルプ(Trouble Kelp)
回復隊の隊員。大尉。
マルチ・ディガムズ(Mulch Diggums)
窃盗魔のドワーフ

用語[編集]

ピープル
地底に住む妖精。人間を遥かに凌ぐ科学技術を持ち、地底に都市を作り人間から隠れながら生活している。治療術、催眠術、遮蔽術などの魔法を使えるが、魔法力を消費するため定期的に<儀式>を行って回復しなければならない。
地底警察(LEP)
妖精社会における警察組織。交通隊、偵察隊、回復隊などが所属する。
地底警察偵察隊(LEPレコン)
地底警察の精鋭部隊。原子力銃、飛行用の翼などの装備を持ち、地上の偵察を行う。レプラコーンという妖精の名前の起源。
マッド・ピープル
妖精の言葉で人間のこと。
妖精の書(フェアリー・ブック)
妖精の言葉で書かれた本。妖精にとっての聖書であり、妖精の歴史と暮らしの基準となる戒律がつづられている。

妖精種族[編集]

エルフ
ノーム
ゴブリン
ドワーフ
ケンタウロス
トロール
デーモン

作品リスト[編集]

大久保寛・訳 角川書店

日本語訳版未出版[編集]

映画化[編集]