アネモネ

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アネモネ
W anemone4031.jpg
アネモネ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: イチリンソウ属 Anemone
: アネモネ A. coronaria
学名
Anemone coronaria
和名
ボタンイチゲ(牡丹一華)
ハナイチゲ(花一華)
英名
Anemone

アネモネ(学名:Anemone coronaria)はキンポウゲ科イチリンソウ属多年草。和名はボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)。または、アネモネ属(Anemone)の総称を表すこともある。ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域が原産[1]

語源ギリシア語で「」を意味するΆνεμος (anemos)から。ギリシア神話中に、美少年アドニスが流したよりこの植物が産まれたとする伝説があり、稀にアドニスと呼ぶこともある。なお、adonisフクジュソウ属の学名である。

古くからとの関わりが深く、原生地から各地への伝播には、十字軍や巡礼者が関わっており、神話伝説にも多く登場する[1]

特徴[編集]

原生地の地中海地方では、比較的雨の多い冬に生育し、初夏に地上部が枯れると球根(塊根)となり、暑く乾燥する夏を越す。日本では、気温の下がる秋に芽を出し、春に咲き夏前に地上部を枯らし、塊根をつくって休眠する[1]

一般に先に花を開くが、その花は一重のものから八重咲きのもの、花色も桃色等。草丈も切花用の高性のものから矮性種まで、野生種のみではなく、現在では様々な園芸品種が栽培されている。

種は長い毛を有し、風によって運ばれる。このため「風」が由来となっている名前が各地で見られる。花弁はなく、萼片が同じ働きをしている。

イスラエルでは2013年からシクラメンから切り替わって国花になっている[2]

品種[編集]

アネモネ属温帯から亜寒帯にかけて約100種が分布し、クリスマスローズラナンキュラスクレマチスなどと同じキンポウゲ科である。アネモネ・ホルテンシス(Anemone hortensis)、アネモネ・パボニナ(A.pavonina)、これらの交雑によりできたとされるアネモネ・フルゲンス(A.×fulgens)があり、さらにフルゲンスが交雑した中から選抜されたのが、アネモネ・コロナリア(A.coronaria)である。現在、園芸的にアネモネといえば、この「コロナリア」を指すのが一般的である[1]

栽培[編集]

カラフルなアネモネの花
野に咲き乱れるアネモネ

実生または球根から栽培するが、球根から栽培する方が簡単である。球根は直径1センチあまりの不定形の固まりであるが、とがっているほうを下にして、9月末から11月はじめに植え付ける。株間は20cmくらい、鉢に植える場合は、6寸鉢に3球植えにする。覆土は2cmくらい。日当たりと水はけのよいところなら、比較的よく開花する。水はけと日当たりのよい場所に植えつけ、多肥を避け管理すれば、何年も植えっぱなしで花を咲かせ続ける[1]

花言葉[編集]

  • 「はかない夢」
  • 「薄れゆく希望」
  • 「はかない恋」
  • 「真実」
  • 「君を愛す」
  • 「恋の苦しみ」
  • 「嫉妬の為の無実の犠牲」
  • 「希望」
  • 「期待」

毒性[編集]

全草にプロトアネモニンを含む。茎を折ったときに出る汁に触れると皮膚炎・水泡を引き起こすことがあるので、園芸時には注意が必要である。

  • 毒成分 プロトアネモニン
  • 毒部位 全草、汁液
  • 毒症状 皮膚炎、水泡、化膿

脚注[編集]