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アテモヤ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アテモヤ
1. アテモヤの果実
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : モクレン類 magnoliids
: モクレン目 Magnoliales
: バンレイシ科 Annonaceae
亜科 : バンレイシ亜科 Annonoideae
: バンレイシ連 Annoneae
: バンレイシ属 Annona
: アテモヤ A. × atemoya
学名
Annona × atemoya Mabb. (1998)[1]
英名
atemoya

アテモヤ: atemoya、学名: Annona × atemoya)は、バンレイシ科バンレイシ属バンレイシ(蕃茘枝、釈迦頭)とチェリモヤを掛け合わせて作出された交雑品種、またはその果実のことである(図1)。果実を食用とし、世界各地で栽培されている。「アテモヤ」の名は、バンレイシのブラジル名である「アテ (ate)」と、チェリモヤ (cherimoya) の「モヤ (moya)」を組み合わせて付けられた[2]。食感や風味がパイナップルに似ていることから、台湾では、鳳梨釋迦(パイナップル + バンレイシ)と呼ばれる[要出典]。「森のアイスクリーム」とも呼ばれる[3][4][5]

特徴

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半落葉性英語版低木から小高木であり、高さ3–10メートル (m) になる[2]。低温期がある場所では落葉する[2]。葉は互生し、単葉、全縁[2]

花期は3–6ヶ月に及び、その間に2–3回の花のピークがある[2]。例えばオーストラリアでは、初夏と晩夏または初秋に多く花をつける[2]。花は3枚ずつ2輪の花弁をもち、外花弁が大きく厚い[2]

多数の雌しべに由来する多数の果実が合着した集合果であり、球形から卵形、表面は区画に分かれ、各区画は突出または平坦[2](下図2)。

2a. バンレイシ(左)とアテモヤ(右)の果実
2b. アテモヤの果実の断面
2c. 市場のアテモヤ果実

人間との関わり

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アテモヤは、バンレイシA. squamosa)とチェリモヤA. cherimola)を掛け合わせることによって、1908年に米国フロリダ州で作出された交雑品種である[2][3]。現在では米国、イスラエル南アフリカフィリピンオーストラリアで栽培されている[6]

バンレイシよりは低温耐性があるが、チェリモヤよりは低温に弱い[2]。果実生産に最適な花期の気温は22–28°Cである[2]。品種としては‘Mroochy Gold’、‘KJ Pinks’、‘Pink's Mammoth’、‘Gefner’、‘Africn Pride’などがある[2]。病虫害としては炭疽病(Colletrotrichia)、青枯病(Pseudomonas)、黒斑病(Phytophthora)、潰瘍病(Botryodiplodia)、果実腐敗(Gliocladium)、さび病(Phakopsora)、コバチBephrata, Bephratelloides)、カイガラムシハダニなどが知られている[2]

1990年代後期において、アテモヤの生産量が多い国はオーストラリア(3,000トン)、イスラエル(500トン)、アメリカ合衆国フロリダ州(200トン)、ハワイ州(50トン)であった[2]。日本でもわずかに栽培されており、2013年度の日本での生産量は、沖縄県で22.6トン鹿児島県で3.8トンであった[7]。沖縄での収穫期は11月中旬から4月末[4]。国頭郡恩納村は作付け面積、生産量ともに沖縄県内で1位[8]。アテモヤを戦略品目拠点産地に認定している[9]

完熟前に収穫し、室温で追熟した後に冷やして生食する[4]。果肉はクリーミーで糖度が高く(20–25度)、濃厚な甘みとほのかな酸味がある[5][3][10]。牛乳やヨーグルトと混ぜることもある[4][3]

脚注

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出典

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  1. Annona × atemoya”. Plants of the World Online. Kew Botanical Garden. 2022年8月16日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 Janick, J. & Paull, R. E., ed (2008). The Encyclopedia of Fruit & Nuts. CABI. pp. 54–62. ISBN 9780851996387
  3. 1 2 3 4 五明紀春 (2005). “チェリモヤ”. 食材健康大事典. 時事通信出版局. p. 184. ISBN 9784788705616
  4. 1 2 3 4 アテモヤ”. 恩納村. 2022年8月17日閲覧。
  5. 1 2 アテモヤ”. 南伊勢町 (2021年7月20日). 2022年8月17日閲覧。
  6. Annona squamosa”. Invasive Species Compendium. CABI. 2022年8月20日閲覧。
  7. アテモヤ”. 旬の食材百科. FoodsLink. 2022年8月17日閲覧。
  8. “アテモヤ産地 恩納村を認定 ブランド化期待”. 琉球新報. 2012年3月31日. p. 5.
  9. “アテモヤ産地 恩納村を認定”. 沖縄タイムス. 2012年3月30日. p. 9.
  10. マイナビ出版編集部 (2021). “アテモヤ”. 【マイナビ文庫】果物図鑑ミニ. Mynavi Publishing Corporation. p. 302

関連項目

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外部リンク

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