すみっこの空さん

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すみっこの空さん
ジャンル ファンタジー
漫画
作者 たなかのか
出版社 マッグガーデン
掲載誌 月刊コミックブレイド
レーベル ブレイドコミックス
発表期間 2011年1月号 - 2015年7月更新分
巻数 全8巻
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すみっこの空さん』(すみっこのそらさん)は、たなかのかによる日本漫画作品。『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン)にて、2011年1月号(2010年11月30日発売)より連載開始。『コミックブレイド』が休刊し、WEBコミック雑誌に移行した後も同誌で連載を継続し、2015年7月更新分にて完結した。

ストーリー[編集]

ご主人の絵本作家と一緒に田舎に引っ越してきたカメのプラトンは、そこで空さんという女の子に会いました。これは大きな世界のすみっこで、空さんとプラトンが哲学するお話です。

登場人物[編集]

倉手 空(くらて そら)
田舎に住む小学校1年生の女の子。金髪碧眼で母親は西洋人。父は海外で単身赴任の仕事をしており、母は日本国内にいるが各地を回っているため、両親とも家にはおらず、普段は祖父母と三人で暮らしている。自己紹介の際に「そ・ら・です・!!」と挨拶したためにプラトンは『ソクラテス』と勘違いし、以来『先生』と呼ばれるようになる。
プラトン
絵本作家が飼っているカメ。ギリシャリクガメという種類なので飼い主からはプラトンと名付けられた。カメなので人と会話は出来ないが、いつも哲学的なことを考えている。空を心の中で「先生」と呼んでいる。
夕ちゃん(ゆうちゃん)
空の従姉妹。高校生。学校の人間関係に悩んでおり、『オロシ』というアイドルグループのメンバーの名前が言えないと苛められるなど、友人関係をぎくしゃくとしたものと考えていた。しかし視聴しているラジオ番組『日記用天国』に同級生のハルちゃんが投稿しているのを知り、『同志』として打ち解けられるようになる。
寺杣進の『世界の果てのレストラン』という小説を愛読しており、小説の中の表記のように町から見える山の先に行けば違う自分になれるのではないかと夢想していた。しかし都会から戻ってきた神さまから『どこへ行ってもダメな自分はダメだ』と言われたことでショックを受け、それ以来神さまのことを嫌悪する。
ハルちゃんと親しくなった後は、ハルちゃんが絵の道を目指して真っすぐに目標を定めていることを知り、自分には何もないことに悩むようになる。放送部に入って朗読やラジオドラマのシナリオを書くなど、自分も「何か」を見つけようと躍起になる。
青磁(せいじ)
空の同級生の男の子。陶磁器を手掛けている父がいる。出会った当初は空に対して「自分の方が物知り」だとして億や兆などの大きい数字の話をするが、空からは知識を得た分だけ自分は変わるはずなのに、変化した分はどこにいくのだろうと疑問を唱えられる。その答えがわからないので引き分けだとし、空と親しくなる。
きせと
青磁の年の近い姉。青磁とは二段ベッドで一緒に寝ているが、天井に吊るされた『モービル』を見たがる青磁からは上の段で寝ていることを不満がられていた。
瑠璃
青磁の一番上の姉。新聞配達のアルバイトをしている。青磁やきせととは年が離れており、二人を連れて初詣に出かける他、青磁にハンバーグを作るなど保護者のように振る舞っている。
ありす
空の友達。色黒でツインテールにしている。女の子らしいものが苦手で、初登場時には女の子用の赤いランドセルを嫌がって空の持っている空色のランドセルを盗もうとした。自己紹介の際に「ありすトゥッス」と口にしたため、プラトンからは「アリストテレス」かと思われる。学年は空や青磁の三つ上(空たちが一年生の段階で四年生)。
上野先生(うわのせんせい)
空のクラスの先生。空たちが二年生になった際にも引き続き担任となる。その時期に一児の父となる。
神さま
田舎に引っ越してきた絵本作家。プラトンのご主人。大学卒業後はデザイナーとして仕事をしていたが、作ったシールは全然売れずに段ボールいっぱいに返品された。当時の営業部の人間からは絵本作家デビューの際にシールもろくに売れなかったことを皮肉られる。
都会で夢に破れて田舎に戻った際は、幼馴染であるシンちゃんの紹介で彼の家が経営する運送会社で仕事をしている。空とは引っ越した家が隣同士だったことから知り合う。空は飼っていた小鳥が死んだ際に「隣の家に預かられている」と大人たちから嘘をつかれたが、本当は死んだ鳥が天国に行くという話を知っていた。だから隣の家は天国で、そこに住む人間は『神さま』なのだと言う。それからは空たちから神さまと呼ばれるようになる。
ハルちゃん(谷口ハル)
夕のクラスメート。夕とは同じラジオ番組『いずみ修一の日記用天国』に投稿していたことで親しくなった。神さまの絵本に憧れて絵の勉強をしている。町の小さな画塾で絵を学んでおり、講師である安原にひそかな想いを抱いている。
香住まちえ(かすみまちえ)
夕のクラスの副担任。放送部の顧問。
シンちゃん
神さまの幼馴染。運送会社の社長をしている父がおり、田舎に引っ越してきた神さまに仕事を紹介する。ケンという名前の息子がいる。父が腰を悪くした後には家に引き取ることにしたが、夏場に父がしょっちゅうスイカを買ってくるなどした際は、冷蔵庫のスペースを巡って喧嘩する事態になった。
のぼる
空たちのクラスメート。木登りができないために『のぼる』の反対語である『おりる』と馬鹿にされていたが、ありすからそれをかばわれたため、ありすに片思いをした。ありすへの恋心を叶えるため、木の上に逃げたありすを追って木登りができるようになる。
あおこさん
川に出るという妖怪。『黒っぽくて髪の毛がもさもさ』した少女の姿をしている。八歳より下の子供にしか姿が見えないとされ、空を川に遊びに誘いに来た際は、隣にいたありすには姿が見えなかった。

単行本[編集]

外部リンク[編集]