コンテンツにスキップ

「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
内容追加 誤字修正
タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集
伝道手法について
11行目: 11行目:
==聖書論==
==聖書論==
新天地では、旧約時代は種が蒔かれると預言された時代(エレミヤ31章31節)、イエス初臨時代はその預言どおりイエスの畑であるキリスト教会に福音の種を蒔く時代(マタイ13章)であると主張する。そしてイエス再臨時代はイエス様の福音(みことばである種)が伝わったキリスト教世界へ啓示のみことばを鎌としてイエス様の種であるみことばを持つ人々を集め、天国の倉であるシオン山に集めること。そして、天で成されたように地でも成されるというみことばが成就され、千年の間、万国を癒す働きがあるという。<ref>イ・マンヒ(2007)。p.48</ref> 一方、このシオン山がヨハネの黙示録21章にある‘新しい天と新しい地’すなわち新天地であり、この場所に霊界の天国である聖なる都、新しいエルサレムが天から下って来ることで、死や悲しみや苦しみのない天国がこの地上に成就することにより、神の創造の目的が成就するのだと新天地は主張している。また、ヨハネ福音書14章でイエスが約束した‘もうひとりの助け主’すなわち真理の御霊がマタイの24章忠実な思慮深いしもべであり、彼こそ神に選ばれたイエスの代弁者(別の言葉で助け主(韓国語聖書:保恵師(보혜사))と表現する)としてイエスが天の聖霊を遣わし啓示の御言葉を唯一知らせる者であり、神とイエスから審判する権威も万国を治める権威も受けるようになるという。そしてイエスの代弁者である忠実な思慮深いしもべを通して与えられる食物(みことば)、によってのみ予言で封じられていた聖書全ての奥義を知ることができ、彼に行くことによって霊界から下って来る霊界の天国も迎えることができると主張する。<ref>イ・マンヒ(2007)。p.52</ref>
新天地では、旧約時代は種が蒔かれると預言された時代(エレミヤ31章31節)、イエス初臨時代はその預言どおりイエスの畑であるキリスト教会に福音の種を蒔く時代(マタイ13章)であると主張する。そしてイエス再臨時代はイエス様の福音(みことばである種)が伝わったキリスト教世界へ啓示のみことばを鎌としてイエス様の種であるみことばを持つ人々を集め、天国の倉であるシオン山に集めること。そして、天で成されたように地でも成されるというみことばが成就され、千年の間、万国を癒す働きがあるという。<ref>イ・マンヒ(2007)。p.48</ref> 一方、このシオン山がヨハネの黙示録21章にある‘新しい天と新しい地’すなわち新天地であり、この場所に霊界の天国である聖なる都、新しいエルサレムが天から下って来ることで、死や悲しみや苦しみのない天国がこの地上に成就することにより、神の創造の目的が成就するのだと新天地は主張している。また、ヨハネ福音書14章でイエスが約束した‘もうひとりの助け主’すなわち真理の御霊がマタイの24章忠実な思慮深いしもべであり、彼こそ神に選ばれたイエスの代弁者(別の言葉で助け主(韓国語聖書:保恵師(보혜사))と表現する)としてイエスが天の聖霊を遣わし啓示の御言葉を唯一知らせる者であり、神とイエスから審判する権威も万国を治める権威も受けるようになるという。そしてイエスの代弁者である忠実な思慮深いしもべを通して与えられる食物(みことば)、によってのみ予言で封じられていた聖書全ての奥義を知ることができ、彼に行くことによって霊界から下って来る霊界の天国も迎えることができると主張する。<ref>イ・マンヒ(2007)。p.52</ref>

== 問題 ==
伝道手法に問題があるとして警戒する声が挙がっている。信徒を一般教会に送り込み、牧師を追い出して教会を乗っ取る(山移し)という<ref>{{Cite web |
author=内田周作 |
date=2014-06-26 |
url=http://www.christiantoday.co.jp/articles/13574/20140626/korean-heresies-seminar.htm |
title=東京都内で韓国異端セミナー 救援派・統一協会・新天地について解説 |
publisher=[[クリスチャントゥデイ]] |
accessdate=2016-02-14}}</ref>。韓国のキリスト教界では「既成教会乗っ取り教団」と言われており、数年前から日本の九州地方や首都圏でも、教団の活動が活発化しているという<ref>{{Cite web |
author=鈴木エイト |
date=2014-09-16 |
url=http://dailycult.blogspot.jp/2014/09/blog-post_16.html |
title=韓国発、既成教会乗っ取り(?)教団“新天地”=関連“平和団体”の代表者として来日した教祖にインタビュー |
publisher=やや日刊カルト新聞 |
accessdate=2016-02-14}}</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2016年2月14日 (日) 04:25時点における版

新天地イエス教証拠幕屋聖殿(新天地、シンチョンジ)は、1984年3月14日に創設されたキリスト教団体である。

総会本部は、京畿道 果川市(キョンギドクァチョンシ)に所在する。“新天地”という名称は、ヨハネの黙示録21章1節の“新しい天と新しい地”からとったもので、“イエス教”は“新天地教会の教主はイエス”という意味が含まれ、“証拠幕屋聖殿”はヨハネの黙示録15章5節の“あかしの幕屋の聖所”からとったものだという。[1]

教勢

新天地イエス教証しの幕屋聖殿の信徒数は正確に知られていないが現在15万人を越え勢いをますキリスト教団であると世界から注目されている。[2]各地域を‘教区’と同じ概念である‘支派’に分け、支派も十二使徒の名前からとり、全部で12部族という概念で(ヨハネ、ペテロ、釜山ヤコブ、アンデレ、タダイ、ピリポ、シモン、バルトロマイ、マタイ、マッテヤ、ソウルヤコブ、トマス)がある。地域別には首都圏に5ヶ所、嶺南(ヨンナム)/済州(ジェジュ)に3ヶ所、湖南(ホナム)に2ヶ所、江原道(カンウォンド)と忠清道(チュンチョンド)にそれぞれひとつずつ支派が存在し海外にも支教会がある。

教理

新天地イエス教証しの幕屋聖殿の教理は、ヨハネの黙示録を中心に成り立っている。彼らはヨハネの黙示録に記録された預言が20世紀の韓国で成就され、その実体の人物が存在していると主張し、これを実状と言っている。すなわち新天地は、去る1960年代に果川(クァチョン)を中心に大きく復興した柳存烈幕屋聖殿がヨハネの黙示録の事件が起こった現場であり、彼らが背教と滅亡の事件とその後の救いの事件について証しする場所であると主張している。[3] 新天地は、第二テサロニケ2章を引用し、このような背教と滅亡の事件が起こった後に、救いがあるのだと伝えている。よって、新約聖書の予言は必ず成し遂げられる時があり、成し遂げられたあかつきには、その内容を証しする聖殿があることを聖書には記録され、その唯一証しをする場所にいってこそ救いを得るのだ主張する。これにより新天地は、ヨハネの黙示録4章の霊界の組織のように四つの部署の長(四つの生き物)、七人の教育長(七つの御霊)、二十四人の部長(二十四人の長老)で御座が構成され、毎月実を結び12支派ごとに1万2千という実によって14万4千人という祭司(牧者)の群れが完成された時、殉教者たちの霊魂と聖徒たち(神様の印が押されたもの)の肉体がひとつになり、天で行われる如く地でもなるようにというみことばが成就し、イエスの予言である永遠のいのちがあるようになる。また、その後災難を抜け出た人々が世界方々から白い衣を着た群衆として集まって来るようになり、世界は神さまのみことばによって癒される千年王国時代が到来、千年後には白い御座審判が行われ、完全なる神様の神の創造の目的がヨハネの黙示録21章で成就されると主張する。[4]

聖書論

新天地では、旧約時代は種が蒔かれると預言された時代(エレミヤ31章31節)、イエス初臨時代はその預言どおりイエスの畑であるキリスト教会に福音の種を蒔く時代(マタイ13章)であると主張する。そしてイエス再臨時代はイエス様の福音(みことばである種)が伝わったキリスト教世界へ啓示のみことばを鎌としてイエス様の種であるみことばを持つ人々を集め、天国の倉であるシオン山に集めること。そして、天で成されたように地でも成されるというみことばが成就され、千年の間、万国を癒す働きがあるという。[5] 一方、このシオン山がヨハネの黙示録21章にある‘新しい天と新しい地’すなわち新天地であり、この場所に霊界の天国である聖なる都、新しいエルサレムが天から下って来ることで、死や悲しみや苦しみのない天国がこの地上に成就することにより、神の創造の目的が成就するのだと新天地は主張している。また、ヨハネ福音書14章でイエスが約束した‘もうひとりの助け主’すなわち真理の御霊がマタイの24章忠実な思慮深いしもべであり、彼こそ神に選ばれたイエスの代弁者(別の言葉で助け主(韓国語聖書:保恵師(보혜사))と表現する)としてイエスが天の聖霊を遣わし啓示の御言葉を唯一知らせる者であり、神とイエスから審判する権威も万国を治める権威も受けるようになるという。そしてイエスの代弁者である忠実な思慮深いしもべを通して与えられる食物(みことば)、によってのみ予言で封じられていた聖書全ての奥義を知ることができ、彼に行くことによって霊界から下って来る霊界の天国も迎えることができると主張する。[6]

問題

伝道手法に問題があるとして警戒する声が挙がっている。信徒を一般教会に送り込み、牧師を追い出して教会を乗っ取る(山移し)という[7]。韓国のキリスト教界では「既成教会乗っ取り教団」と言われており、数年前から日本の九州地方や首都圏でも、教団の活動が活発化しているという[8]

脚注

  1. ^ 이제현記者、“<インタビュー>新天地イエス教証拠幕屋聖殿 イ・マンヒ総会長”、《ブレイクニュース》、2010年1月4日作成。2011年4月25日確認。
  2. ^ 韓国言論の世代交代◆ブレイクニュース◆
  3. ^ イ・マンヒ(1993)、p.14~15“新約聖書の預言が成就した場所は、1966-1993年現在、大韓民国 京畿道 果川 所在の清渓山のふもと、七つの星と主張する七人の牧者が神と契約した聖殿であった。・・・そしてこの場所に侵入したチョンジギ教育院の七つの教会の七人の党会長とそれに属する十人の長老は、マタイ24章と黙示録13章の獣のような偽キリストと偽預言者たちだったのであり、この七つの教団は全世界のサタンの所属教会を代表した教団である。”
  4. ^ イ・マンヒ(2007)。p.530
  5. ^ イ・マンヒ(2007)。p.48
  6. ^ イ・マンヒ(2007)。p.52
  7. ^ 内田周作 (2014年6月26日). “東京都内で韓国異端セミナー 救援派・統一協会・新天地について解説”. クリスチャントゥデイ. 2016年2月14日閲覧。
  8. ^ 鈴木エイト (2014年9月16日). “韓国発、既成教会乗っ取り(?)教団“新天地”=関連“平和団体”の代表者として来日した教祖にインタビュー”. やや日刊カルト新聞. 2016年2月14日閲覧。

関連項目

外部リンク