雨降りお月さん
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雨降りお月さん(あめふりおつきさん)は、野口雨情作詞、中山晋平作曲の日本の童謡。
概要
[編集]1925年(大正14年)の『コドモノクニ』正月臨時増刊号で楽譜付きで発表された[1]。野口雨情は初め題名を『雨降りお月』としていたが、中山晋平のすすめで『雨降りお月さん』とした。
この曲は好評であったため、同年の『コドモノクニ』3月号では『雲の蔭』という続編が発表された[1]。 両者はもともとは別の曲であり、中山晋平の付けたメロディも若干異なっている[1]。
昭和に入ってレコードが普及し、この曲のレコード化されることになった際、『雨降りお月さん』だけでは短いので、中山晋平の提案により、『雲の蔭』と合わせてひとつの曲とすることとなった。このとき、野口雨情の最初の案を容れて、『雨降りお月さん』と『雲の蔭』とを合わせた曲の題名は、『雨降りお月』とされた。
1929年(昭和4年)に「雨降りお月」の曲名で佐藤千夜子が吹き込んだ。
戦後から1960年までにレコード売上は15万枚に達し、ロングヒットを続けている[2]。
2007年(平成19年)には、文化庁と日本PTA全国協議会が選定した日本の歌百選にも選ばれている。
2019年(令和元年)、にいやなおゆき監督のアニメーション映画『乙姫二万年』の劇中歌として使用される(山口雅 編曲、よだまりえ 歌唱)。
曲
[編集]佐藤千夜子のシングル
[編集]「雨降りお月」 | |
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佐藤千夜子 の シングル | |
B面 | 青い芒 |
リリース | |
規格 | シングル(SPレコード) |
ジャンル | 童謡(新民謡) |
時間 | |
レーベル | ビクターレコード |
作詞・作曲 | 野口雨情、中山晋平 |
ビクターレコードから発売。レコード番号は50898で、レーベルには「新民謡 雨降りお月」と表記されている。
- 全曲、作詞:野口雨情、作曲:中山晋平
歌詞
[編集]1番(雨降りお月さん)
[編集]- 雨降りお月さん 雲の蔭
- お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
- ひとりで傘(からかさ) さしてゆく
- 傘(からかさ)ないときゃ 誰とゆく
- シャラシャラ シャンシャン 鈴付けた
- お馬にゆられて 濡れてゆく
2番(雲の蔭)
[編集]- いそがにゃお馬よ 夜が明けよ
- 手綱(たづな)の下から ちょいと見たりゃ
- お袖でお顔を 隠してる
- お袖は濡れても 干しゃ乾く
- 雨降りお月さん 雲の蔭
- お馬にゆられて 濡れてゆく
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 長田暁ニ『心にのこる日本の歌101選』株式会社ヤマハミュージックメディア、2007年4月20日、22-23頁。ISBN 9784636819809。