諸熊奎治
諸熊 奎治(もろくま けいじ、1934年(昭和9年)7月12日 - )は、日本の理論化学者、日本学士院会員。鹿児島県鹿児島市出身。男性。
自然科学研究機構分子科学研究所名誉教授。アメリカ合衆国エモリー大学名誉教授。京都大学福井謙一記念研究センターシニアリサーチフェロー、国際量子分子科学アカデミー前会長。
略歴
学歴
- 1950年 泉佐野市立第一中学校卒業
- 1953年 大阪府立今宮高等学校卒業
- 1957年 京都大学工学部卒業、同大学院工学研究科修士課程進学
- 1959年 同修士課程修了、同博士後期課程進学
- 1963年 工学博士(京都大学、学位請求論文『Theoretical studies on chemical reactivities and physicochemical properties of hydrocarbons and their derivatives』)[1]
職歴
- 1962年 京都大学工学部助手(福井謙一研)
- 1966年 京都大学退官
- 1967年 ロチェスター大学助教授
- 1969年 同大学准教授
- 1971年 同大学教授
- 1976年 同大学退職、分子科学研究所赴任
- 1993年 分子科学研究所退官、エモリー大学赴任。ウイリアム・エマーソン教授兼チェリー・エマーソン科学研究センター長
- 2006年 エモリー大学名誉教授、京都大学赴任。福井謙一記念研究センターリサーチリーダー
- 2013年~ 京都大学福井謙一記念研究センターシニアリサーチフェローを務めている。
- 2015年12月 日本学士院会員選定[4]
恩賜賞・日本学士院賞、日本化学会賞、国際量子分子科学アカデミー賞、WATOCシュレーディンガーメダル他、受賞多数。
2010年春の叙勲で瑞宝中綬章を受章。2012年に文化功労者(理論化学・計算化学)。
業績
理論化学・計算化学の発展に貢献。1968年には水の二量体の構造をab initio計算で予測、また、北浦和夫とともに分子間相互作用のエネルギー分割法を開発、固有反応座標の計算法をプログラムにしたり、金属触媒反応サイクルのエネルギープロフィールを決定するなど貢献多数。近年は量子化学計算プログラムであるGAUSSIANプログラムに入っているONIOM法を開発。
脚注
- ^ 博士論文書誌データベース
- ^ 各賞受賞者の紹介、日米教育委員会。
- ^ 各賞受賞者の紹介、日米教育委員会。
- ^ 日本学士院ホームページ 日本学士院会員の選定について※2015年12月15日閲覧。
参考資料
- 本市初となる名誉市民に、理論科学者の諸熊奎治氏泉佐野市 広報いずみさの平成26年3月号