華美金鳳鳥

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華美金鳳鳥
ジンフェンゴプテリクス
Jinfengopteryx elegans 化石
地質時代
ジュラ紀後期 - 白亜紀前期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
下目 : テタヌラ下目 Tetanurae
階級なし : コエルロサウルス類 Coelurosauria
: トロオドン科 Troodontidae
: ジンフェンゴプテリクス属 Jinfengopteryx
学名
Jinfengopteryx
Ji et al., 2005

華美金鳳鳥(かびきんぽうちょう、Jinfengopteryx elegansジンフェンゴプテリクス)は中生代ジュラ紀後期から白亜紀前期にかけて生息した獣脚亜目恐竜である。名に「鳥」とつくが、鳥類ではない。中国河北省の橋頭累層から出土。学名の意味は(金の鳳凰の羽毛)。

体長55cm。大きな第二趾を持つなど骨格の特徴がトロオドン科の一種である事を示す。華美金鳳鳥の体には広範囲に軸羽に覆われている形跡があるが、後脚の風切り羽は少ない。これはミクロラプトルペドペンナといった恐竜と共通する特徴である。

標本

化石標本は完全に近い羽毛の印象の残った標本が1体知られる。それには赤みがかった黄色の小さな卵形の構造物が見られる。それらはこの恐竜の食べた卵、または木の実や種だと考えられる。もし後者ならばその歯の形からトロオドン科が草食あるいは雑食であるという仮説を支持することとなる。

分類

発表者は華美金鳳鳥を最も原始的な鳥類に位置づけた。しかし様々な解析法によりトロオドン科と共通の特徴を多く見せることが示され、この分類となった。[1]

参考文献

  • Ji Q., Ji S., Lu J., You H., Chen W., Liu Y., and Liu Y. (2005). "First avialan bird from China (_Jinfengopteryx elegans_ gen. et sp. nov.)". Geological Bulletin of China 24(3): 197-205.