出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。TnAep1Hby (会話 | 投稿記録) による 2020年12月12日 (土) 14:22個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

(せ)

概要

漢字辞典の説明によると、もともと人体の「腹と反対側」は「」という字で示していた。(「北」という字は、人を後ろ側から見た様子を描いた象形文字である)。

だが、(中国では)王がひとと会う時は南を向いて座る習慣があったので、と反対の方角を指すために、「王の後ろ側(腹の反対側)」という意味で「北」の字がつかわれるようになった。

やがて「北」の字は、腹の反対側を指すためよりもむしろ方角・方位を指すために使われることのほうが多くなってしまい、腹の反対側を指すための字を新たに作る必要が出てきてしまった。

身体に関係することを指す字を作りたいわけなので、「(月)にくづき」を足して「背」という文字が作られた、とのことである。(かくして、もともと腹の反対側を意味していた「北」の字のほうは、(ますます)方角をばかりを指すようになった、というわけである)

一覧

  • 動物の体で、地面に向いている面とは反対の側[1]
    • 人体で、上記の動物の部分に対応するところ。つまり頸部()から臀部()までの間の面[1]
  • (動物の体とのアナロジー、見立てで)山の尾根[1]
  • 背のたけ。身長。「せい」とも。[1]
  • 書物の綴じの部分[1]

脚注

  1. ^ a b c d e 広辞苑「背」

関連項目