美少女着ぐるみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。中竹たけし (会話 | 投稿記録) による 2022年8月19日 (金) 07:31個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎概要)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

コミックマーケット77にて

美少女着ぐるみ(びしょうじょきぐるみ)は、マスクとキャラクターの衣装を用いてアニメ漫画のキャラクターを表現するコスプレの一種。海外では「Animegao-Kigurumi(アニメ顔着ぐるみ)」「Kigurumi」の通称も存在する[1]

概要

ドキドキ!プリキュアのキャラクターショー用着ぐるみ(第26回東京国際映画祭

キャラクターショーで用いられる人型キャラクターの着ぐるみの構造を元にし、キャラクターの頭部を再現したマスク、キャラクターの衣装、素肌を隠すボディスーツを着用する。またかつては愛好者を「ドーラー(Doller)」と呼ぶ場合もあったが、その後球体関節人形を模した着ぐるみの着用者を指す場合が多くなっている。日本で小規模な活動が行われ、2005年ごろから欧米を始めとした海外でも注目されることとなる[2]

通常は女性の人間キャラクターを再現する場合が多いが、男性キャラクターや妖精・ロボットといった人間以外のキャラクター、オリジナルキャラクターを演じる場合もある。

主に「肌タイ」と呼ばれる肌色の全身タイツを主としたボディスーツとマスクを着用することで元のキャラクターの外観を強く再現する事ができ[3][4]、マスクは主にFRPや粘土[2]、または3Dプリンタにより造形され、男女を問わず用いられている[3][4]。一般向けに着ぐるみ制作を代行する業者も存在し[1]、一部のコスプレイヤーは専門の業者からマスクを入手している。

美少女型の着ぐるみ制作を代行する業者は2018年時点で日本国内に6箇所ほど存在するほか、台湾アメリカにも存在し、主要な例としては日本の業者でオリジナルデザインの素体を元にしたウィッグ・瞳パーツのカスタマイズによるマスクを13万円から、また台湾の業者でフルカスタムのマスクを約13.1万円程からの受注を受付ており、代行業者によるマスクの平均的金額は10万円から20万円程となっている[1]

その他の使用

このような着ぐるみは主にキャラクターショーやコスプレイヤーが用いるが、この他DJの桃知みなみやファッションモデルの橋本ルルが取り入れている他[5][6]、ウェイトレスが着ぐるみを着用する「着ぐるみカフェ」の試みも行われている[7][8]

脚注

関連項目